WTI原油価格一時31ドル割れ
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
推移。株価がやや反発したことから118円03銭まで上昇する場面も
あったが、上値は重く117円60-70銭で引ける。
ユーロ先安感と、リスク回避の綱引きが続く。
買われ、ダウは52ドル高。
台まで上昇。
まで下落。引け値は31ドル台まで戻したが、30ドルを割り込むとの見方が
優勢な状況。
本日の注目イベント
ドル円は日本が祝日の11日早朝に、116円70銭までドル安円高が進みました。
日本勢が参加していなく、流動性が低下していたとは思われますが、中国株に対す
る不安や、原油安が止まらないことへの、市場心理の表れと見ることができます。
市場は「リスク」に対して、極端に臆病になっている状況とも言えます。
先週末の雇用統計では、失業率は5.0%で、非農業部門雇用者数は市場予想を大き
く上回る29.2万人でした。
雇用者数は、11月分と10月分も上方修正されています。
また労働市場全体の趨勢を表す、労働市場情勢指数(LMCI)も、「2.9」と、
こちらも好調で、米労働市場は依然として拡大していることが確認されたことになり
ます。
しかし、市場はそれでも極端にリスクを避ける行動を見せています。
「好調な米労働市場も、原油安と中国の景気後退がいずれ影響して悪化する」と見ら
れ、足元ではドル売り円買いに走っているのが現状です。
そしてその先にあるのは、今年の米利上げ回数にも影響を与えるというものです。
原油価格は、昨日のNYで一時31ドルを割り込んで、30ドル88セントまで下落
し、12年ぶりの安値を記録しました。
35ドルを割り込んでからの下落スピードは明らかに、ロングの投げと、投機的な売
り浴びせと思われます。
その材料の一部になったのが、昨日の上海株の下げです。
先週末に、今年2回目のサーキットブレイカーが発動された中国株でしたが、週明け
の昨日も上海株は5%を超える下げを見せました。
依然として原油安と中国不安が投資家のリスクに対する姿勢を抑制している状況です。
ドル円は昨日は117円台で推移しており、一時は118円台に乗せる時間帯もあり
ました。ただ、ユーロ円などクロス円では依然として「円高傾向」が続いています。
現状の極端な「リスク回避姿勢」を変えるには、上記2つの不安要因が落ち着きを見
せるしかありませんが、ここからさらにドル安、株安が進むと、追加緩和が「期待」
だけではなく、「催促」に変わってくることも考えられます。
黒田総裁は「必要ならばちょうちょなく」という言葉を繰り返して来ましたが、足も
との状況はまさに「必要な時」ではないでしょうか。
原油安が続けば米国株が売られ、それに伴いドルが売られ、円が買われる展開が続い
ていますが、原油安は米景気にとって本当にマイナスだけなのかという点にも注意が
必要です。原油安は世界中の物価を押し下げます。
貿易赤字の米国にとって、赤字幅縮小の効果もあるはずです。
本日も原油価格と中国株、さらには人民元相場に注意が必要なことは言うまでもあり
ません。昨日のNY株式市場はプラスで引けていますが、上昇の勢いは限定的でした。
日本株も再び下値トライの予想です。
ドル円のレンジは116円~118円30銭程度と予想します。
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- [2016/01/12 09:00]
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