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窓を開けて取り引き開始。米中首脳会談と米朝会談で。 

ひと目で分かる昨晩の動き 

NY市場

◆ドル円は107円台後半でもみ合い。G20を控え
積極的な取引は見られず、経済指標の発表にも
反応が薄く、107円80-85銭で越週。
◆ユーロドルは1.13台半ばから後半での取り引き。
底値が徐々に固まってきたものの、1.14台では
ユーロ売り意欲も旺盛。
◆株式市場は3指数とも揃って上昇。
ナスダックは8000の大台を回復し、ダウは73ドル高。
◆債券相場は続伸。長期金利は2.0%近辺まで低下。
◆金は上昇し、原油は反落。

◆米   5月個人所得                 →   0.5%
◆米   5月個人支出                 →   0.4%
◆米   5月PCEコアデフレータ           →   1.5%
◆米   6月シカゴ購買部協会景気指数         →   49.7
◆米   6月ミシガン大学消費者マインド(確定値)   →   98.2


本日の注目イベント

◆日   6月日銀短観
◆中   6月財新製造業PMI
◆独   独6月失業率
◆独   独6月製造業PMI(改定値)
◆欧   ユーロ圏6月製造業PMI(改定値)
◆欧   ユーロ圏5月マネーサプライ
◆欧   ユーロ圏5月失業率
◆英  英5月消費者信用残高
◆米   6月ISM製造業景況指数
◆米   クラリダ・FRB副議長講演



この週末は、今年前半の最後の週でしたが象徴的な出来事がありました。
G20に米中首脳会談、さらには「電撃的」とも言え米朝首脳会談があり、トランプ氏は
米国大統領として初めて北朝鮮の地に足を踏み入れました。
米中首脳会談では、予想したとおり、制裁関税第4弾の発動は見送られ、貿易協議を再開
することで合意しました。
トランプ大統領と金正恩委員長の会談については、先週金曜日の段階で、トランプ氏が「
2分でも会えればいい」とツイートしていたこともあり、可能性はありましたが、まさか
50分も会談し、しかも北朝鮮の地に入ったことは驚きでした。
これで、「G20会合」の存在がますます影を薄くしたような気もします

米中首脳会談では、3000億ドル(約32兆3600億円)相当の中国製品に対する追
加関税の発動を先送りし、さらにトランプ氏はファーウェイに対する禁輸措置を緩和し、
米企業に同社への部品売却を条件つきながらも認めると語っています。
米中首脳で話合われた内容については明らかになってはいませんが、トランプ氏は会談終
了後に「予想よりもはるかに良いものだった」とツイートしていました。
今後制裁関税第4弾発動の可能性が全くなくなったわけではありませんが、ひとまず貿易
戦争の激化は回避された格好です。
昨日中国の6月製造業PMIが発表されましたが、「50」の節目を下回っただけではな
く、事前予想を下回る「49.4」でした。
中国景気は3月頃、一旦は底入れしたとの観測もありましたが、今回の指標を見る限り再
び下落基調に転じ、2番底を探る展開になっている可能性もあり、米国との貿易問題をこ
れ以上こじらせるわけにはいかないといった事情もあります。

米朝会談では、その仲介役を担ったと思われる、韓国の文大統領の誇らしげな顔も印象的
でしたが、トランプ大統領と金委員長それぞれに、早い時期に会わなければならない「事
情」もあったようです。
トランプ氏は言うまでもなく、2020年の大統領選が始まっており、現職大統領として
の立場を最大限に有効活用したと見られます。そのためには「目に見える成果」が必要だ
ったはずで、今回2つの「成果」を持ち帰ることに成功したと言えます。
また金委員長も、制裁が長く続いており国内の経済状態も厳しい中、打開策が求められて
おり、そのためにはトランプ氏に直接会うのが最も有効だったと思われます。
ちょうどタイミングよく、相手から「会いたい」とのオファーがあったため、万難を排し
て会談の実現に奔走したのではないかと予想されます。
今回の会談では、お互いが首都ワシントンと平壌に招待することも約束したようです。

今朝のドル円は「窓を開けて」取り引きが始まっています。
既に先週記録した戻り高値の108円15銭を大きく上回る108円台半ばまでドルが買
い戻されています。
本日はさすがの日本株も大幅な上昇を見せることでしょう。
海外市場が上記材料をまだ織り込んでいないことから、今日1日を考えると、ドルは底堅
く推移すると予想します。

レンジは108円~109円程度と見ています。

明日(7月2日)の「アナリストレポート」は都合によりお休みとさせていただきます。
ご愛読者の皆様にはご迷惑をおかけいたしますが、ご理解くださいますようお願い申し上
げます。


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