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ドル円再び反発し108円台前半に 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • ドル円は107円台から反発。小売売上高が予想を上回ったことや、長期金利が上昇したことでドルが買われた。ドル円は108円37銭まで上昇。

  • 独ZEW景況感指数が予想以上に悪化していたことでユーロドルは1.1202まで下落。再び1.12割れを試す展開になるのかが焦点に。

  • 株式市場は揃って反落。良好な経済指標に金利が上昇したことで、利益確定の売りが勝った。ダウは23ドル安く、ナスダックは35ポイント下落。

  • 債券相場は続落。長期金利は2.1%台を回復。

  • 金は反落。原油はポンペオ国務長官のイラン問題での前向きな発言で大幅安に。

本日の注目イベント

  • 欧 ユーロ圏6月消費者物価指数(改定値)
  • 欧 G7財務相・中央銀行総裁会議(仏、シャンティイ)
  • 英 6月消費者物価指数
  • 米 6月住宅着工件数
  • 米 6月建設許可件数
  • 米 ベージュブック(地区連銀経済報告)
  • 米 企業決算 → IBM、ネットフリックス、バンク・オブ・アメリカ
  • 加 カナダ6月消費者物価指数

ドル円は前日の107円80銭台から再び反発しており、上値は重いものの、107円台では底堅い展開が続いています。市場関係者が最も注目しているのが「金利」ということのようです。「金利」が中心にいて、その金利が低下するとドルが売られ、株は買われます。一方昨日のように、金利が上昇すると、株は売られ、ドルが買われる傾向にあるようです。このような傾向は今に始まったわけではありませんが、株価とドル円が全く「逆相関」に動くという状況はそれほど頻繁には見られません。市場関係者にとって、「金利」が最大の関心事だという証左です。

6月の小売売上高が予想を上回り、大半のカテゴリーで増加していました。前月比0.4%の増加で、自動車とガソリンを除いた小売売上高も0.7%増加しています。これで4カ月連続の伸びとなり、今月末のFOMCでの議論の一つになるかもしれません。株価の上昇が続いており、個人の財布の紐が緩んでいると考えられます。再三指摘しているように、米国人が株式に投資している割合は高く、株価の上昇は「資産効果」として、個人の懐を潤すことになります。含み益が増えれば、欲しいものを買うというのは極めて自然な行動です。従ってこのまま株価の上昇が続くようだと、個人消費がGDPに占める割合も大きいだけに、GDPの上振れという効果も期待できるかもしれません。個人的には、この株価の上昇は長くは続かないと予想していますが、株式の専門家の中には「それでも株価は上がる」と強気の人も多いようです。

好調な経済指標が利下げ観測をやや後退させてはいますが、今月のFOMCでの利下げは揺るがないところでしょう。パウエル議長は昨日、フランス中銀主催の夕食会で講演を行い、経済成長に関する米金融当局の基本シナリオは「引き続き堅固だ」とした上で、「特に貿易を巡る動向と世界経済の面で、この見通しに対する不確実性は増している」と発言しています。(ブルームバーグ)
ここでも先日の議会証言と同じように「不確実性」という言葉を使っており、今月のFOMCでの利下げに踏み切る論拠を支えるものになっていると推察できます。

事務レベルでの電話協議が再開された米中通商協議は、このまま生産的であればムニューシン財務長官は訪中の用意があると述べていましたが、トランプ大統領は昨日ホワイトハウスで開かれた閣議で、「対中関税に関しては、われわれが望めばまだやれることは多い。われわれが望むなら、3250億ドル(約35兆1800億円)相当に別途関税を課すことができる」と発言し、自分が望めば中国からの輸入品に追加関税を課すことができることを改めて述べています。(ブルームバーグ)習近平主席とのトップ会談で通商協議は再び動き出しましたが、関税発動は一時的に「棚上げ」されているだけだということを印象付けているようです。

ドル円は107円台半ばを試す展開ではないものの、今日も上値はそれほど期待できないでしょう。基本レンジの107-109円の中での「もみ合い」と見ています。21日の参院選と月末のFOMCで、どちらかに動く可能性はありますが、もしそれでも動かない
ようだと、「サマーバケーション」入りとなり、さらに膠着することも予想されます。本日のレンジは107円90銭~108円60銭程度と見ます。

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