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クロス円軒並み下落 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • ドル円は上値を抑えられ小幅に下落。長期金利が低下し、ダウ平均が下げたことで円買いが優勢に。

  • ユーロドルは続落。6月3日以来となる1.1169までユーロ安が進む。復興基金設立が先送りになったことなどが嫌気された。

  • 株式市場は続落。ダウは208ドル安で3日続落。一方ナスダックは小幅ながら6日続伸。

  • 債券は小幅に買われ、長期金利は低下。

  • 金は大幅に反発。原油は続伸し、一時40ドル台を回復する場面も。

本日の注目イベント

  • 欧 ユーロ圏6月消費者信頼感指数(速報値)
  • 米 5月中古住宅販売件数

明日23日発売予定のボルトン前大統領補佐官による暴露本を巡り、司法省は国家機密に当たるとして出版差し止めを求めていましたが、ワシントンの連邦地裁はこれを棄却しました。当該暴露本はすでに書店に配送されており、内容も報道されていることが棄却の理由ですが、一方で地裁は、出版によりボルトン氏が民事・刑事責任を問われる可能性もあるとも指摘しています。これにより暴露本は明日にも発売されることになり、トランプ大統領にとっては、選挙戦を戦う上でマイナス材料になりそうです。そのトランプ氏、20日にはオクラハマ州タルサでコロナ感染が拡大して以来、初の本格的な選挙集会を開催しました。会場には支持者が多く集まったようにも見受けられましたが、実際に集まった支持者の数は、会場の収容能力の約3分の1にあたる6200人弱と報じられています。

報道では「空席が目だった」と伝えられており、「黒人暴行死事件」以来急速に支持を失っており、直近の調査ではトランプ氏が41.3%、バイデン氏が50.1%と、その差は10ポイント程に広がっています。さらに別の調査によると、2期目の選挙時の歴代大統領と比べ、トランプ氏よりも同時期の支持率が低かったのはブッシュ(父)と、カーター元大統領だけで、いずれも選挙では敗北している(日経新聞)ようです。コロナ感染が拡大しているにもかかわらず経済優先の政策を推進し、感染による死者数も増加したことや、黒人暴行死事件を抗議するデモが首都ワシントンで高まった際に、連邦軍の動員を示唆したことなどが「不支持」につながっているようですが、そこに今度は暴露本が出版され、ホワイトハウス内での言動が暴露されることになります。大統領選まで約5カ月です。コロナの感染状況と共に、市場はいよいよ11月の大統領選も「材料」として注目することになります。

コロナウイルスの感染拡大は止まりません。WHOは21日、コロナウイルの感染症例が1日で過去最多の18万3000を超えたと発表しています。米国でもサンベルトと呼ばれるフロリダ州を中心に感染者が増えており、20日には1日で3万4284人も増え、累計でも224万人に達しています。またブラジルでは感染者と死者の増加ペースは減速したものの、累計感染者数は110万人、死者数は5万人に近づいています。今回のコロナウイルスでは模範国となった韓国でも、新たに48人の感染が確認されており、依然として感染第2波への警戒感が強まっています。(ジョンズ・ホプキンス大学調べ)

中国新華社は、中国による国家安全法は香港の法制度に優先するとの草稿を発表しました。それによると、国家の安全保障を脅かす行為に対し、中国当局が香港住民を直接訴追できる内容になっており、今月28-30日に開かれる「全人代常務委員会」で制定される可能性があるようです。7月1日に大規模デモを組織してきた香港の民間人権陣線の幹部は「この法がさかのぼって効力を持つ場合、何も言えなくなる。われわれは昨日の行為を理由に逮捕される可能性がある」と述べています。(ブルームバーグ)

ドル円はジワリと上値を切り下げています。特に先週からはユーロ円など「クロス円」が値を下げているのが目立ちます。「最弱通貨」から「最強」とは言わないまでも、米ドルと共に徐々に買われている状況です。米株式市場を見ると、ナスダックは例外としてもダウは3日続落で、この間420ドル程下げています。やはり11日の、あの1日で1861ドルの下げは、今後の動きを示唆していた可能性もあります。また、金価格は3週間ぶりに1750ドル台に乗せ、米大手金融機関は一段の上昇を予想しています。やや円が買われ易い状況になってきたと思われますが、下値のメドは引きつづき106円50銭前後で、106円を割り込むと一気に円の先高感が強まる恐れもあります。こうなるとドル円は、日足の「雲の下限」を下抜けすることになり、チャート上でも円高を示唆することになります。本日のドル円は106円30銭~107円10銭程度を予想します。

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