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雇用統計待ち 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • ドル円はADP雇用者数が予想よりも良かったことで101円23銭まで
    買われたが、上値は重く100円台後半まで反落。雇用統計発表を控え、
    様子見気分が広がる。

  • ユーロドルが小幅に反落。ポンド同様、上値で売りたいとする向きも多く、
    1.11の高値をつけた後1.10台半ばまで下落。

  • 株式市場は下落。原油価格が大幅反落したことから、エネルギー株が下げ
    全体を押し下げた。ダウは22ドル安。

  • 債券相場も下落。ADP雇用者数が良好だたったことから、利益確定の
    売りが出た模様。長期金利は小幅に上昇し、1.38%台に上昇。

  • 金は反落し、原油価格も45ドル台まで大幅に反落。

  • 6月ADP雇用者数    → 17.2万人

  • 新規失業保険申請件数   → 26.8万件

本日の注目イベント

  • 日   6月景気ウオッチャー調査
  • 日   5月国際収支
  • 英   英5月貿易収支
  • 米   6月雇用統計
  • 米   5月消費者信用残高
  • 加   カナダ6月失業率
  • 加   カナダ6月就業者数


6月のADP雇用者数は17.2万人と、市場予想を上回り、さらに週間失業保険
申請件数も26.8万件と、減少していましたが、それでもドル円の上値は101円
23銭と上値が重いという印象です。ドルは対ユーロやポンドでは素直に上昇しま
すが、対円では引き続き上値が重い展開となり、足元の動きとしては、円が最も
強い通貨として市場が認識していることを裏付けています。

ブルームバーグニュースはこの動きをカナダのトロントドミニオン銀行の為替
ストラテジストのコメントを引用して紹介しています。「雇用統計が非常に弱かっ
た5月からかなり回復を遂げたとしても、ドルの買いが膨らむとは考えにくい。
英国のEU離脱の影響がもう少しはっきりするまで、経済指標に対する市場の
反応はやや鈍くなるだろう」市場のセンチメントを良く言いあらわしている言葉だと
思います。多くの市場関係者が同様な相場観を持っているとすれば、今夜の雇用
統計が仮に上振れしたとしても上値は限られることになります。英国のEU離脱後
のドルの高値は103円台前半です。ここが上値のひとつの目安になるのではと考
えています。

6月の雇用者数の予想は18万人で、予想を見る限りでは通常の水準に戻っています。
これに対して結果がどうでるのかが重要ですが、今回はこれに加えて前回5月の
3万8000人がどこまで上方修正されるのか注目されます。大手通信会社べライゾンが
ストを行なった3万5000人が繰り入れられたとしても、まだ水準はかなり低いと思われ、
ここにどれだけ上乗せがみられるかが焦点です。5月分が15万人以上に上方修正され、
イエレン議長が「異常値」と言及されたことが証明できれば、市場のセンチメントも改善し
てくるかもしれません。

本日は金曜日で、今度の日曜日は参院選挙です。ここまで金融政策の変更はなく、一部で
言われていた「参院選挙前までに日銀が何らかの対策を講じる」といった見方は、どうやら
不発に終わりそうです。ドル円は100円割れを試す展開で、さらに日経平均株価も
1万5200円程度です。水準からすればいつ追加緩和があってもおかしくはありませんが、
本日も無風で過ぎるのでしょう。ただ、頭の片隅には「何かあるかもしれない」とう意識を持っ
て置くべきです。6月24日のコメントでも書きましたが、この日の朝にはほぼ「EUに残留」と
いう見方が支配的でした。ないとは思いますが、「万が一」ということです。
本日のレンジは99円30銭~101円30銭程度にしたいと思います。
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