米株式、原油ともに軟調で、円一時91.77 

先週に引き続き「エコノミストは役に立つのか」(文芸春秋)についてです。

25人のエコノミストの中で最上級の格付けを得たのは菊池英博氏

(日本金融財政研究所長)でした。

その他、金子勝氏(慶応大学教授)やスティグリッツ(コロンビア大学教授)

などが上位にランクされています。

一方、著名な竹中平蔵氏、森永卓郎氏などは下位にランクされ

著名エコノミストは必ずしも今回の金融危機を予見できたわけでは

なかった、と結論づけています。

因みに編集部の方には予見できなかった人々からの

「言いぶん」も届いているそうです。


ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場


  • 円は引き続き、NYダウの下落と原油価格の軟調さを材料に買い進まれ、一時91円77銭と7月9日に記録した91円80銭を割り込み、直近の高値を更新。

  • 7月ミシガン大学消費者信頼感指数 →64.6(事前予想を下回る)

  •  東欧の10カ国が支援獲得のため、国際通貨基金(IMF)と交渉していると独紙が報じたことから、経済的な関係の強いユーロ圏の景気を押し下げるとの懸念が強まったことでユーロが下落。

  • 原油価格は反落し、60ドルの大台を割り込み、NYダウも反落。引き続きリスク資産圧縮の動きから円とドルが買われた格好に。

  • 上記流れを受け米債券は大幅高。長期金利は再び3.29台に


本日の注目点

  • 日   6月消費動向調査



昨日の都議選で事前の予想通り、自民が大敗しました。
公明はほぼ現議席を守ったことから、自民、共産が失った議席を民主が獲得したという
ことになりました。

政令指定都市での4連敗、静岡県知事選での敗北と、自民党への逆風はさらに強くなる
一方で、来る衆院選が非常に注目されます。

さて、為替の方でも円とドルに追い風が吹き、高金利通貨、資源国通貨には逆風が
吹き続けていています。

米経済回復への楽観的なシナリオが修正されるなか、議会の一部では追加刺激策を
求める声が高まってきています。

一時底入れを示す経済指標が相次ぎ、回復基調が定着するかに見えた米経済でしたが、
6月の後半あたりからは再び息切れした指標が示されたきました。

これらを背景に米株式市場が調整入りし、景気回復の遅れを見越し原油価格も
下げ足を速めています。

このことについてオバマ大統領は先週、「(景気刺激策については)夏から秋にかけて
効果は加速する。」との見通しを示しています。

いよいよ今週から米企業の4-6月期決算が本格的に発表されます。

特に今週はシティー、ゴールドマン、JPモルガンチェースなどの大手米銀の決算が
発表されます。

前回(1-3月期)は、時価会計制度の緩和などで主要金融機関の収益は2割ほど
かさ上げされたとの指摘もありました。

その意味で、金融危機で過去最大の損出計上した大手金融機関が、儲かる仕組みを
構築できたのかどうか、今回の決算発表は本当の実力を見極める機会でもあります。

事前のアナリスト予想では、シティーとモルガンスタンレーが最終赤字となる見通しで、
JPモルガンチェース、バンカメ、ゴールドマンは黒字とみられています。

引き続きドルと円が買われる展開を予想しますが、やはりそのスピードは緩やかな
ものになると思われます。

日本では政治的混迷が続いていることも無視するわけには行きません。
米企業決算ではゴールドマンのトレーディング部門が好調で「最高益」との見方も一部に
あるようです。

発表される材料に一進一退の反応を見せながらやや円高方向に進むと観ております。
同時に、原油価格、株式市場の好不調が相場に影響を与えることから、ここからも
目が離せません。
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