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米雇用好調にもドル下落 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • 3月の雇用統計は好調で、その他の経済指標も良かった。
    ドル円は112円台半ばまで上昇したものの、利上げのペースを
    早めるほどのものではないとの見方が広がり、円買いが徐々に
    優勢に。一時は111円台半ばまでドルが売られ、ほぼこの日の
    安値圏で越週。

  • ユーロドルは続伸し、1.1438まで買われる。
    米利上げペースは緩やかになるとの観測が背景。

  • 株式市場は反発。原油価格は下げたものの、利上げペースが
    緩やかになるとの観測が相場を押し上げた。ダウは107ドル上昇し、
    4カ月ぶりの高値を更新。

  • 債券相場は横ばい。株価が上昇したことから売られる場面もあったが、
    底堅く推移。長期金利は1.77%台と、前日とほぼ変わらず。

  • 金は反落。原油も大幅に反落し36ドル台に。

  • 米   3月失業率                 → 5.0%

  • 米   3月非農業部門雇用者数           → 21.5万人

  • 米   3月平均賃金                → +0.3%

  • 米   3月ISM製造業景況指数          → 51.8

  • 米   3月ミシガン大学消費者信頼感指数(確定値) → 91.0

本日の注目イベント

  • 豪   豪2月小売売上高

  • 豪   豪2月住宅建設許可

  • 欧   ユーロ圏2月失業率

  • 欧   ユーロ圏2月生産者物価指数

  • 米   3月労働市場情勢指数(LMCI)

  • 米   グアテマラ・ボストン連銀総裁講演

米3月の雇用統計は失業率こそ5.0%と、市場予想を上回ったものの、雇用者数は
21.5万人で、平均賃金も予想の0.2%を僅かに上回り、+0.3%とまずまずの
内容でした。またISM製造業も51.8と、節目の「50」超え、こちらも製造業の
「回復」を印象付ける内容でした。

ただ、それでも米利上げのペースは緩やかなものになるとの見方は変わらず、緩和的な
金融政策が続くことを基本にし、株が買われ、ドルが売られる流れが続いています。
そして特徴的なのが、米国株が上昇しても、日本株は上昇せず、むしろ売られる流れが
続いていることです。
4月利上げはないといった見方がドルの上値を抑え、この流れが株価の上昇を抑える
構図になっています。
これまでのように、米国株高がそのまま日本株の上昇につながらなくなっている背景の
一つには、ドル円は、いずれ110円を割り込むとの観測が根強いことが挙げられます。

米経済指標が好調だったにも関わらず、先週末は112円台を割り込んでいます。
111円の半ばは3月22日以来ですが、今週にも110円割れをテストする可能性も
あると予想していますが、好調な米国株が崩れてしまえば、日本株も一段と軟調となり
「リスクオフ」が再び強まると思われます。

また、再び懸念材料になりそうなのが原油価格です。
一時は41ドル台半ばまで反発したWTI原油価格は、先週末には36ドル台まで
再び売られてきました。
原油価格がもう一段下げると、さすがに米エネルギー株が売られ、それが株式市場
全体の雰囲気を悪くし相場が崩れるパターンが考えられます。
日本株の地合いが悪いだけに好調な米国株が崩れると、さらに地合いが悪くなることが
懸念されます。

一方で、株安と円高がさらに進むと日銀の追加緩和と2017年の消費税増税先送りが
実施されるとの期待が広がります。
安倍首相は先週訪米した際も、リーマンショクや大震災のような事態がなければ予定
通り実施すると語っていましたが、同時に党内にも先送り期待が強いこともあり、
サミット前には決断すると述べています。

日銀のマイナス金利導入も効かず、2%の物価上昇も困難な状況になり、さらにアベノ
ミクスそのものが問われる状況になっていることを考慮すると、選挙対策という意味では
なくとも消費税増税は難しいかと思われます。
仮に消費税増税と大規模な財政出動が実施されれば、日本株には好材料となり、ドル高が
見込まれます。
イエレン議長のハト派的な発言からすれば、4月利上げの可能性はかなり低下したと
考えられます。
米利上げがしばらくないとすれば、上記消費税を巡る対応が、ドルサポートの砦になろうか
と思います。

本日のレンジは111-112円30銭程度を予想しています。
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