fc2ブログ

米長期金利1.64%台へ上昇 

ひと目で分かる昨晩の動き 

NY市場

◆ドル円は再び107円台に乗せ、107円28銭と、先週の
ドルの高値を小幅ながら上回る。米長期金利が大幅に上昇した
ことや、ドイツや中国の景気刺激策期待から円が売られた。
◆ユーロドルは反発。ドイツの財政出動期待やECB理事会を
控え、ユーロの買い戻しが優勢となり、1.1068まで上昇。
◆株式市場はまちまち。米金利上昇に不動産やハイテク株などが
売られたがダウは38ドル高と4日続伸。
ナスダックとS&P500は下げる。
◆債券相場は大幅に反落。長期金利は1.64%台へと上昇。
◆金は反落し、原油は続伸。

◆7月消費者信用残高   →  232.9億ドル

本日の注目イベント

◆中   中国8月消費者物価指数
◆中   中国8月生産者物価指数
◆英   英失業率(5月ー7月)
◆加   カナダ8月住宅着工件数
◆加   カナダ7月建設許可件数


ドル円は底堅い動きを見せ、先週記録したドルの戻り高値をわずかに上回る107円28銭
までドル高が進みました。
米長期金利が1.64%台まで大幅に上昇したことがドル買いを促した格好でしたが、それ
以外にも、中国が預金準備率を下げたことや、ドイツでは景気建て直しのための財政出動が
噂されるなど、景気のさらなる減速が一旦後退するのではとの期待が円を売る動きにつなが
ったようです。

さらに、ムニューシン財務長官は、FOXビジネスとのインタビューで、「米国と中国は貿
易協議で大きく前進した」と述べ、中国当局者のワシントン訪問は「誠意の表れだ」と述べ
ています。(ブルームバーグ)
米中通商協議は10月初旬に行われる予定ですが、すでに今月1日からは米中双方が輸入
品に対する関税を引き上げており、現在はその影響を見極めている状況です。多くの市場
関係者は、この問題が簡単に解決するとは考えておらず、実際に高関税が撤廃されるとし
ても、まだ先のことになるとの見方がコンセンサスです。
ムニューシン財務長官は、貿易戦争は米経済に影響していないと、強気の発言をしています
が、影響しているかどうかは、これからの経済指標が示すことになります。

今週12日にはECB理事会が開催されます。
ECBは今回の理事会で「総合的な景気刺激パッケージを発表する」と、ドイツ証券では予
想している
ようです。政策金利はさらにマイナス幅を大きくし、同時に金融機関への影響を緩和する措
置を導入すると予想しています。
さらに、焦点の量的緩和については、今回は見送られる公算が高いとしています。
量的緩和については、すでにドイツ連銀総裁やオランダ中銀総裁が「不要」との立場を表明
しており、さらにフランス中銀のビルロワドガロー総裁も同様な見方を示しており、仮に行
うとしても抵抗されると予想されます。
今回の理事会も含め、10月で退任するドラギ総裁には残された会合は2回と、多くありま
せん。退任する月の理事会で政策を変更することは難しく、今回の理事会での政策変更が
最後の「ドラギマジック」ということになりそうです。

ドル円は106円台を固めているような動きになっています。
1. 4%台まで低下した米長期金利も、昨日は大きく上昇し、ドルをサポートする格好
になって来ました。日足チャートでも、107円70銭を超えると、久しぶりに雲を上抜け
することにもなり、これが示現すれば5月3日以来、4カ月ぶりのこととなります。
一応注意する必要があります。
本日のドル円は106円70銭~107円60銭程度を予想しますが、低迷していた日本株
もやや上昇傾向を見せていることも、ドル円にとってプラスです。


スポンサーサイト



コメント

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://gaitameonline.blog50.fc2.com/tb.php/2792-b38c6fd3

このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判
断はご自身でなさるようお願い致します。本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊
社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。

外国為替証拠金取引とは、元本や利益が保証された金融商品ではありません。お取引した通貨にて、
相場の変動による価格変動やスワップポイントの変動により、損失が発生する場合があります。
レバレッジ効果では、お客様がお預けになった証拠金以上のお取引が可能となりますが、証拠金以上の
損失が発生するおそれもあります。個人のお客様の取引に必要な証拠金は、各通貨のレートにより
決定され、お取引額の4%相当となります。証拠金の25倍までのお取引が可能です。
(法人のお客様の取引に必要な証拠金は、通貨ペア、取引コースにより1万通貨あたり3,500円から
34,000円の範囲内であり、証拠金の約200倍までの取引が可能です。)当社では、
「オフセット注文™」以外の取引手数料、口座維持手数料を無料としておりますが、
取引レートの売付価格と買付価格には差額(スプレッド)があり、
また諸費用等については別途掛かる場合があります。当社は法令上要求される区分管理方法の
信託一本化を整備いたしておりますが、区分管理必要額算出日と追加信託期限に時間差があること
等から、いかなる状況でも必ずお客様から預かった証拠金が全額返還されることを保証するもの
ではありません。ロスカット取引は、必ず約束した損失の額で限定するというものではありません。
通常、あらかじめ約束した損失の額の水準(以下、「ロスカット水準」といいます。)に達した時点から
決済取引の手続きが始まりますので、実際の損失はロスカット水準より大きくなる場合が考えられます。
また、ルール通りにロスカット取引が行われた場合であっても、相場の状況によってはお客様より
お預かりした証拠金以上の損失の額が生じることがあります。お取引の開始あたり、
契約締結前交付書面を熟読の上、十分に仕組みやリスクをご理解いただき、ご自身の判断にて
開始していただくようお願いいたします。