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ドル円再び120円を割り込む 

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場


  • ドル円は再び原油価格の急落に始まり、株価の大幅下落に
    円買いが強まり、120円を割り込む。

  • レンジ取引が続いているユーロドルは1.0940まで買われる。

  • 株式市場は大幅に下落。原油価格が30ドルを割り込んだことで
    エネルギー株が売られ、金融株も値を崩す。ダウは一時340ドルを
    超える下落を見せたが、引けでも295ドルと大幅安。

  • 再びリスクオフ・モードが強まり、債券価格は大幅に上昇。
    長期金利は直近の最低水準を下回り、1.85%台まで低下。

  • 金は小幅に反落。原油価格は減産で足並みを揃えるのは難しいとの
    観測から下げ、再び節目の30ドルを割り込む。

本日の注目イベント

  • 豪   豪12月貿易収支
  • 豪   豪12月住宅建設許可
  • 英   英1月サービス業PMI
  • 欧   ユーロ圏12月小売売上高
  • 米   1月ADP雇用者数
  • 米   1月ISM非製造業景況指数

日銀の「マイナス金利導入」の賞味期限はそれほど長くはなかったようです。
先週末のマイナス金利決定後、円売りと株高が急速に強まり、ドル円は121円70銭まで
一気に上昇。日経平均株価の方も、1万7800円台まで急回復し、それなりに効果はあった
ものの、その流れも昨日のNY原油先物市場でのWTI原油価格急落で、早くも修正を余儀な
くされて来ました。

昨日はリスクオフのモードが再び強まったことから円が安全逃避先として選好され、主要
通貨に対して円高が進んでいます。
日銀のサプライズ演出も、どこまで日本の景気浮揚に役立つのか疑問視する声も出ており、
仮にこのままずるずると元の水準に戻ると、今度は政策の手詰まり観測も広がり、日銀に
とっても正念場を迎えることになります。

昨日のリスクオフ・モードは再び原油価格の大幅下落が引き金だったようです。
OPECとロシアで減産に向けた交渉が行われるとの報道もありましたが、減産への協調は
できないのではとの見方が広がり、さらに米原油在庫が拡大しているとの観測も原油価格を
押し下げました。原油価格の下落は供給過剰と需要が低迷しているという構造的な問題が
根底にあり、これが払拭されない限り、下落圧力は続くといった専門家の指摘もあります。

ドル円は先月20日に116円を割り込み、115円98銭までドル安が進行しましたが、
その後は下げ渋り、日銀のマイナス金利導入をきっかに121円70銭まで反発しました。
この間の上げ幅は5円72銭ということになり、この値幅でフィボナッチ・リトレースメントを
計算してみると、最初のサポートは高値から38.2%戻しの119円52銭前後ということに
なります。さらにその水準が抜けた場合には、半値戻しの118円84銭前後という水準が
導き出されます。

また今回の急反発でも121円70銭で上昇を止められましたが、そこには日足の移動平均
線の200日が機能していました。
その移動平均線を見てみると、「1時間足」の200日線では119円24銭、さらに「4時間
足」の52日線でも119円29銭にサポートがあり、同時に200日線も119円18銭にあり
ます。119円台前半が重要なサポートレベルであることを示していると見られます。

個人的にはこのまま元の水準である115円台に戻るとは考えていませんが、まだ先週の
「マイナス金利導入」を消化しきれていない状況かと思います。
日本の長期金利が0.05%まで低下し、今朝の報道では法人の普通預金口座から手数
料を取ることも検討されている状況です。
異次元の金融緩和が長く続いた結果、待機資金はかなりじゃぶじゃぶです。
これらの資金がリスクをとって外に出て行くことは十分考えられます。
目先のドルの底値は限られると予想していますが、原油価格という「最大の相場
かく乱要因」があるのも事実です。
1月に続き、2月も混乱は必至のようです。

本日は黒田日銀総裁の講演があります。ここではマイナス金利導入の効果が強調され、さらに
必要ならマイナス幅を拡大することもあり得る、とのコメントもあるのではないかと予想してます。

予想レンジは119円~120円50銭程度を見ています。
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