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豪ドル円3ヶ月ぶりに88円台後半に 

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は反落し122円31銭近辺まで売られる。

    GDP改定値は予想通りだったが、消費者マインド指数が

    予想を下回った。また、トルコ軍がロシア機を撃墜した

    ことも円買いにつながった。

  • 前日1.06台を割り込んだユーロドルは買戻しが

    優勢となり、1.06前半から1.06台後半で推移。

  • 株式市場は小幅ながら反発。原油価格が反発したことを

    受けて、エネルギー株が上昇。ダウは19ドル上昇し、

    その他株価指数も引けにかけてプラスに転じる。

  • 債券相場はほぼ横ばい。2年債の入札は低調だったものの、

    動意はなく、長期金利も2.23%台で変わらず。

  • 金はドルが売られたことで反発。原油も41ドル台から

    反発し42ドル台後半に。

  • 7-9月GDP(改定値)    → +2.1%

  • 9月ケースシラー住宅価格指数  → +5.45%

  • 11月消費者信頼感指数     → 90.4

    本日の注目イベント

  • 米   10月個人所得

  • 米   10月個人支出

  • 米   10月PCEコアデフレーター

  • 米   10月耐久財受注

  • 米   新規失業保険申請件数

  • 米   9月FHFA住宅価格指数

  • 米   10月新築住宅販売件数

  • 米   11月ミシガン大学消費者信頼感指数(確定値)

    ドル円は今月6日の雇用統計発表をきっかけに123円台に乗せ、その後はしばらく

    もみ合いが続いていましたが、利上げ観測を背景に下値は限定的で、122円台半ば

    を割り込むことなく底堅い動きでした。

    昨日のNYでは122円31銭までドルが売られ、大きく売り込まれたわけではない

    ものの、 約20日ぶりに122円50銭を割り込んでいます。

    11月の消費者信頼感指数が予想を下回り、さらにトルコ軍がロシア機を撃墜したこ

    とで、緊張感が高まり、円買いが進んだものです。

    イスラム国によるテロに対して歩調を合わせてきたロシアとトルコでしたが、シリア

    のアサド政権に対する対応がそもそも異なっていたことが表面化した形です。

    今のところ、米国とロシアとの対立につながるという見方はありませんが、今後も地

    政学的リスクとして意識しておく必要があろうかと思います。

    7-9月期のGDP改定値は市場予想通りでしたが、在庫投資が寄与したことと、個

    人消費は依然として好調さを維持しているようです。

    この結果、少なくとも12月のFOMCでの利上げ議論にブレイキをかけることはな

    さそうです。

    問題は消費者信頼感指数です。

    コンファレンス・ボードが発表した11月の消費者信頼感指数は「90.4」と、2

    014年9月以来の低水準でした。

    さらに今後6ヶ月の期待指数は「78.6」と、前月の「88.7」から大きく低下

    しています。現時点では12月の利上げの確率は極めて高いと思われますが、利上げ

    後にドル安が進むと予想している市場関係者も多く、その多くはこのように「労働市

    場の指標はいいが、その他はいまいち」と考えているようです。

    ドル円は今のところ急落する可能性は低いと思いますが、下値のメドとしては122

    円の大台と、その下に日足の120日線が示す、121円98銭前後かと思われます。

    122円を大きく割り込むようだと、仮に12月に利上げがあったとしても、ドルの

    上昇はさらに抑制される可能性があると考えます。

    豪ドル円が戻り基調です。

    これは先日発表された豪雇用統計で、失業率が低下し、雇用者数が予想以上に増加し

    ていたことから、利下げ観測がやや後退したことが背景です。

    豪ドル円は足元では89円に届く水準で、ここには120日線があり、89円台をし

    っかり超えて維持できるかどうか、重要なレベルにいると思われます。

    200日線のある、90円80銭あたりを抜くことができれば上昇トレンド入りした

    と見ています。

    本日のドル円は122円ー123円のレンジを予想し、昨日のレンジと同様です。

    NYでは経済指標が多く発表されます。

    特に、ミシガン大学消費者マインド指数が注目されるでしょう。


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