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米雇用統計を受け円乱高下 

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は雇用統計を受け乱高下。6月の雇用者数が予想を大きく

    上回ったことで、101円30銭まで上昇したが、5月の雇用者数が

    さらに下方修正されていたことで100円割れまでドル売りが加速。

    その後は落ち着きを取り戻し100円台半ばで越週。

  • ユーロドルは1.1120まで上昇したが、その後はじり安に。

    1.10目前までユーロ売りが進む。

  • 株式市場は6月の雇用者数が大きく伸びたことで、米労働市場

    に対する先行き不安が後退。ダウは250ドル上昇し、年初来高値を

    更新。S&P500も32ポイント上昇し史上最高値に接近。

  • 債券相場は続伸。雇用者数が大きく伸びたものの債券に対する

    需要は旺盛で、10年、30年債の利回りは過去最低を更新。

  • 金は小幅に続落し、原油は反発。

    本日の注目イベント

  • 米   6月労働市場情勢指数(LMCI)

  • 米   ジョージ・カンザスシティー連銀総裁講演

  • 加   カナダ6月住宅着工件数


    米雇用統計は時々サプライズはありますが、先週末に発表された6月の雇用統計

    にも驚かされました。これで2カ月連続のサプライズでしたが、速報値のため

    「ぶれやすい」ことは理解できますが、それでも発表された数字に、全ての金融

    市場が反応するわけですから、なんとも「罪作りな指標です」。

    6月の非農業部門雇用者数は、事前予想の18万人に対して28.7万人と、実

    に10万人以上も上振れしました。

    前回5月の時は、市場予想の16万人に対して3.8万人と、こちらは12万人

    以上も下振れし驚きましたが、2カ月連続でこれほど予想と食い違いを見せるの

    は極めて異例のことと思います。5月の雇用者数は、さらに下方修正され、3.

    8万人から1.1万人になっています。

    この2カ月の大きな振れの原因が何かは、専門家の分析を待たなければなりませ

    んが、2カ月で約15万人とみれば、これまで平均20万人と比較すると労働市

    場の減少は否めませんが、FRBとすれば「合格点」を与えられるレベルではな

    いかと思われます。

    この指標を受けてドル円は101円台に乗せはしたものの、その後100円割れ

    まで落とされています。数字を見ればやむを得ない市場の反応かとは思いますが、

    仮に良好な内容であったとしても、ドルの売り場を模索していた市場のスタンス

    と大きな違いはありません。結局ドル円は100円台半ばで越週しており、先週

    金曜日の東京市場と同じ水準で帰ってきたことになります。

    昨日は注目の参院選挙がありました。

    結果は世論調査通り、与党の圧勝でした。

    マスコミは「アベノミクスへの期待」と報じていますが、足元のドル円は100

    円割れすれすれで、日経平均は1万5100円台に沈んでいます。

    安倍首相は昨日の会見で、経済対策の検討を週内に行うと述べていますが、日本

    の金融市場が待ったなしの瀬戸際に追い詰められているのは事実です。

    出来るだけ早い時期に、出来るだけ効果のある対策が不可欠だと思います。

    重要イベントが次々と終り、今後の焦点は上記景気刺激策の規模と中身です。

    そして、今月下旬の日米金融会合に焦点が移ります。

    上で述べたように、米労働市場の急ブレイキは一過性のものと見ることができそ

    うですが、これで利上げ観測が高まったという兆しはみられません。

    今月のFOMCでの利上げの可能性はほぼゼロで、動きません。

    そうなると注目は日銀が動くかどうかです。

    現在のところ、市場の見方は見送りが優勢とみられますが、問題はそれまで為替

    と、株が現在の水準を維持できるかどうかです。

    ドル円が100円を大きく下回り、日経平均株価が1万5000円を下回った水

    準にいるようだと緩和観測が急速に高まることも想定できます。

    円高株安の流れを変える方法がそれ以外に見つからないからです。

    本日は、NYダウが年初来高値を更新し、自公が圧勝したことから株価は上昇す

    ると見られます。

    ドル円のレンジは100円~101円50銭程度と予想します。


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