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FOMC待ちの姿勢強まる 

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

◆ドル円は111円台で推移。米中協議に対する明るい見通しが

やや後退したことで111円23銭まで売られる。

◆ユーロドルも動きが鈍い中、ややドル安ユーロ高方向に

推移し、1.1361前後まで上昇。

◆株式市場は強弱まちまち。ダウは3日ぶりに下落したが、

ナスダックは続伸。

◆債券相場は小幅に続落。長期金利は2.61%台へと

小幅に上昇。

◆金は反発し、原油は反落。


本日の注目イベント

◆日   日銀金融政策決定会合、議事要旨(1月22日、23日分)

◆独   独2月生産者物価指数

◆英   英2月消費者物価指数

◆米   FOMC 政策金利発表

◆米   パウエル議長記者会見

引き続き市場の材料は「米中通商協議」と「英国のEU離脱」問題しかなく、

昨日はその材料にも反応薄で、ドル円もユーロドルも、NY市場での値幅は

23~24ポイントでした。市場参加者のストレスも溜まる一方で、大きく

動き出した時の反応が懸念されます。

米中通商協議に対する明るい見通しがやや後退してきました。ブルームバー

グによると、中国の交渉担当者は知的財産権に関する政策の変更に同意しな

がらも、中国製品への関税を撤回するとの確約をトランプ政権から得られて

いないとみて、スタンスを変えていると、事情に詳しい関係者の話を紹介し

ています。中国はまた、医薬品のデータ保護を巡る当初の約束を後退させた

ほか、「パテントリンケージ」改善計画の詳細を示しておらず、データサー

ビスに関する問題でも譲歩を拒否しているとし、中国側は、通商合意で規定

されるルールは中国の法律に準拠する必要があるとの文言を盛り込もうとし

ていると報じています。このように、合意に向けた話し合いは進められては

いるものの、最後の微妙な部分ではお互いに譲れない「かけひき」があると

見て取れます。

一方でトランプ大統領は19日も、「中国との交渉は極めて順調に進んでい

る」と述べています。USTRのライトハイザー代表とムニューシン財務長

官は合意をまとめるため、来週北京を訪れ、中国高官との協議に臨みます。

また、さらにその翌週には劉鶴副首相がワシントンを訪問する予定であるこ

とも報じられており、トランプ氏は、このあたりの予定を評価しているよう

です。

もう一つの材料である「Brexit」もさらに先行きが不透明になってき

ました。昨日もこの欄で述べたように、英下院議長が、メイ首相の修正案の

内容に大きな変化がない限り、「3回目の採決はない」と語ってことで、本

日から2日間にわたって

行われるEU首脳会議には、英議会の承認を得た修正案を提出すことは事実

上不可能になっています。メイ首相は、来週にも修正案を議会に問い、自ら

の案を支持するのか、あるいはEU離脱を長期延期するのかの二者択一を迫

る可能性があります。今朝の報道では、引き続き混乱は避けられず、結局延

期は2年先までずれ込むといった観測も出て来たようです。

FOMC政策発表は日本時間明日の朝方3時です。

金利は据え置きと見られますが、上述のように市場の動きが鈍く、材料に事

欠いている状況が続いているだけに、市場関係者のFOMCにかける想いは

強いと言えるかもしれません。

景気認識、インフレ目標、あるいはバランスシートの縮小に関してどのよう

な見方を示すのか注目されます。

またパウエル議長は先日、ドットプロット(金利予測分布図)についてもそ

の弊害を指摘しており、今後廃止し、それに変わる新たな手法を模索してい

ることを示唆していました。

この部分についても言及があるかもしれません。

ドル円はそれでも動かないかもしれませんが、「大きく動く可能性がある」

ことを意識して臨むことが重要です。

予想レンジは110円80銭~111円80銭程度を見込んでいます。


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