ドル円続伸し110円台を回復 

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は続伸。北朝鮮に対する制裁内容が軽減されたことで、

    予想される兆発行為へのリスクも低下し、ドル円は110円台を回復。

    110円26銭までドル高が進み、ほぼこの日の高値圏で引ける。

  • ユーロドルは堅調に推移。ドル高が進んだことで、1.1928まで

    売られたものの、1.19台はキープ。ユーロ円は131円90銭前後まで

    上昇。

  • 消費者物価指数の上振れからポンドが上昇。対円でも146円台

    半ばまでポンド高が進行。

  • 株式市場は続伸。アップルが新型iPhoneを発表したことで

    株式市場へ好影響を与える。ダウは2万2100ドル台に乗せ、

    引け値ではわずかに最高値を更新する。

  • 債券相場は続落。ムニューシン財務長官が税制改革の年内成立を

    改めて表明したこともあり、債券は下落。長期金利は2.16%台に。

  • 金は続落。原油は小幅ながら続伸。

    本日の注目イベント

  • 独   独8月消費者物価指数(改定値)

  • 欧   ユーロ圏7月鉱工業生産

  • 欧   ユンケル欧州委員長が所信表明

  • 英   英8月雇用統計

  • 米   8月生産者物価指数

  • 米   8月財政収支

    ドル円は110円台を回復してきました。

    昨日はクロス円でも急激に円安が進み、ユーロ円は132円目前まで、ポンド円も

    146円台半ばまで上昇。また豪ドル円も1カ月半ぶりに88円台前半まで上昇す

    るなど、この日は円が最弱通貨になっています。

    クロス円での円売りが、ドル円を押し上げた一因とも言えそうです。

    ブルームバーグは昨日のドル円の110円台回復について、「モデル指導のファン

    ドやその他短期筋があらためて円ショート(売り持ち)を構築したことが背景」と

    報じています。これが事実なら、これまでのドルのショートを買い戻しただけでな

    く、新規のドル買いのポジションを作っていることになります。

    このレベルから112円台に向かうのは簡単ではないと思いますが、長い目で見た

    ら、107円台前半で「底値」を記録した可能性も否定できないのかもしれません。

    個人的には、ドル円はまだ底値を確認していないと考えています。

    北朝鮮への制裁内容が石油全面禁輸ではなかったことや、ハリケーン「イルマ」の

    被害が想定よりも軽微であることが、株高、債券安、ドル高をもたらしたわけです

    が、北朝鮮情勢はそう簡単には治まらないはずです。トランプ大統領も昨日、「北

    朝鮮制裁採択は行動の始まりにすぎない」と語っています。

    今回の安保理での制裁決議で、北朝鮮への輸出総額の9割が制裁対象となり、石油

    関連商品の3割が輸出削減につながると見られています。この措置で北朝鮮の経済

    活動にどの程度の影響を及ぼし、核開発計画に打撃を与えられるのかどうかはまだ

    不透明です。また、北朝鮮があらたな挑発行為を行ってくることも十分想定されま

    す。つまりこの問題は、まだまだこれからも続くと考えるほかありません。一方で

    為替市場の特徴でもありますが、北朝鮮の度重なる「脅し」には、徐々に慣れて、

    市場への影響も徐々になくなることも想定されます。その結果、市場の眼は再びF

    RBの金融政策やインフレ率などに向かい、「年内にもう一度の利上げ」があるの

    かどうかが為替相場にとって最もインパクトのある材料になってくるものと思いま

    す。

    本日は円安と米国株の上昇から、日経平均株価も続伸が見込まれます。

    2万円を回復することはないと思いますが、100円程度の上昇はあるかもしれま

    せん。ドル円は110円台半ば前後が重要なポイントと見ていますが、レンジは1

    09円50銭~110円50銭程度と予想しています。


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