ドル円111円を挟んで一進一退
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
したことでやや円買いが優勢になったものの、110円80銭近辺で
下げ止まる。
1.18台前半で頭打ち。
午後にはトランプ大統領が米朝首脳会談実現に懐疑的な見方を
示したことから大きく売られる。ダウは178ドル下落し、再び2万5千ドル
の大台を割り込む。
本日の注目イベント
ドル円は111円を挟んだもみ合いが続いています。
111円台前半から半ばがやや重くなってきてはいるものの、それでも110円
80銭前後まで下げると反発する展開が続いています104円台から緩やかでは
あったものの、ほぼ一本調子で上昇し、111円台半ばまでドル高が進み、足元
では111円前後で足踏みしている状況です。セオリーからすれば、この先ドル
が上昇するにしてもこの辺りで一旦は「調整」が観られるものと思っていますが、
調整らしい調整が今のところ観られません。
米長期金利が3%台で高止まりしていることがドルを支えている大きな要因とみ
られますが、111円台では実需のドル売りも少なくはなかったはずです。投機
筋を中心に、ドルロングがたまってきているとも考えられます。
トランプ大統領は、米朝首脳会談が実現しない可能性は「かなりある」と述べて
おり、この発言が昨日のNY株式市場の大幅安を引き起こしています。一方で、
ホワイトハウスのサンダース報道官は、トランプ政権は6月12日の米朝首脳会
談開催に向けて準備を続けていると記者会見では話しています。
ここまで来て会談が中止になることはないと思われますが、北朝鮮の非核化を巡
っては合意に達しないことも予想されそうです。
本日は5月に開催されたFOMCの議事録が公開されます。好調な米景気を背景
に多くのメンバーが利上げには前向きな発言をしていた
と思われますが、その内容が「年内にあと3回の利上げ」を示唆するようなもの
だと、ドルが一段と上昇する可能性もあります。
クリーブランド連銀のメスター総裁は昨日MNIとのインタビューで、「現行の
トレンドに基づけば、FF金利の最終的な到達点は3%前後と、過去数十年のケ
ースに比べ相対的に低めのピークになりそうだ」(ブルームバーグ)との見方を
示しました。
これを基準に考えれば、現行1.5%~1.75%が誘導目標のFF金利は、さ
らに1.5%程度上昇することになります。毎回0.25%を引き上げるとする
と、「来年までにあと6回」という計算になり、米経済の成長がこのまま続けば、
「今年3回、来年3回」か、もしくは「今年2回、来年4回」の、どちらかにな
りそうです。
ドル円は、チャート上(1時間足)では既に雲を下抜けしています。110円7
4銭、110円50銭、そして110円28銭前後が下値のマイナー・サポート
と予想しています。
本日のレンジも110円30銭~111円10銭程度とみています。

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- [2018/05/23 08:54]
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