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ドル円下げ一服 

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場


  • 日本株の急落に105円74銭近辺まで下げたドル円は

    NYでは株価下落の割りには堅調に推移。長期金利が低下し、

    ダウも続落したが、106円台での動きがメインだった。

  • ユーロドルは1.12台から1.13に乗せたが、英国の

    国民投票に関する世論調査に上値が重い展開。

  • 株式市場は続落。重要イベントを前に、リスク回避の流れが

    続きダウは132ドル安。

  • 債券相場は続伸し10年債は5日連騰。リスク回避の流れから

    安全資産の債券に資金が集まる。日独の長期債がマイナスとゼロに

    近い水準であることから、米国債に資金が集中。

  • 金は4日続伸。原油価格は続落し49ドルを割り込む。

    本日の注目イベント

  • 日   4月鉱工業生産(確定値)

  • 欧   ユーロ圏4月鉱工業生産

  • 英   英5月生産者物価指数

  • 英   英5月消費者物価指数

  • 米   5月小売売上高

  • 米   FOMC (15日まで)


    イギリスがEUから離脱することが現実的になってきたとの観測が高まり、世界の

    金融市場ではリスクオフの流れが強まっています。

    「イギリスは最終的にはEUに留まるはず」と予想していた向きも、やや自信がな

    くなり、「もしかしたら・・・」と思い始めてきたようです。

    この現象は、今米国で行われている大統領選でも見られ、「もしかしたらトランプ

    氏が・・・」。米英の国民意識がなかなか読み切れません。

    市場の恐怖心は「VIX指数」によく表れています。

    この指数は別名「恐怖指数」とも呼ばれ、リスクが高まると上昇しますが、昨日の

    シカゴでは「20」を超え、昨年12月以来の高水準になっています。

    この背景はイギリスの国民投票と、本日から始まるFOMCを材料視しており、市

    場が最も嫌う「不透明さ」が増しているからです。

    ブルームバーグは、イギリスがEUからの離脱に向っていることを、2つの新しい

    世論調査が示していると伝えています。

    ICMの発表によると、1000人を対象に6月10-13日に実施した電話調査

    では、離脱派が50%で、残留派が45%だったようです。

    また、同期間に2001人を対象としたオンライン調査でも、離脱派が49%で、

    残留派は45%だったと報じており、ここ最近は他の調査でも離脱派が勢いを増し

    ていることが示されています。もし離脱が現実になった場合、イギリスからの独立

    を何度も試みているスコットランドにも影響がでてくる可能性もあり、イギリス経

    済にとっては相当厳しい逆風になりそうです。

    それにしてもドーバー海峡を越えたイギリスの危機を日本株が最も影響を受けてい

    るところが、今の日本の状況をよく表しているとも言えます。

    昨日、日経平均株価はほぼ600円ほど下げ、突出した下げ率でした。

    株価の下げは円買いにつながり、昨日は1カ月ぶりに105円74銭近辺まで円高

    が進みました。安全だと見られている円や債券が買われ、リスクの高い株が売られ

    る展開です。加えて、本日からはFOMCが開催されます。

    利上げはほぼないと予想されますが、明日(日本時間16日未明)の声明文やイエ

    レン議長の発言が注目されます。

    7月のFOMCでの利上げをにじませるのか、あるいは7月でも利上げができない

    のか、市場は議長の言葉からそのヒントを探ろうとします。

    しかも今回は議長の記者会見後、約8時間後に日銀金融政策決定会合の結果も判明

    します。相場が荒れないわけはありません。

    本日はやや円高圧力が低下したと見ていますが、株価次第では昨日のように105

    円台半ばを試しに行くことも考えられます。

    5月3日に記録した105円台半ばは、今日の東京時間に限っては抜けないと予想

    しますが、夕方からはわかりません。

    新たなイギリスからの情報などに左右されそうです。

    予想レンジは105円50銭~106円50銭程度にしたいと思います。

    リスクは依然として下方にあることには注意する必要があります。


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