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原油価格再び30ドル割れ 

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場


  • ドル円は原油安と株価の大幅安にひきづられ続落。
    リスク回避から主要通貨に対しても円買いが進み、ドル円は
    昨年8月以来となる116円51銭まで売られ、117円近辺まで
    戻して引ける。

  • ドルが売られたことから、ユーロドルも約2週間ぶりに
    1.0985までユーロ高が進行。

  • 株式市場は大幅に反落。原油価格が再び30ドルを割り込んだ
    ことや、NY連銀製造業など、経済指標が予想を下回ったことも
    売りにつながった。ダウは390ドル下落し、1万6000ドルの
    大台を割り込む。

  • リスクオフが進んだことから債券市場は続伸。長期金利は
    2.03%台まで低下。

  • ドル安から金は買い物を集め17ドル高。原油価格は再び30ドルを
    割り込み、29ドル42セントで取引を終える。

  • 12月小売売上高                   →  -0.1%
  • 12月生産者物価指数               →  -0.1%
  • 1月NY連銀製造業景気指数           →  -19.37
  • 12月鉱工業生産              →  -0.4%
  • 1月ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値) →  93.3

本日の注目イベント

  • 日 日銀支店長会議
  • 米 NY休場(キング牧師生誕記念日)

市場の混乱は止まりません。
NY市場では経済指標が概ね冴えない結果だったことに加え、注目の原油価格が
再び30ドルの大台を割り込んだことから、市場のセンチメントが急速に悪化し、株
価が急落。ダウは一時530ドルを超える下げを見せ、長期金利も低下。ドル円も
一気に昨年8月以来となる116円51銭までドル売り円買いが進みました。
安全通貨の円は、ドル以外の主要通貨でも買われ、足元では「最強通貨」になって
います。

それにしても、原油価格が下げると、直ぐに株価が下落で反応し、先週末NYダウは
ついに1万6000ドルの大台を割り込んできました。
この流れを受けて、本日の日経平均株価の大幅下落も避けられない状況です。
中国では景気鈍化がどこまで進むのか不透明な上に、上海株式市場が大幅安に
なっていることから、原油価格の大幅な下落要因の一つになっています。
中国経済の減速懸念と原油価格下落の拡大が世界中の投資家心理を不安定にさせ、
投資行動をリスクオフへと誘導している状況です。
そのため、上記2つの市場で下げ止まり感が出てこないと、足元の混乱が止まらないと
いうことになります。

ドル円の116円台と日経平均株価の1万6000円台。ここまで来ると市場は日銀の追加
緩和をいやが上にも期待します。
先週の国会で、黒田総裁は「追加緩和はまったく考えていない」と発言し、これでドル円が
円高方向に振れる場面もありました。
もっともその後には「必要ならちゅうちょなく行動する」と、いつもの言葉はありましたが、
内心はそうおだやかではないと推察します。

対ドルだけではなく、円は主要通貨全てに対して買われる「独歩高」の様相です。
当然輸入物価には落圧力がかかり、さらに原油安が追い討ちをかける状況です。
このままでは2%の物価上昇はおろか、再びデフレに陥り、2017年4月からの
「消費税10%」も、再度延期すべきという議論が出てくることも予想されます。
ここで「行動」を起こさないと、タイミングさえ逸することにもなりかねません。

ドル円は下落したとはいっても、原油価格や株式市場の下落に比べればまだ浅いと
言えます。ただこれも115円を割り込むようだと、市場のセンチメントが一変する
可能性があります。115円を割り込むと、昨年のドルの安値を下回ることになり、
長期的なトレンドの転換にも通じることになり、市場関係者の相場観も一変するリスクが
あると考えます。

今朝の経済紙では、安倍首相への独占インタビューが一面を飾っています。
アベノミクスによりデフレから脱却したものの、「再びデフレに戻る恐れがないという
状況ではない」と、直面している混乱に対して首相自身も警戒感を持っているよう
です。ある意味、ここはアベノミクスにとっても「正念場」であると言えます。

本日は日経平均株価がどこまで下げるのかに再び注目です。このまま大幅に下げると、
この流れが海外市場にも伝播し、下落の悪循環が回りまわって明日の東京市場にも
再度影響することになります。この辺りで、日本株が下落スパイラルの流れを断ち切れる
よならドル円が下げ止まる状況も考えられます。
予想レンジは116円20銭~117円50銭程度を見ています。
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