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ドル円利上げ観測が強まり下落 

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場


  • 110円を挟んでもみ合っていたドル円は、米利上げ観測が
    高まり、株価も軟調だったことからトレンドラインを割り込み
    下落。109円12銭までドル安が進んだが、109円台は維持。

  • ユーロドルは1.12を中心に推移。ドル安が進んだ割には
    ユーロは買われず、ユーロ円は122円台前半まで下落。

  • 先週に引き続き連銀総裁の利上げ発言が相次いだことから
    株価は続落。大型のM&Aがサポート材料にはなったものの、
    ダウは8ドル安。

  • 債券相場はほぼ横ばい。利上げを織り込む動きもあったが、
    価格は小幅に上昇。

  • 金は続落。原油価格もカナダの操業再開の動きが上値を抑え、
    小幅に続落。

本日の注目イベント

  • 独   独5月ZEW景況感指数
  • 独   独1-3月期GDP(確報値)
  • 欧   ユーロ圏財務相会合
  • 英  英4月財政収支
  • 米   4月新築住宅販売件数
  • 米   5月リッチモンド連銀製造業指数


ドル円は先週まで110円を挟むもみ合いを見せていましたが、やや下値を
試す動きに変わっています。先週末のNY市場では110円59銭までドル
が上昇する場面もありましたが、結局110円台半ばをしっかり抜けなかっ
たことで、今度は下方をテストしている状況になったと見られます。背景は
やはり利上げ観測が高まっていることが挙げられます。

サンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁は先週に引き続き利上げには前向
きな発言をし、年内に2~3回の利上げ、さらに来年は3~4回の利上げの
可能性に言及しました。またセントルイス連銀のブラード総裁は、6月に実
施されるイギリスのEUからの離脱を問う国民投票について、FOMC会合
には影響しないとの認識を示しました。
同総裁は「投票で離脱が決定される可能性はこのところ低下しているようだが、
FOMCの政策決定には影響しないと考えている」と述べています。(ブルー
ムバーグ)

連日利上げを容認する発言が相次いでいることから、株式と債券が軟調になり、
これがドル円を押し下げている面もあります。利上げそのものはドルにとって
は上昇材料になりますが、株価の下落が「リスクオフ」につながり、これが円
買いを連想させている状況です。

ここまでFOMCメンバーである連銀総裁が利上げが適切であるとの発言を
繰り返すと、あとはイエレン議長が同じような認識を持っているのかどうか
に市場の関心が集まります。そのイエレン議長の講演は週末の27日にあり、
さらに6月初旬にも予定されています。議長が利上げに前向きだとすれば、
次回6月のFOMCでの追加利上げの可能性がさらに高まり、ドルのサポー
ト要因になりますが、その際上でも述べたように、株価の動きと債券相場が
どのような反応を見せるのかは不透明です。

結局チャートを見るとドル円は日足の「雲」に上昇を抑えられ、押し返され
た格好になっています。今度はどこまで下落するかに注目が集まりますが、
「4時間足」の雲の上限と、さらに「8時足」の雲の上限が108円70銭
~109円近辺にあることから、このあたりが目先の下値のメドと見ています。
仮にさらに下落した場合には108円07銭が、今回の上昇幅の「半値戻し」
の水準になります。

6月利上げの可能性が徐々に強まり、市場はこれを織り込む形で110円台
半ばまでドル高が進みました。そうだとすれば、この次は「年内に何回利上
げがあるのか」に焦点が移ってきます。6月に今年最初の利上げが実施され、
さらに9月か12月にも利上げがあるようだと、ドル円はそれ程下がらない
可能性もあります。この先まだまだまだ材料には事欠かないことから、神経
質な展開が続くと見るべきでしょう。サミット、イエレン議長の講演、消費
税増税の行方、さらに6月に入ると雇用統計と日米の金融会合が続きます。

本日のドル円は108円70銭~109円70銭程度と予想します。
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