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ドル円107円台半ばまで下落 

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場


  • ドル円は円買いの勢いが止まらず、NYでは107円67銭まで
    ドル安が進む。ユーロ円など、クロス円の売りも活発で、円高が進んでも
    介入は難しいとの見方も背景に。引け値では108円台前半まで戻す。

  • ユーロドルは続落。ECBが追加緩和を示唆したことからユーロ
    売りが優勢となり、1.1338まで下落。ユーロ円は122円台半ばまで
    売られる。

  • 株式市場は大幅に反落。明確な売り材料がない中、ダウは一時230ドル
    下げる場面も。結局174ドル安で取引を終え、主要指標も大幅安。

  • 株価が大きく下げたことから債券は買われる。長期金利は約2カ月ぶりとなる
    1.68%台まで低下。

  • ドルが下落したことで金は反発。原油価格は小幅に反落。

  • 新規失業保険申請件数 → 26.7万件

  • 2月消費者信用残高  → +172.17億ドル

本日の注目イベント

  • 日   2月国際収支
  • 日  3月景気ウオッチャ調査
  • 独   独2月貿易収支
  • 独   独2月経常収支
  • 英   英2月貿易収支
  • 加   カナダ3月住宅着工件数
  • 加   カナダ3月失業率
  • 加   カナダ3月就業者数

ドル円は連日大台を切り下げ、昨日のNYでは107円台半ばまで円買いが進み、
110円を割り込んでからはドル下落の勢いが加速しています。
110円を割り込むと106円近辺までは目立ったサポートがないため、下落の
スピードが早まると予想していましたが、そのような展開になっています。
昨日はドル円で円買いが進んだだけではなく、ユーロ円などのクロス円でも急速に
円買いが進み、円が全面高の様相でした。

投機筋も円買いのポジションを膨らませ、これまで下がればドルを買っていた個人
投資家も、戻りを売るスタンスに変わっているようで、急速に円の先高観が台頭し
てきました。急激な円高は、企業収益にも影響を与え、輸出企業の株が先行する形で
売られ、その株価の下落がさらに円買いを促がす「悪循環」に陥っています。

急激な円高が進んだ背景は、米利上げのペースが極めて緩やかになるとの観測が
強まったことと、急激な円高が進んだ場合政府日銀が介入などが、適切な対応を
するとの見方が後退してきたことが挙げられます。

昨日も財務省幹部が「場合によっては必要な措置を取る」と発言したことが伝えら
れ、一時ドルが買い戻される場面がありましたが、長くは続かずその後ドルは大き
く売られました。5月に伊勢・志摩サミットを控え、積極的には円安につながる政
策を取りにくいとの見方が広がっています。先日米紙とのインタビューで、安倍首
相は「恣意的な介入は慎まなければならない」と発言したことも効いています。
(参照:下記 What's going on )

ただ、今週に入っての円の上昇は急激で、投機的な動きとも取れます。このまま
105円割れを放置しておくと勢いがさらに加速することも考えられ、その前に、
ある程度強い姿勢を見せる必要があります。
105円を割り込む前に「レートチェック」など、介入を示唆する動きがある
かもしれません。また、今月27-28日には金融政策決定会合が開催されますが、
ここで「量・質・金利」いずれかの政策変更が行われる可能性も高まっていると
予想しています。

さらに米利上げ観測の後退ですが、こちらもイエレン議長の「ハト派発言」に
余りにも反応しすぎているところがあります。
昨日もダラス連銀やサンフランシスコ連銀総裁は、利上げはそれ程遠くないとの
認識を示しています。FOMCで政策変更を行う際には、イエレン議長といえども
1票で、他のメンバーと同様です、
もちろん、副議長や理事などはイエレン議長に足並みを揃えると考えられますが、
4名の投票権を持つ地区連銀総裁の存在も大きく、その多くが今年2回の利上げを
主張しています。市場はやや利上げ観測の後退をはやし過ぎている感があります。

ただそうは言っても、足元の円高の流れは鮮明です。
円高のスピードが速すぎることから、警戒感は必要ですが、ドルの戻りを売る
スタンスは継続でしょう。月足の「200ヶ月線」がある、105円85銭前後が
一つのサポーになるかもしれません。本日も日経平均株価はかなりの下げが見込ま
れます。日経平均先物を売ると同時にドルを売る展開が想定されます。

予想レンジは107円50銭~109円程度と見ますが、要人発言にも注意が
必要です。
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