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ドル円102円前後で推移 

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • 英国のEU離脱を受けアジア市場で円が急騰したが、NYでは

    102円台で推移。株価が大きく下げ、長期金利も急低下したが、ドル円は

    大きな変動を見せず102円30銭前後で引ける。

  • 英国がEUからの離脱を決めたことでユーロ売りが加速。ユーロドルは

    1.1035まで下落。

  • 株式市場は急落。アジア市場で株価が軒並み下げたこともあり

    前日1万8000ドルの大台を回復したダウは610ドル下げる。

  • 債券は大幅高。リスクオフが進んだことで米国債は急騰。長期金利は

    1.56%台まで低下。

  • リスクオフから金は大幅高。前日比59ドル上昇し、1322ドルまで

    買われる。一方原油価格は大幅に売られ47ドル台に。


  • 5月耐久財受注               → -2.2%

  • 6月ミシガン大学消費者信頼感指数(確定値) → 93.5 


    本日の注目イベント


    「ブラック・スワン」。めったに起こらないが、起こるとその影響が甚大である。

    そんな時に使われる言葉ですが、今回の英国のEUからの離脱は、まさに「ブラッ

    ク・スワン」だったように思えます。先週末のドル円は106円台後半から実に8

    円近く落ち、1日の下落率とすれば、記録的な数字です。円は対ポンドやユーロで

    も急騰し、円全面高の様相でした。

    日経平均株価の方も、1300円を超える下げを見せるなど、前日比7.92%も下

    落し、NYダウでも3.38%、火元のイギリスでは3.14%しか株価が下げて

    いません。ここに日本株の象徴的な弱さがあります。

    リスクが拡大した際には安全通貨の円が大きく買われると同時に、日本株が大きく

    売られる構図です。日本株の際立った弱さには、何か原因があるのでしょう。

    先週末のコメントでも注意を喚起しましたが、国民投票が始まる前までは「残留派」

    が優勢との報道で、NYではドルが買われ、ダウは1万8000ドルの大台を回復

    するなど、楽観的なムードでした。その分、万が一離脱が決まるようだと「パニッ

    ク」になると予想しましたが、ドル円はまさにその通りの動きとなり100円割れ後に

    は、一時は99円を下回るレートも記録したようです。

    東京時間に余りにも大きく値が動いたことでNYではその反動か、予想外の小動き

    でやや肩透かしをくらった感じです。余りにも値幅が大きかったことから、明確な

    方向感が見つけにくかったということもあったようです。

    一気に100円割れまで売られたドル円でしたが、これで日銀が目安とする2%

    の物価上昇はまず困難になったと思われます。

    急激な円高で輸入物価は下がり、株価の下落で個人消費者の財布の紐は固くなり、

    さらに円高が訪日外国人の増加ペースを鈍化させます。

    筆者も含め「残留」を予想していた市場関係者が多かったため、離脱で市場に激震

    が走りパニックになったと言えます。

    週明けは102円前後で推移しているドル円ですが、今後は100円割れが定着す

    るのかどうかに関心が集まります。

    今月はFOMCで利上げが見送られ、その翌日の日銀金融政策決定会合でも追加緩和

    が見送られ、円高要因が続いた後での「BREXIT」で、一気に円高が加速したわ

    けです。常識的に考えれば、7月のFOMCでも利上げが見送られる可能性が高まっ

    たと言えます。反対に日銀会合では、何らかの動きが期待されます。

    先週末には財務省、金融庁、日銀の幹部が集まって今後の対策を協議したようですが、

    今度再び100円を割り込んだ際に、実際に単独でも介入できるのかどうかが焦点で

    す。自民党の政調会長を含め、与野党のトップが「必要な対応を期待する」との言葉

    で足並みを揃えましたが、介入を行うとしても、そのタイミングも重要です。

    今週も引き続きドルの上値が重く、通貨当局がどのような対応を見せるかに注目した

    いと思います。

    レンジ予想は難しいところですが、101円~103円程度とみます。


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