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ドル円戻ったものの上値が重い 

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は前日の107円台からは値を戻し、109円目前まで

    買われたが上昇力は弱く、そのレベルを頂点に反落。108円前後まで

    売られ、安値圏で引ける。

  • ユーロドルは依然として1.14を挟んでもみ合い。次のECB会合

    まで方向性が出にくい展開。

  • 株式市場は反発。エネルギー株を中心に小幅に上昇し、ダウは35ドル

    買われ、前日の大幅安からの見直し買いも入る。

  • 債券相場は反落。原油高や株高を背景に売られ、長期金利も1.71%台

    まで上昇。

  • 金は続伸し1243ドルに。原油は前日比2ドルを超える急反発。

    米国のリグ(掘削装置)稼働率が大きく減少したことや、17日に生産調整を

    巡る会合が開かれることが材料となった。

    本日の注目イベント

  • 中   中国 3月消費者物価指数

  • 中   中国 3月生産者物価指数

  • 米   ダドリー・NY連銀総裁講演

  • 米   カプラン・ダラス連銀総裁講演



    先週末のドル円は株価がしっかりしていたこともあり、終始108円台で推移

    し、一時は109円目前まで買い戻されました。しかし依然としてドルの上値

    は重く、NYでは結局108円程度まで押し戻されて越週しています。

    米株式市場が小幅に反発し、長期金利も上昇し、WTI原油価格も急反発した

    にも関わらず、109円台には乗せられず反落しています。

    市場関係者の相場観にも円の先高観が強く、ドルが戻ったところを売りたいと

    するスタンスが優勢な状況が続いています。

    先週木曜日には一時107円台半ばまで円が買われる場面もありました。

    これは米再利上げの時期が後ずれするとの観測と、利上げのぺ-スそのものが

    極めて緩やかなものになるという見方がドル売りを誘発したものです。

    投機筋のポジションも「円買い」に大きく傾き、約8年ぶりの高水準になって

    います。

    また「円買い」に安心感を与えているのが、円がさらに急騰しても、政府日銀

    は介入できないのではないかという見方が広がっていることです。

    安倍首相の米WSJ紙とのインタビューが、その見方を一段と確かにしたもと

    の見られ、来月のサミットでは日本が議長国のため、「露骨な円安誘導はしに

    くい」という観測がベースになっています。

    一方では、急激な円高と株安が進んだことから「このまま手をこまねいている

    ことは考えにくい」という見方もあります。

    7月の参院選では「圧勝」したい安倍政権です。

    急激な円高と株安は選挙に不利に働くことは明らかで、選挙前には何らかの行

    動を起こすという見方にも説得力があると思います。

    露骨な円安誘導はできないまでも、急激な円高をくいとめる。いわゆる「スム

    ージング・オペレーション」を全面に介入するのであれば、理解が得られるこ

    とも考えられます。

    仮にそのオペレーションが実施に移されることがあるとしたら、その水準は1

    05円割れが有力でしょう。110円を割り込んだ時もそうでしたが、105

    円を割り込むと、円高がさら一段と進む可能性があります。105円を割り込

    むと、ショート筋の含み益も増え、さらに円を押し上げるドル売りも出やすい

    と見られ、「100円も視野に入ってきた」といった相場観も急速に高まるこ

    とが想定されます。

    昨年6月に125円86銭というドルの天井を記録しましたが、これは201

    1年10月のドルの底値から50円54銭も円安が進んだことになります。

    この値幅を「フィボナッチ・リトリースメント」の38.2%で計算してみる

    と、106円55銭という水準が導き出されます。

    このレベルは重要なサポートして意識されます。

    また、月足の「200カ月移動平均線」は、105円85銭あたりに位置して

    おり、こちらもサポートとして意識されそうです。

    もちろんこの水準で絶対に下げ止まるということではありませんが、106円

    台半ばから105円台後半では一旦、利益確定のドル買い戻しが見られる可能

    性があります。突っ込み売りには注意が必要です。

    本日も日本株はやや軟調な展開が予想されます。

    レンジとしては107円50銭~108円80銭程度を予想しています。


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