ユーロ、対ドル、対円でさらに下落
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
株価の下落などを背景に122円78銭まで反落し、122円80
ー85銭で引ける。
ユーロ安が進む。サンフランシスコ連銀総裁が年内利上げの見通しを
示したことに反応。
ファイザーは下落。ダウは31ドル下げ、主要指数も下げる。
から、最高落札利回りも高水準だった。
本日の注目イベント
先週末122円70銭近辺まで下落したドル円は、東京市場が休場だった昨日、
123円台を回復し123円26銭までドルが反発する場面もありましたが、
今朝方には再び元の位置に戻っています。123円台半ばが依然として重いも
のの、122円台半ばも徐々に底堅い展開になっています。
ドル円の動きは限定的でしたが、ユーロドルは再び下値を試す展開で、昨日は
サンフランシスコ連銀総裁の発言をきっかけに一時は1.06台を割り込み、
約7ヶ月ぶりの安値を記録し、ユーロ円も130円35銭まで売られ、こちら
も約7ヶ月ぶりの安値をつけています。
ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁は、経済統計が引き続き堅調であれ
ば、金融当局が12月に金利引き上げに踏み切る「強い論拠」になると述べて
います。
一方でECBのドラギ総裁は、インフレ率押し上げに必要な措置を取ると述べ、
FRBとECBの金融政策の差がそのままレートに表れた格好でした。
(ブルームバーグ)
このように、ユーロドルは米欧の金融政策の方向性に着目すればドルを買って、
ユーロを売るというポジションを持ちやすいものの、ドル円はそれ程明確では
ありません。日銀は「必要ならちゅうちょなく行動する」と繰り返し述べては
いますが、10月末のように、市場の緩和観測が高まっていたにも関わらず動
きませんでした。
足元の為替と株価の水準が「行動に必要な水準」ではないと言うことのようで
す。ただそれでも緩和観測は根強く、さらにユーロドルの先安感があることか
ら、ドル円も堅調に推移する最大の根拠になっています。
ドル円は今月6日の雇用統計で一気に123円台に乗せて以来もみ合いが続い
ています。12月FOMCでの利上げ観測が急速に高まり、足許ではほぼ「確
定」とみなされる状況になっているものの、ドル円の上値は抑えられています。
「黒田ラインが近い」、「利上げ後には円高に振れる」、あるいは「2015
年度下期の輸出企業の為替レートが円安方向に修正されていることで、ドル売
りが出易い」など、ドル円が上昇しにくい理由が幾つか揚げられています。
それでも米景気の回復と、ユーロ安に牽引され、ゆっくりとドルが上昇してい
くシナリオを維持しています。
本日は米GDP改定値が注目されます。
市場は速報値の「1.5%」に対して、「2.1%」を予想しています。
本日のドル円のレンジは122円50銭~123円50銭程度と見ています。

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- [2015/11/24 09:00]
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