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ECB緩和策を受けてユーロ急反発 

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は123円台から反落。ユーロドルで急激なドル安が起きたことで

    ドル円でもドル売り円買いが優勢となり、122円30銭まで下落。

  • ECB理事会で追加緩和を決定したものの、市場の期待には

    届かなかったことでユーロの買戻しを誘発。ユーロドルは1.06台半ば

    から1.0981まで急騰。ユーロ円も134円台まで反発。

  • 株式市場は大幅に続落。ECBの追加緩和を受けて、欧州株が軒並み

    下落したことが影響した。ダウは252ドル下げ、1万7500ドルを割り込む。

  • 債券相場も反落。ECBの緩和策が市場予想に満たなかったことで、

    売りが優勢となった。長期金利は2.32%台まで上昇。

  • ドルが売られたことで金は反発。原油も41ドル台まで反発。


  • 新規失業保険申請件数        → 26.9万件

  • 10月耐久財受注          → 2.9%

  • 11月ISM非製造業景況指数    → 55.9

    本日の注目イベント

  • 米   11月雇用統計

  • 米   10月貿易収支

  • 米   ブラード・セントルイス連銀総裁講演

  • 米   コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁講演

  • 加   カナダ11月失業率

  • 加   カナダ11月就業者数


    ECBは理事会で追加緩和を決定したものの、一部市場が期待していた内容に

    届かなかったことで失望感からユーロドルが急激に買い戻され、ユーロが全面

    高の展開でした。追加緩和の内容に失望した流れは、欧州株だけではなく、N

    Y株式市場をも直撃し、株価は大きく売られ、本日の日本株にも大きな影響を

    及ぼしそうです。

    ECBは、少なくとも2016年9月までとしていた実施期間を、少なくとも

    2017年3月に引き延ばし、さらに中銀預金のマイナス金利を現行の0.2

    %から0.3%に拡大しました。ここまでは市場予想通りでしたが、市場から

    の債券購入額を現行の600億ユーロに据え置いたことで市場は反応しました。

    ドラギ総裁は何度も「できることは何でもやる」と述べていたことで、市場は

    大胆な緩和策を期待していただけに、失望感につながりました。

    またドラギ総裁は、提案に対して多くのメンバーが賛成したものの、ドイツ連

    銀総裁などが反対したことを認めており、追加緩和を実施するかどうかを巡っ

    てはECB内部でも意見の対立があることが露呈した形です。

    ドラギ総裁らの提案に反対したのはドイツ連銀やオランダ中銀総裁など、5人

    いた模様です。(ブルームバーグ)

    それにしても、ユーロドルの反発はすさまじいものでした。

    ユーロのショートポジションが積み上がっていたことは分かっていましたが、

    発表後ユードルは400ポイント以上急騰し、ドル安ユーロ高が進み、約1ヶ

    月ぶりの水準を記録しています。

    ユーロドルに引っ張られる形でドル円でもドル売り円買いが見られましたが、

    円の買われ方が緩やかだったため、ユーロ円も急騰し、134円50銭まで買

    戻しが進みました。

    一方、イエレン議長は上下両院合同経済委員会の公聴会で証言を行い、米経済

    については慎重ながらも楽観的な見通しを示し、利上げ開始に必要な条件は満

    たされていると述べました。また利上げは、ゆっくりとしたペースで動くこと

    が重要だとも述べており、前日の講演とほぼ同じ内容でした。

    これで、次回FOMCでの利上げは確実になったと考えられます。

    ドル円は122円30銭まで下げました。昨日も、前日も123円台半ばまで

    何度も上昇しましたが、結局今のところ、123円台後半には届いていません。

    本日の雇用統計がどのような内容になるかによって、再び為替市場は大きく反

    応すると思いますが、

    米利上げはほぼ織り込んでいると思われます。

    従って、本日の雇用統計で雇用者数は上振れしたとしても、「利上げ→ドル買

    い」という構図にはなりにくいのではないでしょうか。

    利上げは確実であり、その後のペースも緩やかであるということまでは織り込

    まれつつあることからドル円への影響は軽微のものになるかもしれません。

    本日のレンジは121円70銭~123円70銭程度と、ワイドレンジを予想

    します。


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