ドル安で商品価格大幅上昇。円も再び94円台後半に。
皆さんデパートへはよく行きますか?
私は近くに大丸がありますのでよく行きます。
しかし、行くのは地下の食料品売り場、いわゆる「デパチカ」です。
たまに気が向くと上の階まで足をのばしますが、地下と違って閑散としています。
デパート業界の売り上げは約7兆円だそうですが、スーパーや大型小売店に
押され、今後売上は4~5兆円にまで減るという予想もあります。
だからこそ単独では生き残れず合併を進めている訳です。
ちょっと考えてもデパートでなければ買えない物はないし、もちろん定価です。
もしかしたら将来デパートというビジネスモデルそのものが
無くなる日が来るかもしれません。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
ドルは寄り付き直後から円、ユーロなど主要通貨に対して売られ、全面安の展開に。
ドル円はじりじりとドルが売られる中、一時94円69銭と今週月曜日の水準近くまで下げ、
再び重要な値位置に。
FRBが発表したFOMC議事録要旨では第4四半期のGDPをマイナス1.3%-2.0%
へと下方修正。失業率についても9%かそれを上回る水準が続くと見方が示された。
一時前日比100ドルを超えるプラスで推移していたNYダウはこれらの発表で
金融セクターが下げを主導しマイナス52ドルで引け。
また、金融株ではこのところの増資による需給悪化を懸念する声も。
ガイトナー財務長官は議会で、官民投資ファンドによる不良資産の買い取りを7月から
始めると述べ、GM問題に関しては期限の6月1日まで作業を続けると述べたにとどまり
破たんには触れず。
WTI原油先物価格は在庫の急減を材料に続伸、6ヶ月ぶりの62ドル台での引け。
本日の注目点
ドル円は再び94円台までドル安が進んでいます。
今週月曜日に94円55までドル安が進み、その後96円台半ばまで戻したドルですが
再度下値を試しに行く展開になってきたようです。
個人的には日米のファンダメンタルズの違いを背景にドルがゆっくりと上昇すると
観ていますが、なかなか頭の重い展開が続いています。
昨日のNYではドルは主要通貨に対して売られており、今回の動きは完全に
「ドル安」状態です。
ユーロに対しては1.3830まで売られ、これは今年1月2日に記録した水準まで
ユーロ高ドル安が進みました。
市場では1.37台のストップロスを巻き込みながら200ポント以上も上昇しました。
テクニカルでは週足でも既に200日移動平均線を上抜けしており、「雲」に突入です。
この状態では雲の中でもみ合いながらも1.41を目指しそうな気配です。
円については再び重要な値位置にきており、今日の一日では今週月曜日に
抜けなかった94円50を割り込むかどうかが重要なポイントになりそうです。
昨日のNYでのドル安のきっかけはFRBが公表したFOMC(4月28-29日)の
議事録で、景気回復の勢いを強めるために資産購入を拡大する必要性があると
一部のメンバーからの指摘があった、との記述でした。
この公表を受けて米長期金利は下落し、金、石油などの商品価格が大幅に上昇
したわけです。同時に資源国通貨である南アフリカランドやブラジルレアルなども
大きく買われています。
懸念されるのは、商品価格の上昇、米長期金利の低下、ドルの全面安と、昨年秋の
不安定な状況にもどりつつあるということです。
現在のところは、VIX指数(恐怖指数)も正常値であり、LIBOR3か月物のドル金利を
観ても落ち着いていることで、昨年のリーマンショク後の金融不安は考えられません。
米経済指標に強弱の数字が出て来る中、今後強めの数字がでればまた元の水準に
戻る可能性は高いと思います。
今日から週末にかけて、ドルの下値を探る展開が予想されますが、個人的にはドルの
買い場を探したいところです。
- [2009/05/21 09:45]
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