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FOMC声明を受けドル円109円台に 

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • 108円台後半で推移していたドル円は一時109円45銭

    まで上昇。ADP雇用者数が予想を上回ったことや、FOMC声明では

    今後も利上げの継続が確認されたことが背景。

  • ユーロドルは続伸し、1.2475までユーロ高が進む。ユーロ圏の

    景気回復や、ECBによるテーパリング観測がユーロ買いにつながる。

  • 株式市場は反発。FOMC声明発表後に下げる場面もあったが、

    ダウは72ドル上昇。ナスダック指数も上昇したが、S&P500は

    31ポイント続落。

  • 債券相場は小幅に反発。長期金利もやや低下したが、

    2.71%台は維持される。

  • 金と原油はともに反発。


  • 1月ADP雇用者数           →  23.4万人

  • 1月シカゴ購買部協会景気指数   →  65.7

  • 12月中古住宅販売成約指数    →  +0.5%

    本日の注目イベント

  • 豪   豪12月住宅建設許可件数

  • 中   中国 1月財新製造業PMI

  • 欧   ユーロ圏1月製造業PMI(改定値)

  • 英   英1月製造業PMI

  • 米   新規失業保険申請件数

  • 米   1月ISM製造業景況指数

  • 米  企業決算 → ブラックストーン、ダウ・デュポン、アマゾン、アップル、アルファベト
     

    109円を挟んでもみ合いが続くドル円ですが、正直なところ、足元の明確な方向性は

    なかなか見えてきません。ここ10日ほどの動きを見ると、108円台前半から半ばを

    試したのは3回ありますが、一方で109円台前半から半ばを試した回数も3回あり、

    昨日のNY市場で109円45銭まで反発した回数を含めると4回目になります。

    そのため、ドルショートの投資家にとっては「下げそうなのに、下げない」という印象

    が強く、一方ドルロングの投資家にとっては「底堅い割には上昇せず、上値が重い」と

    いうイメージが残ります。上記レート内でレンジ相場を繰り返したことで、短期的な動

    きを示す「1時間足」では「三角もちあい」を形成しつつ、昨日の上昇で、この「もち

    あい」を上抜けした形を示してきました。

    一目均衡表でも雲の上抜けを完成し、MACDでも「プラス圏」に突入しており、テク

    ニカル的には上昇傾向が強まったと見られます。

    ただ、この状況は以前にもあり、問題はテクニカル通りには動いてくれないところにあ

    ります。今回も109円台で戻ってはきましたが、この水準を維持し、109円51銭

    近辺にある「200時間線」を抜けるかどうかが重要です。もし、しっかりと抜けるこ

    とできれば、「レンジ相場を上放れた」可能性が高いと言えそうです。

    NYでのドル上昇の背景はFOMCの声明発表とADP雇用者数の上振れでした。今回

    のFOMCは昨年12月に利上げを実施したことに加え、イエレン議長の会見もなく、

    ほぼ「無風」と見られており、声明文のみに注目が集まっていました。

    声明では「連邦準備法に定める責務に従い、委員会は最大限の雇用確保と物価安定の促

    進を目指す。委員会は、金融政策スタンスのさらなる漸進的な調整により経済活動が緩

    やかなペースで拡大し、労働市場は力強い状況が続くと見込んでいる。前年比ベースで

    のインフレ率は今年上昇し、中期的には委員会の目標である2%程度で安定すると見込

    まれる」と記述され、今後も利上げを継続していくことが確認されました。

    (ブルームバーグ)

    イエレン議長は今回のFOMCを最後に退任することになりますが、パウエル新議長も

    同様なスタンスで臨むものと思われます。

    1月のADP雇用者数は、予想の18.5万人に対して21.51万人と、相変わらず

    労働市場は好調のようです。また1月のシカゴ購買部協会景況指数も予想を上回ってい

    ます。昨日のトランプ大統領の一般教書演説は「可もなく不可もなく」といったところ

    で、市場へのインパクトはほとんど見られなく、やや肩透かしを食らった感じでした。

    それでも、今後も緩やかな利上げが見込まれ、インフラ投資などで米景気も拡大すると

    の観測がドル高につながった印象です。

    本日はISM製造業景況指数などの経済指標に加え、企業決済にも注目しています。

    アップルやアマゾンなどITの中核企業の決算が発表され、その結果によってはやや

    調整モードが漂い始めた米国株式市場に大きな影響与える可能性があるからです。

    好調な米国株が本格的な調整局面に入るのか、あるいは再び上昇基調に戻るのか、見

    極めたいところです。

    本日のドル円はこれまでよりは堅調だと見られますが、上述のように、まだ明確な方

    向性は見えず、上値は109円50-70銭辺りがポイントになりそうです。

    予想レンジは108円70銭~109円70銭程度とします。


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