米国でコロナ感染急拡大
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
◆ドル円は小幅に下落。経済対策がまとまるかどうかで
懐疑的な見方が根強く、ドル円は104円65銭まで下落。
◆ユーロドルは小幅に上昇。ドル安の流れから、1.1865
までユーロ高に。
◆株式市場はまちまち。ダウはインテルが10%を超える
下落を見せ、下げをけん引。ナスダックとS&P500は
小幅に続伸。
◆債券相場は反発。長期金利は0.84%台へと低下。
◆金はほぼ変わらず。原油はやや売られる。
◆10月マークイット製造業PMI → 53.3
◆10月マークイットサービス業PMI → 56.0
◆10月マークイットコンポジットPMI → 55.5
本日の注目イベント
◆日 8月景気先行指数(CI)(改定値)
◆独 独10月ifo景況感指数
◆米 9月新築住宅販売件数
◆米 バレット氏の連邦最高裁判事指名承認採決の予定
米国で新型コロナウイルの感染が急拡大しています。
24日までの24時間で新たな感染者数は8万5317人と、2日連続で過去
最多を更新しました。死者の数も939人増えています。
これまでに、ペンス副大統領の最側近であるマーク・ショート副大統首席補佐
官と上級顧問のマーティー・オブスト氏のコロナ陽性が判明しており、ホワイ
トハウス内で再び感染が広がる兆しが見られます。(ブルームバーグ)
ただ、こうした状況の中でもメドウズ大統領首席補佐官は、米国が新型コロナ
のパンデミックを「制御」するつもりはないと言明しています。
一方でゴットリーブ前食品医薬品局(FDA)長官は25日のCBSの番組で、
米国ではコロナによる入院が急激に増加し始めており、「危険な転換点」に達
していると指摘しています。米国の感染者の増加率は1%と、7日平均の0.
8%を上回っています。
もっとも、新型コロナの感染拡大は米国だけではなく、欧州など、世界中で拡
大傾向にあります。スペイン政府は午後11時から午前6時までの全国的な外
出禁止令を発令し、イタリアでは新たな感染者が2万1273人と過去最多に
なりました。またフランスでも25日の感染者数が5万2010人と、4日連
続で過去最多を更新しています。ジョーンズホプキンス大学の集計によると、
1日の感染者が世界で初めて50万人を超えており、これまでの世界のコロナ
感染者数は4290万人を超え、死者数は110万人を上回っています。
北半球ではこれから冬に向かい、気温が下がり乾燥した状況が続く上、「寒い
と人が屋内に集まりがちで、飛沫感染が起こりやすくなる」ことも、感染増加
の一因と見られています。
先週22日、米大統領選を巡る最後の討論会が行われました。
トランプ氏はバイデン氏の息子ハンター氏とウクライナ、中国とのビジネス関
係を巡る疑惑を追及し、バイデン氏は、トランプ氏の新型コロナウイスへの対
応を巡り激しい応酬となりました。討論会後の調査ではバイデン氏への支持率
が50.7%、トランプ氏が42.8%(リアル・クリア・ポリティクス調査)
と、やや支持率の差が縮小していました。米大統領選まで1週間余りです。
バイデン氏有利の情勢は変わらず、このままいけば「バイデン大統領誕生」の
可能性が高いと思われますが、その場合の市場への影響については様々な見方
が錯綜しています。 今週の「エコノミスト」誌は、バイデン氏勝利で日
米株価急落との見方を紹介した記事を特集しているようです。
実際には蓋を開けてみないとわからない部分が多いわけですが、郵便投票の数
が多いことから、結果が判明するのが大幅に遅れることも予想されます。
その間市場が、開票状況の進捗をにらみながら乱高下することもありそうです。
いずれにして、米国のこれ以上の「分断」にストップがかかるのか、あるいは
「自国第一主義」、「保護貿易」の波がさらに4年間続くのか、米国民はこれ
までになく重要な選択を迫られていると思います。
ドル円は105円台がやや重くなり、ユーロドルは再び1.18台で推移して
いるように、ややドル安の流れが優勢の状況が続いています。
本日のドル円は104円30銭~105円20銭程度を予想します。
- [2020/10/26 09:16]
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