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ドル円上値の重い展開続く 

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • 原油が一段と下落し、株価も下げたことから円が続伸。

    ドル円は111円10銭まで下落した、連銀総裁の発言から

    若干戻したものの、111円台前半で引ける。

  • ユーロドルは1.14を中心にもみ合ったが、小幅に反落。

  • 株式市場は続落。原油価格が1ドル以上下げたことから、

    エネルギ-株が下げを主導。ダウは55ドル下げ、その他の

    主要株価指数も揃って下げる。

  • 債券相場は反発。株価や原油価格の下落から買い物を集める。

    長期金利は1.76%台に低下。

  • 金は続落。原油価格はサウジの生産調整への期待が後退した

    ことから売られる。前日比1ドル9セント下げ、1カ月ぶりに

    35ドル台に。

  • 3月労働市場情勢指数(LMCI)→ -2.1


    本日の注目イベント

  • 豪   豪2月貿易収支

  • 豪   RBA、キャッシュターゲット

  • 欧   ユーロ圏2月小売売上高

  • 欧   ユーロ圏3月総合景気指数(改定値)

  • 英   英3月サービス業PMI

  • 米   2月貿易収支

  • 米   3月ISM非製造業景況指数

  • 米   エバンス・シカゴ連銀総裁講演(香港)

  • 加   カナダ2月貿易収支


    昨日この欄で、原油価格の一段の下げが楽観的な米株式市場を下落させ、

    株価の下落から「リスクオフ」が進み円が買われる可能性を指摘しまし

    たが、昨日のNY市場ではほぼこの想定通りの展開でした。ドル円は1

    11円10銭まで売られ、111円割れは回避されましたが、これは連

    銀総裁のタカ派的な発言に救われた格好でした。

    WTI原油価格が再び下落基調を強めてきました。

    一時は41ドル台半ばまで買い戻しが進んだ原油価格でしたが、供給過

    剰は変わらないとの見方が徐々に広がり、昨日はサウジのムハンマド皇

    太子の発言に大きく反応し、下げ足を強めています。

    氏は、「サウジが生産水準を維持するのは、イランを含む主要産油国が

    加わる場合に限定される」と、発言しています。(ブルームバーグ)

    イランが生産を増やし続ける限り、サウジは動くつもりはない、といっ

    た見方から原油が売られ、3月4日以来となる、35ドル台まで下落

    しています。

    「リスクオフ」が強まり、株式が売られ円が買われる展開でしたが、そ

    の根底には先週のイエレン議長の利上げに関する慎重な発言がドル円の

    上値を抑えていたという背景があります。

    加えて、NYからは日銀が緩和策を講じても円安には誘導できないとい

    った見方も聞こえています。日銀は1月29日にマイナス金利を導入し

    たものの、その後は円が買われる展開が続いており、

    日銀の金融政策では通貨安誘導に限界がある(ブルームバーグ)との観

    測が広がっているようです。

    ボストン連銀のローゼングレン総裁は講演で、「米景気が想定より強く、

    今後2年間の金融政策は先物市場が織り込んでいるよりも引き締め方向

    に向かう可能性がある」と発言し、市場の利上げに関する悲観的な見方

    をけん制しました。同総裁に限らず、FOMCメンバーである地区連銀

    総裁の発言は概ね、「タカ派的」で、イエレン議長の発言とは温度差が

    あります。ただ、市場の見方はイエレン議長に近く、「利上げのペース

    は極めて緩やかになる」との想定からドルの上値が重くなっています。

    ドル円は徐々に上値を切り下げている様に見えます。

    足元では111円台は維持されていますが、軟調な日本株も米国株との

    相関を弱めており、円買いに作用しそうです。

    目先は3月17日に付けた、110円67銭あたりが弱いサポートにな

    りそうですが、その水準を抜くようだと、110円割れを試しに行くの

    ではないかと見ています。政府日銀が大胆な政策を取らない限り円高方

    向へのリスクが高いと思われます。

    本日のドル円は110円50銭~111円50銭程度を予想しますが、

    下落方面のリスクがより高いと見られます。


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