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米雇用統計良好でドル上昇 

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は11月の雇用統計が良好だったことと、ドラギ総裁が

    講演で、さらに行動する用意があると発言したことで123円台に上昇。

    一時は123円38銭までドルが買われ、ほぼ高値圏で引けた。

  • ユーロドルでもドルが買われ、ユーロが売られたが、前日のユーロ

    急騰の影響もあり、1.08台前半まで下落。

  • 好調な労働市場を好感し、株式市場は3日ぶりに大幅高。ダウは

    369ドル上昇し約3ヶ月ぶりの値を記録。

  • 債券相場は反発。利上げ後も金利の上昇は緩やかになるとの見方から

    債券は買われ、長期金利は2.26%台まで低下。

  • 金は22ドル買われ大幅に反発。原油価格は再び40ドルを割り込む。


  • 11月失業率       → 5.0

  • 11月非農業部門雇用者数 → 21.1万人

  • 10月貿易収支      → -438.9億ドル

    本日の注目イベント

  • 日   10月景気動向指数

  • 独   独10月鉱工業生産

  • 米   11月労働市場情勢指数(LMCI)

  • 米   10月消費者信用残高

  • 米   ブラード・セントルイス連銀総裁講演  


    11月の米雇用統計は市場予想を上回り、さらに10月分と11月分も上方修正

    されたことから、来週15日から16日に行われるFOMCでは、利上げは確実

    な状況になったと思われます。平均時給も+0.2%と、力強さはないものの、

    まずまずの内容で、ここから利上げを阻むものはありません。

    ドル円は123円台を回復し、123円38銭まで上昇しましたが、そこから上

    値のテストは今回もできてはいません。

    12月の利上げはすでに織り込んでいることに加え、初回利上げ後の上昇ペース

    も極めて緩やかになることが確認されていることが背景です。

    また、ユーロドルでも前日急反発した後遺症が残っており、ユーロがそれ程売ら

    れなかったこともドル円の上値を抑制したと思われます。

    ドラギ・ECB総裁がNYの講演で、ECBの行動に限界はあり得ないと発言しま

    した。総裁は、「債務の範囲内でわれわれが手段を講じたいとする意思において、

    限界はあり得ない」と語り、「物価安定の責務を全うする上で措置を強化する必要

    があれば、間違いなくそうする」と述べています。(ブルームバーグ)

    前日発表されたECBの追加刺激策は市場が予想していたよりも「小粒」であった

    ため、ユーロが大きく買い戻されました。

    ドラギ総裁のこの発言は、さらに追加緩和の用意があることを示唆したものでした

    が、市場へのインパクトは限定的でした。

    米国では雇用は順調に伸びているものの、製造業を中心に景気の伸びはいまひとつ、

    という状況が続いています。

    上でも述べたように、利上げはほぼ確実ですが、フェデラル・ファンド(FF)金

    利の上昇は、2016年末でも1%を下回っていると予想されています。

    今後、ドルがさらに上昇するには、製造業の回復が利上げペースを早めるといった

    好循環が必要かと思われます。

    今週米国では、週末のミシガン大学消費者マインドと小売売上高以外には重要な指

    標はありません。

    さらにこの二つの指標で、利上げが延期される可能性もほとんどないと思われます。

    利上げが徐々に織り込まれている状況下であることを考えると、好材料には反応し

    にくく、悪材料には反応しやすいかもしれません。

    その意味では、今週は中国の経済指標が多く発表されることから、焦点は「中国」

    ということかもしれません。

    ここしばらくは「中国」を忘れかけていただけに、再び脚光を浴びることも予想

    されます。

    本日のドル円は、122円60銭~123円60銭程度と予想します。


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