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ドル円欧州時間に110円30銭まで下落 

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

◆ドル円は欧州時間に110円30銭までドル安が進んだが、

米経済指標が予想を上回ったことや、米長期金利が

上昇したことで110円95銭までドルが買い戻される。

◆前日1.14台半ばまで上昇したユーロドルは小幅に反発。

1.1343前後まで売られる。

◆株式市場は大幅に上昇。アップルなどのハイテク株が上昇を

牽引し、ダウは216ドル高。S&P500も30ポイント上昇し、

5カ月ぶりの高値を記録。

◆債券相場は小幅に反落。前日急低下した長期金利はやや

戻し、2.53%台で取引を終える。

◆金は買われ、原油価格は反落。


米新規失業保険申請件数         →  22.1万件

米2月景気先行総合指数          →  0.2%

米3月フィラデルフィア連銀景況指数  →  13.7

本日の注目イベント

◆独   独3月製造業PMI (速報値)

◆独   独3月サービス業PMI(速報値)

◆欧   ユーロ圏3月総合PMI(速報値)

◆欧   ユーロ圏3月製造業PMI(速報値)

◆欧   ユーロ圏3月サービス業PMI(速報値)

◆欧   ユーロ圏1月経常収支

◆米   2月中古住宅販売件数

◆米   2月財政収支

◆加   カナダ1月小売売上高

◆加   カナダ2月消費者物価指数


20日のFOMCでは年内の利上げ見送りや、バランスシートの縮小を今年9月で

完全に停止することを発表するなど、「ハト派寄り」の内容だったことで、米長期

金利が大幅に低下し、ドル円も111円を大きく割り込みました。昨日の夕方には

110円30銭までドル安が進み、ほぼ1カ月ぶりの円高水準を付けました。

この欄でも再三指摘してきましたが、ドル円は結局、米金利の低下に収斂される形

で、落ちてきました。もっとも110-110円30銭近辺は、2月もなかなか下

抜けできずに、サポートゾーンを形成していた水準で、目先は110円台が維持さ

れるかどうかが焦点になろうかと思います。

今回のFOMCでは予想通り政策金利は据え置き、昨年12月時点の予測では、今

年の利上げ回数は2回だったものが、今年は「ゼロ」と一気に引き下げ、政策を景

気警戒モードに舵を切り換えました。パウエル議長は会見で、「海外経済の減速が

米景気の逆風になってきた」と述べさらに、「政策変更を明確に必要とするほど雇

用とインフレの見通しが変わるには、しばらく時間がかかるかもしれない」と述べ

ています。

この結果米長期金利は急低下し、20日には2.52%台まで下落し、2016年

1月の水準まで下げています。昨日はやや反発していますが、今後金利上昇が見込

めないとすると、ドル円の上値を抑える要因の一つになろうかと思われます。株式

市場にとっては、金利低下は株価の上昇要因になることから、今後企業業績が極端

に悪化しないかぎり、株価は緩やかに上昇する可能性があります。FRBがこれま

での「金融引き締め政策」から「ニュートラル」に舵を切り換えたのはパウエル議

長の言葉にもあったように「海外景気の落ち込み」です。

特に、欧州と中国の景気減速が米景気に与える影響を考慮した発言かと思われます

が、その象徴が米中通商協議の先行きです。

トランプ大統領は20日、中国製品にかけた追加関税について「解除することは議

論していない」と述べました。

全ての関税撤廃を主張する中国と、一部の関税を残し、今後中国が合意を遵守しな

い際には関税引き上げという「武器」を確保しておきたいとする米中には、まだ意

見に隔たりがあり、これが最終合意を遅らせていると見られます。

28-29日にはライトハーザーUSTR代表と、ムニューシン財務長官が再び北

京を訪問し、中国側高官と協議を再開します。

また、その翌週には劉鶴副首相がワシントンを訪れることも決まっているようです。

2週間連続の協議で、果たして両国の溝が埋められるのか、注目されます。

この欄でも述べたように、「日足」のMACDは3月11日には「デッドクロス」

を示現しており、ドルの下落を示唆していました。相場はその後も下げることはな

く横ばいでしたが結局、20日のFOMCをきかっけに1円程ドルが急落していま

す。しばらくはドルの上値が重くなると予想しますが、それでも米経済は主要国で

は明らかに良好で、その意味ではドルが大きく下落することも予想しづらいのは事

実です。

一進一退を繰り返しながらも、目線はや下方に置いておく方がベターかと思います。

本日の予想レンジは110円30銭~111円程度と見ています。


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