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FRB議長の証言でドル反落 

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円はイエレンFRB議長が議会下院の証言で、インフレ率の不確実性

    を指摘したことで反落。一時は113円を割り込んだが、113円10-20銭

    近辺まで値を戻して引ける。長期金利の大幅低下もドル売りに拍車。

  • ユーロドルも反落。1.14台半ばから1.14台割れまでユーロ安が

    進み、対円でも130円を割り込む。

  • 株式市場は急反発。議会証言から急激な利上げはないとのシグナルに

    反応しダウは123ドル上昇し、2万1532ドルと、最高値を更新。

  • カナダ中銀が政策金利を0.75%引き上げたことでカナダドルは

    急進。政策金利の引き上げは7年ぶり。

  • 債券相場も続伸し、長期金利は急低下。インフレ率が不確実との表現から

    政策金利の引き上げは緩やかになるとの見方に、資金が債券にも向かった。

    長期金利は2.31%台へと低下。

  • 金と原油は3日続伸。

    本日の注目イベント



  • 中   中国 6月貿易統計

  • 独   独6月消費者物価指数(改定値)

  • 米   6月生産者物価指数

  • 米   新規失業保険申請件数

  • 米   6月財政収支 

  • 米   イエレン・FRB議長、上院銀行委員会で証言

  • 米   エバンス・シカゴ連銀総裁講演

  • 米   ブレイナード・FRB理事講演

    注目されたイエレンFRB議長の議会証言で議長は、「経済見通しは常に、相当な

    不確実性が伴う」とし、「例として、インフレがいつ、そしてどの程度、リソース

    活用の引き締まりに反応するかを巡る不確実性が挙げられる」と述べました。

    (ブルームバーグ)

    市場はこの発言から政策金利の引き上げペースは緩やかになり、急激な利上げはな

    いとの判断に傾き、ドル売りで反応しました。

    ドル円は113円台半ばから113円割れまで売られ、ユーロ円も129円近辺ま

    で急落するなど、結局これまでの円売りポジジョンを巻き戻し、利益を確定する機

    会を提供した格好になったようです。議長はさらに「向こう数年間に2%のインフ

    レ率を達成する軌道にないという判断を下すのは時期尚早だ。FOMCは向こう数

    カ月、インフレの動向を注視していく」とも述べ、今後も政策金利引き上げは急が

    ないとも取れる発言も行っています。先週の雇用統計で確認したように、労働市場

    は安定した拡大傾向を続けていますが、賃金上昇率の鈍化や、インフレを示す指標

    がFRBの想定した動きになっていないことに触れたものと思います。

    そうなると、明日発表される6月の消費者物価指数(CPI)がより重要な意味を

    持ち、仮に予想を大きく下振れているようだと、今後の利上げ観測に大きな影響を

    与える可能性があります。今後はさらにCPIや、PCE・コアデフレーターなど

    の『インフレ指標』の注目度がより高まってくるものと思われます。

    ドル円はイエレン議長の証言を受け113円を割り込んだものの、浅い下げでした。

    今回の値動きを踏まえると、基本的には112-115円のレンジである可能性が

    高いと思われます。114円台半ばまで上昇したものの、115円台にしっかり乗

    せるにはやはり米長期金利の一段の上昇というサポートが必要です。

    一方で日銀の金融緩和姿勢は明確で、昨日も債券市場で残存期間3-5年債の買い

    オペを300億円増やしています。米金利の急上昇はないとしても、緩やかな金利

    上昇が見込めるのであれば、日米金利差も緩やかに拡大していき、ドル円の支援材

    料になると考えています。

    ドル円は今朝7時過ぎには113円25銭前後で推移しており、既に「1時間足」

    ではゴールデンクロスを見せています。

    本日の予想レンジは112円80銭~113円80銭程度とします。


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