fc2ブログ

ドル円111円を挟んで一進一退 

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は111円を挟んでもみ合い。株式市場が大きく値下がり

    したことでやや円買いが優勢になったものの、110円80銭近辺で

    下げ止まる。

  • ユーロドルは反発したものの、イタリアの政局不安が重石となり、

    1.18台前半で頭打ち。

  • 株式市場は大幅に反落。朝方はプラスで推移していたが、

    午後にはトランプ大統領が米朝首脳会談実現に懐疑的な見方を

    示したことから大きく売られる。ダウは178ドル下落し、再び2万5千ドル

    の大台を割り込む。

  • 債券相場は前日と変わらず。長期金利も3.06%台と変化なし。

  • 金は小幅に上昇し、原油価格は小反落。


  • 5月リッチモンド連銀製造業指数  → 16

    本日の注目イベント

  • 独   独5月製造業PMI(速報値)

  • 独   独5月サービス業PMI(速報値)

  • 欧   ユーロ圏5月製造業PMI(速報値)

  • 欧   ユーロ圏5月サービス業PMI(速報値)

  • 欧   ユーロ圏5月消費者信頼感(速報値)

  • 英   英4月消費者物価指数

  • 英   英4月生産者物価指数

  • 米   4月新築住宅販売件数

  • 米   FOMC議事録(5月1、2日分)


    ドル円は111円を挟んだもみ合いが続いています。

    111円台前半から半ばがやや重くなってきてはいるものの、それでも110円

    80銭前後まで下げると反発する展開が続いています104円台から緩やかでは

    あったものの、ほぼ一本調子で上昇し、111円台半ばまでドル高が進み、足元

    では111円前後で足踏みしている状況です。セオリーからすれば、この先ドル

    が上昇するにしてもこの辺りで一旦は「調整」が観られるものと思っていますが、

    調整らしい調整が今のところ観られません。

    米長期金利が3%台で高止まりしていることがドルを支えている大きな要因とみ

    られますが、111円台では実需のドル売りも少なくはなかったはずです。投機

    筋を中心に、ドルロングがたまってきているとも考えられます。

    トランプ大統領は、米朝首脳会談が実現しない可能性は「かなりある」と述べて

    おり、この発言が昨日のNY株式市場の大幅安を引き起こしています。一方で、

    ホワイトハウスのサンダース報道官は、トランプ政権は6月12日の米朝首脳会

    談開催に向けて準備を続けていると記者会見では話しています。

    ここまで来て会談が中止になることはないと思われますが、北朝鮮の非核化を巡

    っては合意に達しないことも予想されそうです。

    本日は5月に開催されたFOMCの議事録が公開されます。好調な米景気を背景

    に多くのメンバーが利上げには前向きな発言をしていた

    と思われますが、その内容が「年内にあと3回の利上げ」を示唆するようなもの

    だと、ドルが一段と上昇する可能性もあります。

    クリーブランド連銀のメスター総裁は昨日MNIとのインタビューで、「現行の

    トレンドに基づけば、FF金利の最終的な到達点は3%前後と、過去数十年のケ

    ースに比べ相対的に低めのピークになりそうだ」(ブルームバーグ)との見方を

    示しました。

    これを基準に考えれば、現行1.5%~1.75%が誘導目標のFF金利は、さ

    らに1.5%程度上昇することになります。毎回0.25%を引き上げるとする

    と、「来年までにあと6回」という計算になり、米経済の成長がこのまま続けば、

    「今年3回、来年3回」か、もしくは「今年2回、来年4回」の、どちらかにな

    りそうです。

    ドル円は、チャート上(1時間足)では既に雲を下抜けしています。110円7

    4銭、110円50銭、そして110円28銭前後が下値のマイナー・サポート

    と予想しています。

    本日のレンジも110円30銭~111円10銭程度とみています。


    スポンサーサイト



  • コメント

    コメントの投稿















    管理者にだけ表示を許可する

    トラックバック

    この記事のトラックバックURL
    http://gaitameonline.blog50.fc2.com/tb.php/2488-0cd51b5d

    このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判
    断はご自身でなさるようお願い致します。本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊
    社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。

    外国為替証拠金取引とは、元本や利益が保証された金融商品ではありません。お取引した通貨にて、
    相場の変動による価格変動やスワップポイントの変動により、損失が発生する場合があります。
    レバレッジ効果では、お客様がお預けになった証拠金以上のお取引が可能となりますが、証拠金以上の
    損失が発生するおそれもあります。個人のお客様の取引に必要な証拠金は、各通貨のレートにより
    決定され、お取引額の4%相当となります。証拠金の25倍までのお取引が可能です。
    (法人のお客様の取引に必要な証拠金は、通貨ペア、取引コースにより1万通貨あたり3,500円から
    34,000円の範囲内であり、証拠金の約200倍までの取引が可能です。)当社では、
    「オフセット注文™」以外の取引手数料、口座維持手数料を無料としておりますが、
    取引レートの売付価格と買付価格には差額(スプレッド)があり、
    また諸費用等については別途掛かる場合があります。当社は法令上要求される区分管理方法の
    信託一本化を整備いたしておりますが、区分管理必要額算出日と追加信託期限に時間差があること
    等から、いかなる状況でも必ずお客様から預かった証拠金が全額返還されることを保証するもの
    ではありません。ロスカット取引は、必ず約束した損失の額で限定するというものではありません。
    通常、あらかじめ約束した損失の額の水準(以下、「ロスカット水準」といいます。)に達した時点から
    決済取引の手続きが始まりますので、実際の損失はロスカット水準より大きくなる場合が考えられます。
    また、ルール通りにロスカット取引が行われた場合であっても、相場の状況によってはお客様より
    お預かりした証拠金以上の損失の額が生じることがあります。お取引の開始あたり、
    契約締結前交付書面を熟読の上、十分に仕組みやリスクをご理解いただき、ご自身の判断にて
    開始していただくようお願いいたします。