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FOMC利上げを決定 

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • 市場の予想通り、FOMCでは政策金利を0.25%引き上げた。

    ドル円は株価の上昇を好感し、122円43銭まで上昇。長期金利の

    上昇もドルを支え、約10年ぶりの利上げ局面を無事通過。

  • ユーロドルも下落したが下げ幅は限定的だった。1.08台後半まで

    下げたが方向感は見られずもみ合い。

  • 株式市場は3日続伸。初回利上げ後も利上げペースは緩やかになるとの

    文言が効いた。ダウは224ドル上昇し、1万7700ドル台を回復。

  • 債券相場は続落。利上げ後に2年債利回りが押し上げられたことにつられ

  • 金は大幅に反発。原油は再び35ドル台まで反落。


  • 11月住宅着工件数   → 117.3万件

  • 11建設許可件数    → 128.9万件

  • 11月鉱工業生産    → -0.6%


    本日の注目イベント

  • 日   11月貿易収支

  • 独   独12月IFO景況指数

  • 欧   ECB経済報告

  • 英   英11月小売売上高

  • 米   新規失業保険申請件数

  • 米   12月フィラデルフィア連銀景況指数


    FOMCでは予想通り、0.25%の利上げを全会一致で決め、これも予想通り、

    利上げのペースは緩やかになるとの文言が声明文にも盛り込まれ、さらに会合後

    の記者会見の席で、イエレン議長自身の言葉からも、同様な内容が繰り返されま

    した。

    フェデラルファンド(FF)金利は、0~0.25%を、0.25%引き上げ、

    0.25~0.5%に変更しました。

    声明文では、「引き上げ後も金融政策のスタンスは引き続き緩和的であり、そ

    れにより労働市場の状況の一層の改善とインフレ率2%への回復を支えていく」

    と述べられ、明らかに足元の金融市場の混乱を意識した内容だったと思えます。

    また会合後の記者会見でもイエレン議長は、「FOMCは経済のパフォーマン

    スに影響を及ぼす急激な引き締めを回避したいと考えた」と語っており、ここ

    でも利上げによって動揺している各市場を落ち着かせようと配慮したことが窺

    えます。

    ただ、2016年の金利予測の、いわゆるドット・チャートでは、2016年

    には4回利上げを行い、

    2016円末の金利予測(当局者17人の中央値)は1.375%だったことは、

    やや「タカ派的」だという印象が残ります。

    景気回復を背景に、約10年ぶりの金融引き締めへと舵を切ったわけですが、

    事前に利上げがある旨のメッセージを何度も発していたことで、混乱はあった

    ものの限定的で、現時点では無事に乗り切ったと言えるでしょう。

    議長自身も、「景気回復は完全ではないものの、大きな成長を遂げたことは明

    らかだ」と述べています。

    利上げを受けてドル円は122円43銭までドル高が進みました。一部で言わ

    れていた「材料出尽くし」から、ポジションの解消によるドル売りもほとんど

    見られなかったことになります。テクニカル的には、この水準から上にはレジ

    スタンスは見られません。

    従って意識されるのは今月8日に記録した123円05銭ということになり、

    123円台が次のターゲットになります。

    ただ、明日の日銀金融政策決定会合でサプライズでもない限り、123円台半

    ばから124円の「壁」は簡単には抜けないと予想しています。

    気になる原油価格の方は、利上げを受けて再び35ドル台に沈んでいます。

    依然として供給過剰との見方は変わっておらず、30ドルを目指す可能性も残

    っています。原油価格がさらに下落するようだと、先週末から見られたように、

    株安・ドル安が進行しやすいことになります。

    利上げの余波はここで収束したと考えるのは、やや早すぎると思われます。

    本日のドル円レンジは122円~123円程度を予想します。


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