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ドル円10日ぶりに114円に 

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円はGDP確報値の上方修正や、インフレにつながる

    指標が出たことから上昇。一時は114円まで買われ、約10日

    ぶりのドル高水準をつける。

  • ユーロドルでもドルが買われ、1.0912までユーロ安が進む。

    高値は1.0124近辺まであったが、上値は限定的。

  • 株式市場はまちまち。PCEコアデフレーターなどが上振れしたことで

    利上げ観測がやや復活。ダウは57ドル下げたが、ナスダックは8ポイント

    上昇。

  • 債券相場は反落。個人消費支出が拡大してきたことから、インフレ懸念も

    台頭。長期金利は1.76%台まで上昇。

  • ドル高が進み金は大幅安。原油は小幅に反落し、32ドル台後半に。


  • 10-12月GDP(改定値)           →  1.0%

  • 1月個人所得                   →  +0.5%

  • 1月個人支出                   →  +0.5%

  • 1月PCEコアデフレーター            →  +1.7%

  • 2月ミシガン大学消費者信頼感指数(確定値)    →  91.7

    本日の注目イベント

  • 日   1月鉱工業生産

  • 独   独1月小売売上高

  • 米   2月シカゴ購買部協会景気指数

  • 米   1月中古住宅販売成約指数


    ドル円は2月18日以来となる114円まで反発して来ました。

    111円近辺を2回試して押し戻されたことから、短期的な「ダブルボトム」を

    形成していることは先週述べた通りですが、先週末のNY市場では,PCEコア

    デフレーターが前年比+1.7%と予想を上回り、さらに昨年12月分も+1.

    5%に上方修正されました。なりを潜めていた「3月利上げ観測」が、久しぶり

    に復活した感があります。

    昨年の同指数は概ね1.3%から1.4%で推移して来ましたが、ここにきて原

    油安にも関わらず上昇傾向を見せています。FRBの目標値である2%にも、よ

    うやく手が届く水準になってきたと言えます。

    米景気はまだら模様のため、まだインフレ懸念からは程遠いとは思いますが、市

    場全体を見回すと、1月末から2月中旬まで続いた「大混乱」からは、様子が少

    しづつ変わってきたことに気がつきます。

    原油価格が底堅い動きを見せていることで、NY株式市場にも落ち着きが出て来

    ました。

    株価が底堅い動きを見せると、投資家のリスクオフ姿勢もやや後退し、盛んだっ

    た円買いもやや下火になり、ドル円も114円近辺まで買い戻されています。

    またリスクオフが後退したことで、安全資産の金も1240ドル辺りからは、上

    値も重く、利益確定の売りに押され気味です。

    このまま、混乱が終わる見通しが持てるわけではありませんが、3月には日米欧

    で政策会合があるため、ここからは、その内容を見極める展開になります。

    上海での「G20」が閉幕しました。

    声明文では「全ての政策手段を検討する」との文言が盛り込まれ、通貨安競争を

    避けるとの文章もありました。

    具体的な政策には触れていませんでしたが、まずまずの成果だったと言えるので

    はないでしょうか。中国に構造改革を求めた部分は評価されると思います。

    上述のように、今後は来月の中銀による政策変更に注目したいと思いますが、中

    でも最大の焦点は米国で今年最初の利上げが3月に実施されるかどうかです。

    10-12月期のGDPが上方修正され、さらに個人消費支出も上向きかげんで

    す。イエレン議長をはじめ、一部のFOMCメンバーが依然として米景気に自信

    を示しているのも、このあたりが背景になっているのかもしれません。

    ドル円は「1時間足」では既に買いサインが点灯して上昇を続けています。また、

    「日足」でもMACDが久しぶりに「ゴールデンクロス」を見せています。

    ただ、まだこのまま上昇を続けるには時間が必要でしょう。

    上値のポイントは115円です。

    これまでサポートとして機能していた115円は、足元ではレジスタンスに変わ

    っています。

    この近辺では、為替予約を取り遅れていた輸出企業が確実に予約を取って来ると

    考えられます。115円を割り込んだ際のドルの下げが早かっただけに、ここは

    ひとまず壁になる可能性が高いと予想します。

    この水準を抜けるには、それをこなすだけの材料と時間が必要です。

    本日のドル円は113円~114円20銭程度を予想します。


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