米債券安で円2ヶ月ぶりの93円台後半へ。
朝日新聞で最も有名なコラムと言えば皆さんご存じの「天声人語」です。
大学入試で採用される文章では何年間連続でトップの、
いわば看板コラムです。
先日これに良く似た「人声天語」というコラムがあるのを見つけました。
よくある「パクリ」の類かと思ったらそうでもないようです。
月刊「文芸春秋」に毎月掲載されていて、今月で連載73回ですから
6年間も続いていることになります。
因みに今月号のタイトルは「百年に一度の大不況、だからこそ政治家の
なすべきこと」と、内容も結構読みでがありました。
二つの四文字熟語にそれほど意味の差はないように思えますが、
世の中にはこんな例が他にもあるかも知れません。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- アジア、欧州市場では94円台前半で小動きだったドル円は、NYでは約2ヶ月振り
となる、一時93円85銭を記録。 - 与謝野財務金融経済財政担当大臣が、現時点での為替介入に対する否定的な見方を
示したことと、日銀による景気の現状を上方修正したことが材料視された模様。 - また、この日のドルは主要通貨に対して全面安の展開。対ユーロでは一時1.4051
までユーロが続伸。 - 為替市場でドルが全面安の中、債券市場でも米国債の格付け引き下げ懸念から売られ
大幅に下落。10年債利回りは昨年11月以来の3.4%台に。 - 株式市場ではこのところの大幅下落から、朝方は反発して始まったものの、結局は
小幅安と、為替、債権、株の「トリプル安」でクローズ。
本日の注目点- 欧 ロンドン休場(バンクホリデイ )
- 欧 独5月IFO景況指数
- 米 NY休場(メモリアルデイ)
週末ということもあり、94円台前半の円高水準の割りには値動きは小幅でした。
与謝野財政金融経済財政担当大臣が現状での為替介入の可能性に否定的な発言をしたことや、
米国債の格付け引き下げへの思惑から一時94円を割り込み93円85銭までドル安が
進む場面もありましたが、NY株式市場が堅調だったことと週末を控えての
ポジション調整からドル円では、ドルの買戻しが優勢となり94円80レベルで
取引を終えています。
ドルは円以外と通貨に対しては全面安の展開で、対ユーロでは1.4051までドルが
売られ、その他ポンドや豪ドルに対しても約半年振りの安値で引けています。
主要通貨がドルに対して強含んだことで、クロス円の買いが活発となり、これが
円を95円近辺まで弱含ませた要因だったようです。
ムーディーズが英国の格付けを引き下げの見通しと発表したことで、大幅な財政赤字
に陥っている米国にも同様の連想が働きドル売りに繋がりました。
米国が今週、1000億ドル以上大量の国債入札を予定していることも材料視されているようです。
この日のNY債券市場では米10年債利回りは昨年11月以来の3.45%台に載せています。
米財務省が今週発表した入札予定によると、26日には2年債400億ドル、27日には
5年債350億ドル、そして28日に7年債260億ドルが実施されれる予定です。
この件に関してはホワイトハウスのギブズ大統領報道官は、格下げの可能性に
ついて「あるとは思わない」とのコメントを発表しています。
長期金利が急上昇している現状、今週の入札が不調に終わると、さらに金利上昇→
住宅ローン金利の上昇→景気回復基調にブレーキ、というシナリオも想定でき
ドル売りに繋がる可能性も否定できず、今週は債権相場からも目が離せません。
先週月曜日に94円台を記録し、翌日には一旦96円台半ばまで押し戻されたドル円
でしたが、週末にかけて再びドル先安感が優性となり93円台までドルは下落、2ヶ月ぶりの
円高水準を確認しました。
先週末には95円近辺まで戻しましたが、テクニカルで観るとやはり、ドル売りの流れは
続いているように思われます。
個人的には93円半ばでのドルロングでタイトなストップを入れてドルの反転を待ちたいと思います。
クロス円での円売りが活発なことからドル円がドル高に押し戻される可能性も
十分あると考えています。
また、上述のように米長期金利がさらに上昇すればドル売りに傾くものの、一方では日米金利差
が拡大し、現在のドル円の水準と金利差から投資妙味も増してくるとも言えるからです。
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- 欧 ロンドン休場(バンクホリデイ )
- [2009/05/25 08:44]
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