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ドル円続伸し115円台半ばへ 

ひと目で分かる昨晩の動き 

NY市場

◆東京時間では日経平均株価が500円を超える下げを見せたことで
ドル円も114円を割り込んだが、海外市場では反発。NYでは
115円52銭までドル高が進む。
◆ユーロドルでもドル高が加速し、ユーロは1.1186まで下落。
◆株式市場は前日と対照的な動きとなる。長期金利が低下したことで
ナスダックは上昇しダウは下落。ただ終盤にかけては下げ幅を縮小し
ダウは9ドル安で引ける。
◆債券は反発。長期金利は1.63%台へ低下。
◆金は小幅に反発し、原油は反落。

◆7-9月GDP(改定値)            →  2.1%
◆10月個人所得                 →  0.5%
◆10月個人支出                 →  1.3%
◆10月PCEコアデフレータ           →  4.1%
◆11月ミシガン大学消費者マインド(確定値)   →  67.4
◆10月新築住宅販売件数             →  74.5万戸
◆ 新規失業保険申請件数              →  19.9万件

本日の注目イベント

◆日  9月景気先行指数(CI)(改定値)
◆独   独12月GFK消費者信頼感
◆欧   ECB議事要旨
◆米 NY休場(感謝祭の祝日)

「42年ぶり」、「31年ぶり」・・・といった文字が踊った昨日の米経済
指標の結果でした。
新規失業保険申請件数は「19万9000件」と、先週から「7万1000
件」も減少し、コロナ前の水準をも下回り、1969年以来となる低水準で
した。労働市場の改善傾向が続く中、やはり失業手当の手厚い上乗せ分が終
わり、人々が外に仕事を見つけに出て、そこで好条件の仕事を手に出来たこ
とが大きく影響していると考えられます。
人手不足が続いており、職種さえ選ばなければ容易に仕事を見つけることが
でき、しかも
賃金もそこそこもらえる、「売り手市場」の状況が続いています。この結果
は、来週の雇用統計にも影響してくると思われ、利上げのタイミングも前倒
しになる可能性があります。
パウエル議長も今月のFOMC後の記者会見で、まだ利上げの時期ではない
とする理由に、「労働市場の一段の回復を目にしたいからだ」と述べていま
した。
利上げに関する市場の見方も、すでに2022年には2回の利上げを見込む
水準まで織り込んでおり、フェデラル・ファンド金利先物市場では、202
2年12月の利上げの確率は「59.1%」にまで高まって来ました。


11月2-3日に開催されたFOMCの議事録が公開されました。
この会合でテーパリングの開始が決定されたわけですが、議事録では「幾人
かの参加者は、インフレがFOMCの目標と整合する水準を上回る状態が続
いた場合に、FOMCは資産購入ペースを調整し、フェデラル・ファンド金
利誘導目標レンジの引き上げ開始を参加者が現在想定する時期から早める準
備を整えるべきだと主張した」と記されていました。
これまでは高進するインフレに対して「一過性」だと繰り返し述べてきたF
RB執行部でしたが、「一過性」だとしながらも、想定以上に続いた場合に
はテーパリングのスピードを早めるべきだとの表現に替わってきました。
またインフレに対する懸念から、クラリダ副議長とウオラー理事、ブラード
・セントルイス連銀総裁、さらにデーリー・サンフランシスコ連銀総裁など
、一部の金融当局者は、12月14-15日に開催される次回のFOMCで
、テーパリングのペース加速について議論するのが適切になるかもしれない
との見解を示していました。(ブルームバーグ)

デーリー総裁は昨日のヤフー・ファイナンスとのインタビューでも、「これ
までの状況が続けば、私はテーパリングのペース加速を全面的に支持するだ
ろう」と述べ、「それを加速させるべき論拠は確かにある。次回の会合前に
発表される重要なデータは2つある」とし、「これまで発表された雇用の数
字の一部が上方向に修正されたことを示している。雇用市場では人員採用が
実に活発に続いているようだ」と説明し、また「インフレの数字については
、月間ベースで数カ月にわたって減速した後、CPIの月間の数字が再び高
進した。これが続けば、これらはテーパリングの加速が必要なようだと示唆
するものになる」と語り、12月3日の雇用統計と同10日のCPIの発表
を念頭に置いているとみられます。因みに、デーリー総裁は今年のFOMC
での投票権を有しています。

昨日の東京時間では、理由もあまり明確ではない中、日経平均株価が一時5
00円を超える下げを見せたことで、ドル円も115円を割り込み114円
83銭まで下押しされました。しかし「主戦場」の海外では再び上昇し、N
Yでは115円52銭までドル高が進んでいます。
昨日も述べたように、115円から上方にはこれと言ったレジスタンスはな
く、予想外に上昇スピードが速まることも考えられます。
上昇基調が続いていた金価格も、さすがに足元のインフレ懸念やパウエル氏
の議長再任から大きく下げてきました。ただやや懸念されるのは、新型コロ
ナウイルスの感染が欧州だけはなく、米国でもじわじわと再拡大してきたこ
とです。昨日も新規感染者数は10万人に迫るところまで増えてきました。
再びロックダウンの導入といった措置が取られるようだと、利上げシナリオ
にも修正が加えられる可能性もあります。インフレを示す経済指標とともに
、コロナ感染の状況にも目配りが必要です。

本日のドル円は115円~115円80銭程度を予想します。


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