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ドル対円、ユーロで大きく下落 

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

ドル円はFRBの利上げ観測が後退する中、ジリジリと値を下げ
116円53銭前後まで売られる。日欧中銀の金融政策でも為替市場を
左右できないとの見方も浮上。
ドル安からユーロドルは一段高。ドラギ総裁が追加緩和の可能性を示唆した
ものの、ドル安の流れが優りユーロドルは約3か月ぶりに。1.1239まで
ユ-ロ高が進行。

株式市場は続伸。ドル安が進んでいることから、米グローバル企業の
業績に明るい見通しが広がり、ダウは79ドル上昇。
債券相場は反発。3月の利上げ観測が後退してきたことが背景となり
長期金利は1.84%台まで低下。
金はドルが売られたことでさらに上昇し1157ドルまで買われる。
原油は小幅に反落。


新規失業保険申請件数  → 28.5万人
12月耐久財受注    → -5.0%

本日の注目イベント

豪   RBA四半期金融政策報告
豪   豪12月小売売上高
米   1月雇用統計

ドル安がさらに進み、ドル円は丁度1週間前の「マイナス金利導入」を決定する前の
水準を大きく下回ってきました。
ユーロドルも昨年10月22日以来となる1.12台までドル安ユーロ高が進み、ドル
全面安の展開です。
相当ドルの地合いが悪くなっていると思われます。
特に昨日は、それほど決定的なドル売り材料が出たわけでもなく、週間失業保険申
請件数がやや増加傾向を見せた程度でした。ドル安が進んだ背景には、米景気そ
のものがピ-クアウトしたとの見方が強まっていることが挙げられます。

製造業だけではなく、前日発表されたISM非製造業も息切れを見せはじめました。
ダドリーNY連銀総裁もそうした状況を踏まえ、利上げには慎重な考えを示していま
す。
昨日もダラス連銀のカプラン総裁は、「3月の会合で金利についてどのような決定を
下すのか判断するのは時期尚早だ」としながも、「不透明な世界見通しが米国の雇
用やインフレにおよぼす影響を見極めている」と語っています。
このように、3月の利上げが世界景気の不透明感に加え、米経済指標の伸びに鈍
化の兆しが見えてきたことから、利上げには慎重な見方が増えています。

ドル円は「マイナス金利導入」時の121円台から、連日1円づつ大台替えを見せてい
ます。昨日は、ユーロドルでのユーロ高に引っ張られた面もあろうかと思いますが、
116円53銭まで円が買われており、ユーロとの対比で見れば、必ずしも「安全通貨
の円」が買われたわけではありません。
事実、円が買われた材料の主因であったWTI原油価格は26ドル台の安値を記録し
た後は、30ドルを挟んで小康状態が続いています。
ここはやはり年内の米利上げの回数が、当初想定された4回を大きく下回るという見
方の台頭による「ドル安」というふうに見るべきでしょう。

116円台に突入したドル円の目先のサポートは、先月20日に記録した115円98銭
ということになり、116円前後が重要なポイントになると考えます。
以前から述べているように、115円を割り込むとドルが急落する恐れもあります。
今夜の雇用統計が、そのきっけになるのか、あるいは好調な雇用が確認され、116円
台がしっかり維持され次の展開に移るのか注目されます。
因みに事前予想では、失業率は5.0%、非農業部門雇用者数は19万人程度と見ら
れています

市場はややドル安方向にバイアスが掛かっていると見られます。
オプションのプレミアムの差から見たリスク・リバーサルも、ドルの先安観を見せています。
本日は雇用統計を踏まえて115~117円80銭程度とワイドに予想しますが、ドルの下落
には注意が必要です。

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