ユーロドル4カ月ぶりに1.19台を割り込む
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
までドル高が進む。ユーロドルの動きにつられて円売りが強まった側面も
あったが、上値も限られ、その後は109円前後まで値を下げる。
割り込む。ユーロ圏の景気鈍化を背景に出口が遠のくとの見方が
強まる。
先週末比94ドル高で取り引きを終える。
4日続伸。引け値でも3年5カ月ぶりとなる70ドル台に。
本日の注目イベント
昨日の東京市場では109円を挟む展開だったドル円は、NY市場では
109円40銭まで買われました。昨日の動きを見る限り、「円売り」
というよりも、「ドル高」と言った方が適切なようです。
ユーロドルが1.190を割り込み、1.1897までユーロ安が進み、
ドル買いユーロ売りに引っ張られる形で、ドル円も109円台半ばまで
上昇した側面が強かったと見られます。
ユーロドルの1.19割れは昨年12月の下旬以来となり、積み上がっ
たポジションを解消する取り引きが引きがねとなって、ユーロ売りが加
速していると見られます。今年9月まで毎月300億ユーロの資産購入
プログラムが実施されていますが、それ以降は規模の縮小か購入の停止
がなされ、その後に利上げに踏み切るという「メインシナリオ」が遅れ
るとの見方が出てきたことが、その最大の理由です。
4月26日に行われたECB理事会後の記者会見でドラギ総裁が、今年
に入ってユーロ圏の成長が鈍化していることを認めたことで、投資家は
量的緩和の終了が先送りされる可能性を意識し始めました。
実際発表された経済指標を見ると、ドイツを中心に軟調な数字が出てい
ます。先週発表されたユーロ圏の1-3月期GDPも年率で2.5%と、
前期の2.7%から鈍化していました。
加えて、ユーロの先高感が強かったことから、ユーロの買いポジション
は高水準に積み上がっており、この巻き戻しがユーロドルやユーロ円で
も活発になって水準を押し下げていると見られます。
ただそれでもユーロ圏の出口への距離は日本よりも遥かに近く、ここか
らのユーロの下落は限定的ではないかと、個人的には予想しています。
目先のサポートは1.17台前半あたりをイメージしています。
ドル円は109円台半ばを頂点に折り返してきましたが、底堅い動きは
続いています
ポイントは再び110円台に乗せることができるかどうかですが、11
0円台ではかなりのドル売り需要も想定されることから、それらを吸収
して上昇できるかどうかです。
武田薬品工業のシャイアー買収が合意に近く、本日8日にも発表がある
のではないかとの報道は「ドル高材料」ですが、一方で、米国がイラン
核合意に在留するかどうかも本日発表される見込みで、こちらはリスク
回避の材料と見ることができます。
本日は上記のニュースに注意しながらのトレードということになります。
108円台半ばが下抜けできない一方、上値も昨日のNY市場のように、
109円台半ばから上方は重そうです。
どちらが抜けるかもポイントの一つになり、予想レンジも108円50銭
~109円50銭程度にならざるを得ません。

スポンサーサイト
- [2018/05/08 08:57]
- デイリーコメント |
- トラックバック(0) |
- コメント(0)
- この記事のURL |
- TOP ▲
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://gaitameonline.blog50.fc2.com/tb.php/2477-614f5b5a
- | HOME |
コメントの投稿