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ドル円106円台に反発 

ひと目で分かる昨晩の動き 

NY市場

◆ドル円は大幅反発。昨日の東京市場の朝方には105円10銭
まで売られたが、NY市場では106円15銭まで急反発。
今朝方公表されたFOMC議事録がトリガーに。
◆ユーロドルは反落。前日1.19台半ばを超えたユーロドルは
利益確定の売りも伴い、1.1830まで下落。
◆株式市場は3指数とも揃って下落。FOMC議事録で、今後の景気
回復道筋に弱気の見方が台頭。ダウは85ドル下げ、3日続落。
◆債券相場はFOMC議事録を受け下落。長期金利は0.68%台
へと上昇。
◆金はドルが買われたことで大幅に反落。原油は小幅に上昇。

本日の注目イベント

◆独   独7月生産者物価指数
◆欧   ECB議事要旨
◆米   新規失業保険申請件数
◆米   8月フィラデルフィア連銀景況指数
◆米   7月景気先行指標総合指数
◆米   デイリー・サンフランシスコ連銀総裁講演
◆米  企業決算 → アリババ

ドル円は昨日の朝方、前日のNY市場でドル安が進んだことを受け、東京市場開始直後
に105円10銭まで売られ、105円を割り込むかどうかが焦点の一つでしたが、N
Y市場ではドルが大きく買い戻され、106円15銭まで上昇しました。約1円ものド
ル高円安の展開でした。長期金利が上昇し、金利高に反応した側面はありましたが、今
朝方公表されたFOMC議事録で下半期の景気回復に対する楽観を弱め、金利ガイダン
スを明確にする用意があるとの姿勢を後退させたことが「株安・金利高」を醸成した形
になりました。

先月27-28日に開催されたFOMCでは、「今会合より後の金融政策の見通しにつ
いては、フェデラルファンド(FF)金利誘導目標レンジはたどる可能性の高い道筋に
関して明瞭さを高めることが、ある時点で適切となると、幾人かの参加者が指摘した」
と記されています。また予想されたことではあったが、「新型コロナウイルス感染拡大
が経済活動を顕著に抑制している間は、新たなガイダンスを示す必要性は低下している」
と、幾人かのメンバーが示唆しているとも記されていました。(ブルームバーグ)
市場は今回公表された議事録には新たなフォワードガイダンスの強化などが議論されて
いるとの見方があり、公表後にはやや失望感から株や債券が売られたようです。

トランプ政権は中国に対する包囲網を強化し、中国政府要人に対する制裁やファーウェ
イなど中国IT企業の完全締め出しを図るなど、着々と強硬策を押し進めています。
その中心にいるのがポンペオ国務長官と見られますが、ポンペオ氏は先週講演で、「中
国はかつてのソ連よりも手ごわい」との認識を示していました。
米中の緊張の高まりはそう簡単に緩和する見込みはなく、「新冷戦」は長引くとの見方
が適切と思いますが、一方で「朗報」もありました。
米中両国は、貿易協議第1段階の合意発効から6カ月の節目に合わせて、履行状況を点
検することになっていましたが、延期されていました。
今回、まだ日程は決まっていないものの、協議自体は近く開催されるとブルームバーグ
は報じています。トランプ大統領は「習近平主席とは会いたくない」と明言しており、
米中貿易協議のその後の予定は全くたっていませんが、ひょっとすると「バイデン次期
大統領」に委ねられるかもしれません。昨日正式に民主党の大統領候補に決まったバイ
デン氏は中国政策について、「同盟国と共同で圧力を
かける」ことを表明しており、トランプ氏よりはやや柔軟な姿勢を見せています。ただ、
民主党の中にも中国に対する強硬策を支持する議員も多くおり、対中政策をモデレート
なものに変えるわけにもいかない事情もあります。
一方の中国は、大統領選でのトランプ氏の敗北を望んでいることは周知の事実です。

ドル円は再び106円台まで反発し、下値の方も「なかなかしぶとい」と言えます。
先月末も104円19銭まで売られた後、急速に2円ほど戻しており、個人的には「ド
ル安傾向」は不変と見ていますが、ドルの底値が固いのも事実です。
104~107円程度のレンジを形成しているのかもしれませんが、引き続き焦点はユ
ーロドルの動きです。ユーロドルが1.2を超えて上昇するようなら104円割れの可
能性もありますが、1.2に届かなく、再び1.15を目指すようなら108円に向か
うこともないとは言えません。やはり、こまめに利益を確定していくことが肝要かと思
います。

本日のドル円は105円60銭~106円50銭程度でしょうか。


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