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日米金融政策発表待ち 

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場


  • イギリスの国民投票に加え、FOMCも控えていることから
    ドル円は106円を挟んで小動き。

  • ユーロドルはイギリスのEUからの離脱支持が増えていることで
    売りが優勢に。1.1189までユーロ安が進んだが勢いはなく、
    FOMC待ち。

  • 株式市場は4日続落。小売売上高が予想を上回ったものの、
    FOMCやイギリスの国民投票の不透明さが重しに。ダウは57ドル下げ
    ナスダック、S&P500も揃って下落。

  • 債券相場はほぼ横ばい。このところの上昇スピードに警戒感も出て、
    上げは一服。長期金利は1.613%近辺で取引を終える。

  • 金は小幅ながら5日続伸。原油は今後も需給の改善が見込めない
    との見通しから続落。

  • 5月小売売上高 → +0.5% 

本日の注目イベント

  • 英 5月雇用統計
  • 米 5月生産者物価指数
  • 米 6月NY連銀製造業景気指数
  • 米 5月鉱工業生産
  • 米 FOMC 政策金利発表
  • 米 イエレン議長記者会見

連日イギリスの国民投票に関する情報が伝えられていますが、離脱支持派の勢いが
増しており現時点では、その可能性は決して低くはありません。
TSNが英国の成人2497人を対象に今月7-13日に実施したオンライン調査では、
EU離脱支持は47%、残留支持が40%だったと発表しました。
ブルームバーグは、これで直近24時間では「離脱支持優勢」を伝える調査は5つ目に
なると報じており、離脱派勝利の確率は「きわめて高い」とフランス、アクサのCEOの
発言も載せています。

世論調査の結果は確かに離脱派有利ですが、かつてスコットランドがイギリスからの
独立を問う国民投票でも、事前の世論調査と結果が全く逆だったことが思い起こされ、
まだ離脱を前提としたポジションを取るわけにはいきません。
態度を保留している票がどちらに流れるかで、僅差で離脱か残留かが決まりそうです。

昨日ブルームバーが緊急の「Brexit」問題のセミナーを開催し、参加してきました。
多くのイギリスの専門家は、イギリスがEUから離脱すれば短期的な「ショック」であると
同時に長期的な「リスク」になると予想していました。
特に2017年以降はイギリスに与える経済的な影響や、資本がイギリスから流出し
現在の経常赤字を維持できなくなるリスクが指摘されていました。
いずれにしても、イギリスの将来にとっても重要な分岐点になることは間違いないよう
です。

イギリスの不透明さを背景に、ポンドは主要通貨に対して全面安の動きを見せています。
対円でも昨日は149円台前半まで売られ、2013年8月以来の安値を記録しました。
もし離脱が決まれば、ポンドとユーロが売られ、ドルと円が受け皿になりそうです。
ドル円はもちろん、クロス円も大きく下げる可能性があります。
ただ、上で述べたように実際のところ、どちらにころぶかは蓋を開けるまで分からないため、
ここで大きなリスクを取るわけには行きません。

明日朝の3時にはFOMCの結果が発表され、3時半からはイエレン議長の記者会見が
あります。今回のFOMCではまず利上げはないと予想されており、焦点は7月のFOMCで
その可能性があるのかどうかを探り出すという点です。
上記、イギリスのEUからの離脱が決まれば、FRBの利上げスタンスにも影響を与えます。
国民投票は来週23日で、7月のFOMCは26-27日なので当然、国民投票結果は判明
しています。 米利上げがさら先送りになるようだと、ドル円も一段と下値を試すことになり
ます。

ただここで注意したいことは、筆者もそうですが、多くの専門家が離脱の影響に焦点を
当てたコメントをしています。
世論調査の結果が示すように、離脱支持が勢いを増していることで、ポンド売りや、ドル円
でもショートが徐々に積みあがってきているはずです。
もし残留が決まった場合には、ショートカバーが急速に進み、急反転するリスクも意識して
おくべきでしょう。
本日のドル円は105円50銭~106円50銭程度としますが、明日未明から昼にかけては、
日米の金融政策の発表があり、リスクは下方にあると思われます。
FRBが動かず、日銀も動かないとしたら、ドルの上値は限定的と見る方が妥当ですが、
日銀に対する期待は捨ててはいません。
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