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欧米の株価上昇で円とドル売られる 

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場


  • ドル円は引き続き堅調に推移。英国の混乱が後退していることが
    株高、原油高につながり、ドル円は102円94銭まで買われる。

  • ユードルは小幅に上昇。市場全体では大きく売られたポンドと
    ユーロが買い戻され、一方買われていた円やドルが売られた。
    ユーロドルは1.1131まで上昇。

  • 株式市場は大幅に続伸。英国のEU離脱を巡る懸念が和らいだ
    ことが株価を押し上げる。ダウは284ドル上昇し、2日間で
    550ドルの上昇を見せる。

  • 債券相場は続落。市場の混乱が治まったことで利益を確定する
    流れに押された。長期金利は1.51%台まで上昇。

  • 金は反発。原油は在庫が予想外に減少していたことで続伸し、
    49ドル台に乗せる。

  • 5月個人所得         →  +0.2%

  • 5月個人支出         →  +0.4%

  • 5月PCEコアデフレーター  →  +1.6%

  • 5月中古住宅販売成約指数   →  -3.7%

本日の注目イベント

  • 日   5月鉱工業生産
  • 独   独6月雇用統計
  • 欧   ユーロ圏6月消費者物価指数
  • 英   英1-3月期GDP(確定値)
  • 米   新規失業保険申請件数
  • 米   6月シカゴ購買部協会景気指数
  • 米   ブラード・セントルイス連銀総裁講演
  • 加   カナダ4月期GDP

英国のまさかのEU離脱からまもなく1週間が過ぎます。
あのパニック的な動きから市場は徐々に落ち着きを取り戻し、株価が
上昇し、原油価格もほぼ元の水準に戻り、ドル円も103円に迫る水
準まで反発して来ました。国民投票前のドル円の水準は106円台後
半で、まだそのレベルには戻っていませんが、100円割れのリスク
がやや後退したと見られます。英国のEU離脱の影響が直ぐに出てく
るものでもなく、完全にEUを去るのは2年ほどかかるとの見方も
見方もあります。

それでも今回の英国民の判断は他のEU諸国に影響を与えています。
EUへの残留を選択したシコットランドでは、英国からの独立を求
める声がさらに高まり、欧州委員会のユンケル委員長は、「スコッ
トランドはEUに対して独自の立場を訴える権利がある」と述べ、
スコットランド自治政府の首相と会談する予定です。これに対して
同じく独立を目指すカタルーニア州を国内に抱えるスペインのラホ
イ首相は直ちに反論していますが、この動きはオランダやフランス
にも波及する恐れもあり、欧州全体にとってもまだまだ余波は続き
そうです。

Brexit問題はピークを過ぎたことは間違いなく、そのため徐々に落
ち着きを取り戻しています。今後は7月のFOMCで米国の利上げが
再び見送られるのかという点と、7月末の日銀金融会合で追加緩和が
あるのかどうかという点に視点が移ります。FOMCについては既に
「利上げはない」との見方が優勢で、一部には「利下げも必要」とい
った意見もあるようです。
ただ、これは来週発表される6月の雇用統計を確認するまでは流動的
です。イエレン議長は、米国の雇用に自信を示す発言もしており、
仮に6月の雇用統計で15万人を超えるような雇用者増があれば、
7月利上げ観測が一気に高まることも予想されます。

日銀会合についても、英国がEUからの離脱を決め、マーケットが
パニックに陥った翌日の政府会合で安倍首相は、「政策を総動員す
る」と述べていました。追加緩和の可能性について黒田総裁はコメ
ントを避けていましたが、何らかの政策発動があってもおかしくは
ありません。また来週日曜日は参院選挙があります。追加緩和期待
は徐々に盛り上がってくると思われます。

ドル円は今朝方103円台に乗せる場面もありました。
先週24日のドル円の急落後の戻り高値は103円30銭前後です。
この水準を抜けるかどうかに注目していますが、「1時間足」では
MACDも、一目均衡表の雲も短期的なドルの上昇を示唆していま
す。日本株の上昇がどこまでドル円を押し上げるのかといったとこ
ろですが、株価とドル円の相関度が低下しているのも事実です。
予想レンジは102円30銭~103円30銭程度でしょうか。
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