ドル円堅調に推移し110円台後半に
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
米経済指標が良好だったことや、長期金利がさらに上昇したこと
からドルを買う動きが優った。
あったが、1.18台に押し戻される。
の低調な決算が重石に。ダウは54ドル下げ、他の主要指数も反落。
3.11%台まで上昇。
本日の注目イベント
米10年債は4日続落し、長期金利は3.11%台まで上昇。この金利高に
呼応するかのように、ドル円は110円86銭前後までドル高が進みました。
米株式市場では、ダウが54ドル下落するなど、主要株価指数は揃って反落
しましたが、ドルはしっかり。株価の下落はリスク回避につながり、円が買
われやすい状況になりますが、この程度の下落には投資家は反応せず、金利
高に反応してドル高が進み、金利との相関が鮮明になっています。
ドル円は今週15日の夜に3回目の110円トライアルに成功し、110円
台に乗せてからは、一度も110円を割り込んでいません。ゆっくりですが、
しかし確実にドルが上昇している感じです。ちょうど、先週109円台を底
固めし、その後110円台に乗せた状況に似ています。
ということは、来週には111円台に乗せるという見方もできなくはありま
せんが、そう事が単純に運ぶかどうかはわかりません。今日は週末です。
ポジションを手仕舞う動きもあるかもしれません。
ドル円は110円台後半まで買われましたが、111円台には届いていませ
ん。昨年11月のドル高値から3月の安値までの値幅の、61.8%戻しが
110円88銭前後と計算され、これが意識されたのかもしれません。
トランプ大統領は昨日、中国との貿易交渉が成功しない可能性があることを
示唆。これに株価の方が反応した面もありましたが、上述のように、ドル円
は米長期金利の上昇に支えられています。
今朝の経済紙にもありましたが、米金利が上昇する中、原油価格も上昇し、
さらに株価とドル円も揃って上昇しています。日経平均株価は昨日121円
上昇し、2万2800円台まで回復してきました。
この4つが揃って上昇するケースは、そう見られるものではありません。
株価は、3月決算の発表をほぼ終え、最高益をたたき出す企業も多かった上
に、ドル円が3月の安値から6円以上も円安に振れたことから説明はつきま
すが、本来株は金利高には弱い面があり、このまま米金利が上昇を続けると、
やはりどこかで、米国株の下落を通じてその影響を受けると思われます。
もっとも日本株の場合、最も重要な外部要因は米金利ではなく、為替である
ことは明白です。
今後のドル円の動きが最も重要なファクターであることは論を待ちません。
本日は110円40銭~111円20銭程度のレンジを予想しますが、やは
り週末ということでポジション調整の動きには注意したいところです。
堅調なドル円ですが、仮に111円台に乗せたとしても、そこから大きく値
を飛ばすことはないと見ています。
引き続き米中貿易協議の行方と、米長期金利の動きが鍵になります。

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- [2018/05/18 09:05]
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