ドル円一時108円割れ目前 

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円はユーロ高に引っ張られる形で一時108円05銭まで

    下落し、昨年11月以来となる円高水準を記録。米長期金利も2.03%

    まで低下し、ドル売りを誘引。その後ドルは買い戻され108円台半ばで取引を

    終える。

  • ECBのドラギ総裁は会見で10月の量的緩和の縮小決定を示唆。

    同時にユーロ高をけん制したことでユーロドルは乱高下。それでも1.2060前後まで

    買われ、ユーロ円も131円台に乗せる。

  • 株式市場はまちまち。北朝鮮リスクやハリケーンを警戒し、ダウは22ドル

    下げたものの、ナスダックは4ポイント上昇。

  • 債券相場は反発。欧州債が上昇したことや、ハリケーンの影響などを

    見極め、買いが優勢に。長期金利は10カ月ぶりとなる2.03%台まで低下。

  • 金は反発し1350ドル台に。原油は5営業日ぶりに小幅反落。


  • 新規失業保険申請件数   → 29.8万件

    本日の注目イベント

  • 日   4-6月GDP(改定値)

  • 日   7月国際収支

  • 日  8月景気ウオッチャー調査

  • 中   中国 8月貿易統計

  • 独   独7月貿易収支

  • 英   英7月鉱工業生産

  • 英   英7月貿易収支

  • 米   7月消費者信用残高

  • 米   ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁講演
                                     

    ECBは理事会で政策金利の据え置きを決めたが、その後に行われた記者会見で

    ドラギ総裁は量的緩和の縮小について、「決定の大きな部分は10月に下される

    だろう」と述べ、10月の理事会で決定されることを示唆しました。

    この発言を受け、ユーロドルは1.19台前半から1.2060前後まで上昇。

    対円でも131円台前半までユーロ高が進みました。

    一方でドラギ総裁はユーロ高をけん制する発言も行っており、「最近のボラテ

    ィリティーは不透明感の源となっており、中期的な物価安定の見通しに影響を

    及ぼし得るという点で監視する必要がある」と、語っています。

    ユーロドルは直後に売られる場面もありましたが1.20台を維持して今朝を

    迎えています。

    ドル円はユーロドルが1.20台に乗せ上昇を加速させると、円買いドル売り

    が強まり、一時は108円05銭まで売られています。この水準は今年4月に

    記録した108円13銭を下回る、昨年11月以来の円高を付けたことになり

    ます。昨日の円高ドル安はユーロ高に引っ張られた格好になりましたが、この

    欄でも何度か触れたように、周りを見渡せば「ドル安材料」は目白押しで、む

    しろ108円台を維持しているドル円の粘り腰に驚いている状況でした。

    前日には債務上限問題が一旦片付き、ドル円は109円台まで反発したものの、

    12月には議会で、再びこの議題で議論が紛糾することになります。また大型

    のハリケーン「イルマ」の被害も懸念されます。それ以前に、北朝鮮のさらな

    る挑発行為が明日の建国記念日に実施されるのではとの見方もあり、なかなか

    ドルを買える状況ではありません。昨日はさらにドル安に追い討ちをかけるよ

    うに、米長期金利が2.04%を割り込み、約10カ月ぶりの低水準を記録し

    ました。「周りはドル売り材料一色」と言ってもいい状況です。

    108円は割り込んではいないものの、今年の円の最高値を記録したドル円は

    108円割れも視野に入った感じがします。円高を嫌気して本日の日本株は大

    きく売られる可能性もあります。円高と株安が同時進行する「負の連鎖」も想

    定され、足元の関心は「ドルがどこまで下げるのか」といったところです。

    さらにこのまま108円台で越週すると、重要な「週足」チャートでは「雲抜

    け」が完成します。

    「週足」で雲を下抜けすれば、昨年11月の米大統領選直後の水準と同じ形態

    を示し、ドルの下落が長く続くことを暗示することになります。本日は108

    円を維持できるのか。また仮に108円を割り込んでも、すぐに反発する力が

    あるのかどうかがポイントでしょう。ずるずると108円を割り込み、その後

    も緩やかに下落が続くような展開は避けたいところですが、どうでしょう。

    予想レンジは107円70銭~108円80銭程度と見ます。


    スポンサーサイト

  • コメント

    コメントの投稿















    管理者にだけ表示を許可する

    トラックバック

    この記事のトラックバックURL
    http://gaitameonline.blog50.fc2.com/tb.php/2322-8053d069

    このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判
    断はご自身でなさるようお願い致します。本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊
    社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。

    外国為替証拠金取引とは、元本や利益が保証された金融商品ではありません。お取引した通貨にて、
    相場の変動による価格変動やスワップポイントの変動により、損失が発生する場合があります。
    レバレッジ効果では、お客様がお預けになった証拠金以上のお取引が可能となりますが、証拠金以上の
    損失が発生するおそれもあります。個人のお客様の取引に必要な証拠金は、各通貨のレートにより
    決定され、お取引額の4%相当となります。証拠金の25倍までのお取引が可能です。
    (法人のお客様の取引に必要な証拠金は、通貨ペア、取引コースにより1万通貨あたり3,500円から
    34,000円の範囲内であり、証拠金の約200倍までの取引が可能です。)当社では、
    「オフセット注文™」以外の取引手数料、口座維持手数料を無料としておりますが、
    取引レートの売付価格と買付価格には差額(スプレッド)があり、
    また諸費用等については別途掛かる場合があります。当社は法令上要求される区分管理方法の
    信託一本化を整備いたしておりますが、区分管理必要額算出日と追加信託期限に時間差があること
    等から、いかなる状況でも必ずお客様から預かった証拠金が全額返還されることを保証するもの
    ではありません。ロスカット取引は、必ず約束した損失の額で限定するというものではありません。
    通常、あらかじめ約束した損失の額の水準(以下、「ロスカット水準」といいます。)に達した時点から
    決済取引の手続きが始まりますので、実際の損失はロスカット水準より大きくなる場合が考えられます。
    また、ルール通りにロスカット取引が行われた場合であっても、相場の状況によってはお客様より
    お預かりした証拠金以上の損失の額が生じることがあります。お取引の開始あたり、
    契約締結前交付書面を熟読の上、十分に仕組みやリスクをご理解いただき、ご自身の判断にて
    開始していただくようお願いいたします。