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欧州通貨対ドルで反発 

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は小動きながら緩やかに下落。米株式市場の反発にも

    反応せず、113円14銭まで下落。ポンドが対ドルで買われたことに

    よる連れ高の側面が強かった。

  • ユーロドルも同じような展開となり1.1388までユーロの

    買い戻しが進む。

  • 株式市場は反発したものの、相変わらず荒っぽい動きとなり、

    一時450ドルを超えて上昇したダウは157ドル高で取引を終える。

    ナスダックは66ポイントの上昇。

  • 債券相場は3日続落。長期金利は2.91%台まで上昇。

  • 金は3日ぶりに反発。原油価格は50セント安で引ける。


  • 11月消費者物価指数        → 0.0%

    本日の注目イベント

  • トルコ  トルコ中銀、政策金利発表

  • 独   独11月消費者物価指数(改定値)

  • 欧   ECB政策金利発表

  • 欧 ドラギ・ECB総裁記者会見

  • 米   新規失業保険申請件数

  • 米 11月輸入物価指数


    ここ数日大きく売られていたポンドが、保守党が実施する不信任投票でメイ首相が

    信任されるとの観測が強まり、対ドルで1.25台前半から1.26台半ばまで1

    00ポイント以上買い戻され、今週に入って下落した半分以上を取り戻した形です。

    ユーロドルも結局、1.13を一度も割り込まずに反発し、昨日は1.1388ま

    でユーロ高が進みました。いずれも、「ショート筋の買い戻し」の域を出ず、ロン

    グを積み上げるというタイミングではなさそうです。

    欧州通貨がドルに対して反発したことで、ドル円もその流れの中でゆっくりと下落

    しており、113円台は維持していますが、113円50銭あたりが壁になる可能

    性も出てきました。特に昨日の東京タイムでは、久しぶりに株価が大きく上昇し、

    日経平均株価は450円を超える上昇を見せたものの、ドル円はほとんど反応せず

    に、むしろじり安の展開でした。昨日に限って言えば、株価の動きは材料にならな

    かったようです。

    NY時間では11月の消費者物価指数(CPI)が発表されました。コアCPIは

    前月比0.2%の上昇で、前年同月比では2.2%の上昇でした。いずれも市場予

    想と一致しており、来週のFOMCの政策決定にはニュートラルと見られます。

    つまり市場予想通り、今年4回目となる0.25%の利上げを決めると見られます。

    パウエルFRB議長は11月28日の講演で、「金利は中立をわずかに下回る」と

    発言し、これをきっかけに利上げ観測が急速に後退し、市場では「利上げ停止」も

    近いのではとの憶測まで出てきました。

    パウエル議長は中立金利を「景気を加速させないし、減速もさせない」と「定義」

    (?)していました。現在政策金利は2.00%~2.25%で、このレンジ内に

    フェデラルファンド(FF)金利を誘導しようというものです。

    一般的に米国の中立金利は、物価へ影響を与えない自然利子率と同義語とすれば

    3.0~3.5%と見られていますが、パウエル議長の発言をヒントにするならば、

    限りなく3.0%に近いものと推測されます。

    FF金利の誘導目標上限を基準とすれば、あと0.75%の引き上げで中立金利に

    達することになります。来週のFOMCで0.25%引き上げれば、2019年に

    2回だけ金利引き上げが実施されて、「終了」ということになります。

    3年債利回りと5年債利回りが逆転して「逆イールド」が示現した背景にも、この

    ような観測が強まったことがあります。米金利の上昇が限定的であれば、日米金利

    差との相関が高いとされるドル円は今後それほど上昇しないということにもなりま

    す。今年も実質的には残り2週間となり、2019年度の相場展望が意識される時

    期になってきました。「2019年には円高が進む」と予想する根拠には、このよ

    うな見通しに基づいているものが多いと思われます。

    このところドル円自体に材料がないため、欧州通貨の動きに連動しやすいドル円で

    すが、今夜はECBの理事会後のドラギ総裁の会見が重要かと思われます。

    今月で資産購入プログラムを終了することは決まっていますが、その後の正常な

    金融政策への道のりがやや不透明になってきました。来年秋口は政策金利引き上げ

    と見込まれていましたが、ユーロ圏ではフランスの大規模なデモをはじめ、混乱が

    続出している状況です。正常化への道は予想以上に遠いのかもしれません。

    本日のドル円は112円70銭~113円60銭程度を予想します。


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