ドル円5カ月ぶりに107円台半ばへ 

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は昨年9月以来となる108円を割り込み、一時107円

    40銭までドル安が進む。日米の株価の下げがリスクオフを意識させ

    円が買われた。引け値はやや反発し107円80銭前後。

  • ドル安が進んだことで、ユーロドルは反発。1.2371まで

    買われ、1.22が目先の底値に。

  • 株価は朝方下げたものの、ダウは引け値で39ドル高と3日続伸。

    他の主要株価指数も揃って上昇。

  • 債券は反発し、長期金利は2.83%台へと低下。

  • 金は続伸し、原油は反落。

    本日の注目イベント

  • 独   独10-12月期GDP(速報値)

  • 独   独1月消費者物価指数(改定値)

  • 欧   ユーロ圏12月鉱工業生産

  • 欧   ユーロ圏10-12月期GDP(改定値)

  • 米   1月消費者物価指数

  • 米   1月小売売上高
      

    ドル円はついに108円を割り込み、昨年9月8日以来の円高水準となる、

    107円40銭前後まで売られました。先週末には108円05銭までド

    ル売りが進む場面もありましたが、108円台は維持して小幅に反発して

    いましたが、昨日の東京タイムの株価の動きが、108円割れのきっかけを

    つくったと認識しています。

    東京市場が3連休だったこの間のNYダウの上げ幅は740ドルを超え、

    108円台後半と、ドル円がやや円高傾向ではあったものの、連休明けの

    日本株も300円から500円程度上昇するイメージでした。

    朝方こそ300円を越える上昇を見せたものの、午後にはマイナスに転じ、

    一時200円近く下げる場面もありました。このところのドル円は株価の

    下落時には素直に反応する傾向があり、この株価の動きを見て108円割

    れを意識した次第です。幸いNY株は粘り腰を見せたことで107円台後

    半までドルは小幅に反発してしていますが、昨年9月の107円32銭と

    いう水準を抜けるかどうかが、大方の注目点になっています。

    ドル円が約5カ月ぶりに107円台半ばまで下落したことで、「日足」の

    MACDも再び「デッドクロス」を示してきました。昨日は米長期金利が

    下げましたが、依然高水準であることに変わりありません。

    ゴールドマンは半年以内に長期金利は3.5%まで上昇するとの予想を発

    表しています。今後金利上昇が続くと見られますが、金利高が必ずしも株

    安につながるわけではありません。

    NY株が、どこまで金利上昇に対する抵抗力をつけるのかが注目されます。

    パウエルFRB議長は昨日ワシントンで開かれた就任式典で講演し、「わ

    れわれは金利政策とバランスシートの双方を緩やかに正常化するプロセス

    にある」と述べるとともに、「金融安定化へのいかなるリスクの高まりに

    も引き続き警戒する」と語っています。(ブルームバーグ)

    金利上昇に端を発した株価の急落に見舞われたここ10日間であったこと

    から、今後の利上げスキームにもブレイキがかかり、これまでよりもより

    慎重な発言になるとの見方もありましたが、今回の発言では緩やかな利上

    げを継続するとの姿勢に変化はなかったようです。

    裏を返せばFRBが今後も米景気がさらに拡大することに自信を持ってい

    ることと、

    足元の株価の急落は「一時的なもの」と判断していることの証左であると

    も受け取れます。そういえば先週、FOMCでは常に副議長を務めるNY

    連銀のダドリー総裁も講演で、株価の急落は「Small potatoes」(取る

    に足らない)と表現していました。FRB高官の一連の発言が依然として

    強気なのもやや気になります。

    もっとも、FRBが今後混乱を避ける意味で利上げに慎重な姿勢を見せる

    ようだと、これも円高要因と捉えられ、ドル売りにつながる可能性もあり

    ます。足元の市場のセンチメントが依然として円高要因には敏感だという

    ことです。

    本日のドル円は107円~108円20銭程度を予想します。


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