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ドル円NYで再び110円台半ばに 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • ドル円は下院共和党がヘルスケア法案の採決を延期した
    ためドル売りが強まり、110円62銭まで下落。前日のドルの安値を
    下回ったが、111円近くまで戻して引ける。

  • ユーロドルは1.07台後半で小動き。ユーロ円を売る動きも見られ、
    一時119円台半ばまで下落。

  • 株式市場は続落。オバマケアの代替法案の採決が延期された
    ことが嫌気された。ダウは小幅ながら6日続落。

  • 債券相場は反落。ヘルスケア法案が延期されたことで上昇する
    場面もあったが、SFシスコ連銀総裁のコメントに反応し売られた。

  • 金は反落。原油価格は続落し47ドル台に。

  • 2月新築住宅販売件数  →  59.2万件

  • 新規失業保険申請件数  →  25.8万件

本日の注目イベント

  • 独   独3月製造業PMI(速報値)
  • 独   独3月サービス業PMI(速報値)
  • 欧   ユーロ圏3月総合PMI(速報値)
  • 欧   ユーロ圏3月製造業PMI(速報値)
  • 欧   ユーロ圏3月サービス業PMI(速報値)
  • 米   2月耐久財受注
  • 米   エバンス・シカゴ連銀総裁講演
  • 米   ブラード・セントルイス連銀総裁講演
  • 加   カナダ2月消費者物価指数

注目されたオバマケアの撤廃に伴う代替法案が議会で可決されず延期
されました。
採決については楽観視されていただけに、昨日の市場では不透明感が
増し、ドル円は前日のドルの安値を下回る、110円62銭まで売られています。

NY株式市場の方も軟調な動きで、ダウは小幅でしたが6日続落し、あの
トンプラリーがウソだったような状況になっています。
代替法案は本日にも採決されるという見方もありますが、ライアン下院議長が
予定していた記者会見を延期したことで、ホワイトハウスと下院首脳部との
話し合いは難航していると見られます。

SFシスコ連銀のウィリアムズ総裁はウォールストリートジャーナル紙(WSJ)
とのインタビューで、最大限の雇用確保と物価安定という2大責務に対する
金融当局の取り組み次第では、年内に3回か「もしくはそれ以上」の利上げ
が理にかなうと述べています。(ブルームバーグ)
先週のFOMCでは今年初めてとなる利上げには踏み切ったものの、
FOMCメンバー による「ドットチャート」が、前回12月のそれから
変わっていなかったことで、年内4回の利上げ観測が急速に後退し、
これがドル円を115円台から110円台に押し下げた一因にもなって
いました。
ウィリアムズ総裁の認識には、依然として米景気が拡大しており、
さらにその流れは継続すると見ている自信の表れだと見ることが
できます。
もっとも、昨日の市場は上述のように、ヘルスケア法案の行方に
注目が集まっており、影響は軽微でした。
トランプ大統領の最優先課題であったオバマケアの撤廃が、思惑通り
進展しなくなってきたことで、今後の経済政策にも遅れが出て、米景気への
好影響にも不透明感が漂ってきました。
筆者も、トランプ氏の大規模な財政出動が景気を刺激し、長期金利の
上昇圧力となり、FRBの利上げ回数を押し上げるといったストーリーを
メインに置いてきました。
この基本部分が崩れると、今後のドル高シナリオも修正を迫られる
可能性も出てきます。
もちろん、現時点ではまだ判断はできませんが、全てはホワイトハウス次第
であることは確かなようです。

ドル円は東京タイムでは底堅く、上昇する場面もありますが、海外市場に入ると
売られる流れが続いています。
意識される水準は、昨日も述べましたがトランプラリーで上昇した半値戻し
にあたる、109円93銭前後ということになります。
もともと軟調な日本株も、本日は日経平均が1万9000円を明確に
割り込むようだと、東京タイムでも上値が重くなり、NYの下値を試す
展開も予想されます。
今朝のドル円は、再び111円台に押し戻されていますが、「一歩前進二歩後退」
の流れは昨日から継続しています。
予想レンジは110円50銭~111円50銭程度と見ています。
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