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日銀政策変更を受けドル円急騰 

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • 日銀が金融会合でマイナス金利の導入を決めたことで

    ドル円は急騰。NYでは121円70銭までドルが買われ、

    121円前半で越週。

  • ユーロドルもドル買いユーロ売りが進んだが、ユーロ円の

    買い戻しなどもあり、1.08台は割り込めず。

  • 株式市場は大幅に続伸。日銀の決定を好感し株価は急上昇。

    ダウは400ドル近い上昇を見せ、1万6400ドル台を回復。

  • 債券相場は続伸。日銀の決定を受け世界的に低金利が続く

    との見方から買い物を集める。長期金利は1.92%まで低下し

    約4ヶ月ぶりの低水準を記録。

  • 金は小幅に続伸し、原油価格も上昇。


  • 10-12月GDP(速報値)        → +0.7%

  • 1月シカゴ購買部協会景気指数        → 55.6

  • 1月ミシガン大学消費者信頼感指数(確定値) → 92.0

     
    本日の注目イベント

  • 中   中国1月製造業PMI

  • 中   中国1月非製造業PMI

  • 中   中国1月財新製造業PMI

  • 欧   ユーロ圏12月製造業PMI(改定値)

  • 英   英12月製造業PMI

  • 米   12月個人所得

  • 米   12月個人支出

  • 米   12月PCEコアデフレーター

  • 米   1月ISM製造業景況指数

  • 米   フィッシャー・FRB副議長講演


    先週金曜日、とうとう日銀は動きました。

    追加緩和はなかったものの、日銀に預ける預金に対して「マイナス0.1%」

    を適用する政策を導入しました。

    この政策は、予想された選択肢の一つに挙げられてはいましたが、総裁はこれ

    まで導入には明確に否定していたことから、結果的には「サプライズ」として

    市場に受け止められたようです。

    金曜日の午後に発表されると、ドル買い円売りが進み、121円44銭までド

    ルが急騰しましたが、そこからは再び2円ほど落とされ119円台前半まで売

    られる場面もありました。日経平均株価も500円ほど上昇した後、マイナス

    200円を超える場面もあり、このあたりが前回の追加緩和決定時とは大きく

    異なり、市場への影響を懐疑的に見る向きも多かったことを示しています。

    欧州を経て、NY市場まで見渡せば、結果的には市場を落ち着かせる効果は十

    分ありました。マイナス金利導入に反応して日本国債は買われ、長期金利は0.

    1%を割り込み。0.09%台まで急落し、過去最低を更新しています。

    これが世界的にも金利が低下するとの観測を強め、欧州各国の国債も軒並み上

    昇し、米長期金利も約4ヶ月振りの低水準を付けています。

    筆者は今回追加緩和はないとみていましたが、それでもない場合のドルの下落

    は限定的で、政策変更があった場合のドル上昇リスクの方がが高いと予想をし

    ましたが、これで121円台を回復し、昨年12月22日以来のドル高水準に

    戻っています。

    ここからさらに上昇して125円に向うのか、それとも再び120円以下に押

    し戻されるのか、もう少し状況を見極める必要がありますが、125円に戻る

    のは、元に戻って、原油価格の安定と中国の先行き不安が払拭される必要があ

    り、そう簡単ではないと思われます。

    今週は中国の経済指標が多く発表されることから、その影響もありそうです。

    一方で国内の機関投資家にとって、10年国債でも0.1%を割り込んだ金利

    水準を考えると、非常に運用環境が厳しくなっていると言わざるを得ません。

    そのため、リスクをとって資金を株式市場に向けるのか、あるいはより高利回

    りを求めて海外に資金を向けるのかということになり、ここからドル高株高も

    想定できなくはありません。

    日銀が想定していることの一つには、このようにドル高が安定的に続き、輸入

    物価を押し上げる効果と、ドル高によって企業業績を押し上げ、今春の賃上げ

    に結び付けたいことにもあるようです。

    日銀が動き、その前にはECBが3月の追加緩和を示唆し、さらにFRBは3

    月に利上げを行うのか、見送るのか、ニュートラルな姿勢を見せ、今後の世界

    景気には注視するとの声明文を発表しています。

    2016年も、結局中銀の金融政策に一喜一憂する展開は変わらず、2013

    年以降続いています。中国をはじめ、新興国の景気後退が低金利を導いたとも

    言えますが、この間に新興国の景気がある程度好転するのかどうかは予断を許

    しません。

    引き続き不安定な相場展開が予想されます。

    慎重な対応と、リスクコントロールを徹底するしかありません。

    本日は日経平均株価が続伸すると予想され、その際にドルがどこまで買われる

    のかに注目です。

    予想レンジは120円50銭~122円程度と見ます。


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