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円全面高で、ドル円109円台に 

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

◆ドル円は急落。110円を割り込み、109円75銭まで売られ、約1カ月

半ぶりの円高を記録。米株式市場が大きく売られ、リスク回避が急速に

進んだことで長期金利が急低下し、円買いが強まった。

◆ユーロドルも売られ、1.1274までユーロ安が進む。ユーロ圏や

ドイツの製造業PMIが6年から6年半ぶりの低水準だったことが

響いた。その結果ユーロ円が大幅に下落し、2カ月ぶりに123円台

後半までユーロ安が進む。

◆株式市場は大幅に下落。米国のPMIが予想を下回ったことに加え、

欧州の景気減速が一段と進んだことでほぼ全面安の展開。

ダウは460ドル下げ、今年2番目の下落幅を記録。

◆債券相場は急上昇。景気減速がさらに進むとの見方に、安全資産の

債券が買われる。長期金利は一時2.41%まで低下し、1年2カ月ぶりの

低水準をつける。

◆金は続伸し、原油は続落。

米2月中古住宅販売件数     →  551万件

米2月財政収支           →  -2340億ドル


本日の注目イベント

◆トルコ  トルコ2月消費者物価指数

◆独   独3月ifo景況感指数

◆米   エバンス・シカゴ連銀総裁講演

◆米   ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁講演

やはりと言って良いのか、ついにと言っていいのか、ドル円は米長期金利の低下

を背景に110円を割り込み、109円75銭までドル安が進みました。米国の

3月製造業PMIが予想を下回り、さらにユーロ圏やドイツのPMIも6年から

6年半ぶりの低水準だったことで、世界的な景気減速懸念が強まり、リスク資産

の株が売られ、安全資産の債券が買われました。

為替市場でも安全通貨の円が、対主要通貨で買われ、ユーロ円は前日の高値から

は2円以上もの円高になっています。主要3通貨では円が独歩高で、ユーロが最

弱通貨となっています。

米債券市場では、長期債が買われ金利が低下したことで、3カ月物短期債利回り

と逆転し、「逆イールド」が発生しました。

短期債利回りが長期債利回りを上回ると、景気減速の前兆と見られ、今後景気が

緩やかに鈍化していくことが予想され、向こう1年半ほどで米景気がリセッショ

ンに陥る前ぶれだという見方が強いようです。

ダウが460ドルも下げた背景には、欧州や中国だけではなく、米国もその影響

を受け、景気が悪化するといった見立てが働いたようです。

市場では、それでも米景気は相対的に良好だという見方が支配的で、今後はどこ

まで米経済指標の下振れが確認されるのかが焦点です。

特に、好調な労働市場の先行きには注意が必要かと思います。

協議が続けられている米中通商問題は、今週27-28日にライトハイザーUS

TR代表と、ムニューシン財務長官が訪中して協議を進め、さらに来週には劉鶴

中国副首相がワシントンを訪れることになっているため、いよいよ大詰めの段階

かもしれません。米中トップが最終合意に署名するまで安心はできませんが、

やや楽観的な見方がコンセンサスのようです。むしろ、ここにきて「トランプ疑

惑」の方がより注目を集めそうです。

バー司法長官はロシア疑惑の捜査を終え議会へ書簡を提出し、モラー特別検査官

の報告書について「この報告書はトランプ大統領が罪を犯したと結論付けてはい

ないが、大統領の潔白を証明するものでもない」と判断したことを明らかにして

います。

野党民主党は報告書の全面公開を要求する構えで、大統領弾劾に向けた準備を狙

っているようです。民主党の要求に対して大統領が拒否権を発動する可能性もあ

り、議会の対立がさらに激化することも予想されます。

ドル円は大きく売られてはいますが「雲の上限」(日足)で支えられている状況

になっています。「MACD」を見ても、依然としてプラス圏で推移しているた

め、このままずるずると下落する形状ではありません。

ただ上述のように、ドル売り材料が徐々に増えてきているのも事実で、もう一段

下げる可能性はあります。

今後の米経済データと米中通商協議の行方、さらに上記ロシア疑惑の成り行きに

注意したいところです。

本日は日経平均株価も大きく下げると予想しています。300円~500円程と

見ていますが、下げ幅の程度によってドル円も上下しそうです。

予想レンジは109円50銭~110円30銭といったところでしょうか。


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