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世銀の経済成長見通し鈍化を受けドル、円買われる。 

ウオールストリートジャーナル紙は、昨年の金融危機で

経営難に陥り政府から巨額の公的資金を受けた金融機関の幹部が

資金の供給を受けた直後に、社用ジェットをプライベートに使っていたと

報じています。

個人名と会社名は伏せていますが複数のトップが

バケーションでヨーロッパ、メキシコ、カリブなどへ社用ジェットを

使って旅行していたことが、「フライトレコーダー」の記録で

判明しました。

確かGMのワゴナー会長がシカゴからワシントンの公聴会に呼ばれた時

社用ジェットを使ったことが批判の的になり、それ以降は車でワシントンを

訪れたことが話題になりましたが、高額報酬をもらっていた経営トップにしては

セコイ話ですね。


ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場


  • 世界銀行が日米欧の今年度の成長見通しを下方修正したことで、原油をはじめ商品価格が大幅下落。ドルが円を除く主要通貨に対して上昇。

  • 原油価格は大幅に続落し、66ドル台とピークから1割近い下げに。これを受けて豪ドルやカナダドルなどが対米ドルで大きく売られる展開に。

  • 円は「三角もち合い」の下限を試す動きだったものの、値幅はわずか38銭と依然動意が見られず。

  • 世銀の発表を受け、NYダウは200ドルを超す下げに。石油関連以外にも金融セクターは7%、素材関連は4%下げ、株式市場下落をけん引。また、
    「VIX指数」も上昇。

  • オバマ大統領は金融リスク監督は専門家の多いFRBが最適と判断し、FRBに権限が集中することを懸念する議会をけん制。



本日の注目点
       
  • 米   リッチモンド連銀製造業指数
  • 米   5月中古住宅販売件数
  • 米   FOMC(24日まで)      


世界銀行が世界経済の見通しを下方修正したことで、商品価格が大幅に下落し、
それを受け資源国通貨の豪ドル、カナダドルなどが大きく下落しました。

世銀は3月時点で世界経済の成長率をマイナス1.7%と予想していたものを、
今回1.2%下方修正しマイナス2.9%との見通しを発表しました。

先進国は戦後最悪の成長鈍化に陥ると予想する一方、中国などの新興国の
成長率を上昇修正しています。

市場はこの発表を受け、原油などの需要が減少するとの連想から商品市況が
大きく下落し、その影響から資源国通貨が売られる結果となりました。

今年の春先から商品価格の活況を材料に大きく買われた資源国通貨だけに、
商品相場の下落は「はしごを外された」格好となり、下落幅も大きくなっています。

また、イラン政府が今月の同国大統領選に対する抗議行動で少なくとも17人が
死亡したと発表したことも、主要通貨に対するドル買いを促したようです。

NYダウは前日比2.4%下落し、S&P500は3.1%と大幅に下落しました。

世界経済のリセッションは予想以上に長引くとの見通しが株価の足を引っ張った
直接の要因ですが、この日発表されたS&P500社の経営幹部が自社株売却を
拡大させていたことも株の下落を促したようです。

自社の業績に最も詳しい経営幹部が自社株を売却するということは、
今後収益見通しが厳しということを意味するようです。

昨日の欧州時間に6月独ifo経済研究所発表した企業景況感指数は85.9でした。
これで3ヶ月連続の改善を示し、独経済の底入れの可能性が高まりユーロは上昇
すると見られていましたが、ウオールストリートジャーナル紙が独政府の予算不足を
指摘したことで相殺されたようです。

円は依然として動意がないものの、「三角もち合い」の下限を試す過程にあるものと
思われます。
ユーロ円、豪ドル円などのクロス円の売りも市場に持ち込まれているようで、ドル円の
頭を押さえる結果となっています。

95円40-50水準を抜けると1月21日の87円10銭を起点とするサポートラインを
割り込むことになり、ここを抜けるかどうかに市場の注目は集まっています。
仮に割り込むと93円程度の円高が見込まれ「三角もち合い」を大きく下抜けしたことに
なります。
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