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オミクロン株への感染、米国でも確認 

ひと目で分かる昨晩の動き 

NY市場

◆「オミクロン株」の感染が初めて米国内で確認され、株安、
金利低下が進んだことでドルが売られる。ドル円は112円68銭
まで売られる。
◆ユーロドルは1.13台で推移し、1.1357まで反発。
◆株式市場は大幅続落。ダウは、朝方には500ドルを超える
上昇を見せたもののその後失速。米国内で「オミクロン株」の
感染者が出たことや、早期の利上げ観測が重荷となりダウは461
ドル安で引ける。
◆債券は続伸。長期金利は1.40%台へと低下。
◆金は反発し原油は続落。

◆11月ADP雇用者数             →  53.4万人
◆11月ISM製造業景況指数          →  61.1
◆11月自動車販売台数             →  1286万台
◆11月マークイット製造業PMI(改定値)   →  58.3

本日の注目イベント

◆豪   豪10月貿易収支
◆日   10月マネタリーベース
◆欧   ユーロ圏10月生産者物価指数
◆欧   ユーロ圏10月失業率
◆欧  「OPECプラス」閣僚会議
◆米   新規失業保険申請件数
◆米   ボスティック・アトランタ連銀総裁講演
◆米   クオールズ・FRB副議長講演
◆米   デーリー・サンフランシスコ連銀総裁講演
◆米   バーキン・リッチモンド連銀総裁講演
◆米   大統領、今冬に新型コロナと闘うための戦略詳細発表

新型コロナウイルス「オミクロン株」を巡るネガティブな情報が市場を混乱
させています。特にNY株式市場では株価への影響が大きく、昨日のダウは
上下で1000ドル程の値幅を記録しています。
ドル円もリスクオフの流れが止まらず、再び112円台半ばを試す展開にな
っています。

米疾病対策センター(CDC)は米国内で初めて「オミクロン変異株」の感
染が確認されたと発表しました。感染が確認されたのはカリフォルニア州で
、11月22日に南アフリカから戻った渡航者から検出され、この感染者は
ワクチン接種済で症状は軽く、改善しつつあり、現在は自己隔離中とのこと
です。
また昨日はノルウェー、アイルランド、サウジアラビア、そして韓国でも「
オミクロン株」の感染が確認され、急速に世界中に拡大している模様です。
現時点でも、「オミクロン株」に対する既存ワクチンの有効性などは分かっ
ていませんが、今朝の報道では、ファイザーのワクチン開発の責任者は、来
年3月には「オミクロン株」に対するワクチンが開発されるとインタビュー
で答えていました。

パウエルFRB議長は前日に続き昨日は下院金融委員会の公聴会で証言を行
いました。証言は基本的には前日に沿ったものでしたが、「インフレ高進が
根強く続くリスクが明らかに高まった」と述べ、(金融当局の)「政策はそ
うした状況に合わせて適応してきたし、今後も適応していく」と語っていま
す。その上で、「現在起きている高インフレが定着しないよう、当局として
手段を講じていくことを約束したい」と証言を行っています。
またNY連銀のウイリアムズ総裁は1日付けのニューヨーク・タイムズ紙と
のインタビューで、「経済がどれほど強いかを考慮し、これらの債券購入を
、数カ月程度かもしれないが、幾分早く終了することは理にかなうだろうか
。それが問題だ」と述べています。これまで、高インフレが持続するかにつ
いては慎重な見方を維持してきたFOMC高官メンバーが、ここにきて急速
に「タカ派寄り」に変わって来た印象です。
12月14-15日には今年最後のFOMCが開催されますが、その時まで
に「オミクロン株」の感染力やワクチンの有効性など詳しい情報が集約され
、ある程度の楽観的な見通しが立てば、会合でテーパリングの加速について
も議論される可能性がありそうです。
英大手金融機関のバークレーズは「1月にテーパリングの加速を発表し、4
月中旬に資産購入を終了し、5月に最初の利上げを行う。2022年には3
回利上げを行い、2023年にはさらに4回の利上げを見込んでいる」こと
を公表しています。この見通しは筆者が知る限り、「最もタカ派的」なもの
です。

下落が止まらないトルコリラですが1日、トルコ中銀はリラ下落を阻止する
ため、8年ぶりに為替市場に介入しました。
先月からトルコリラの下落に一段と拍車がかかり、昨日は対ドルで13.9
5近辺までリラ安が進み、今年2月の6.89からほぼ価値が半分になって
いました。
市場介入によりドルリラは8.5%程急反発しましたが、その後は再び軟調
な展開になっています。
トルコ中銀は声明で、「市場の不完全な価格形成が介入の理由だ」と述べて
います。
エルドアン大統領も会見で、「中銀は必要に応じ必要な介入を実施できる」
と語っています。
ブルームバーグは、「トルコ中銀がリラ急落に歯止めをかけようと約10億
ドルを費やして為替介入に動いたことは、エルドアン大統領の経済改革計画
に政策担当者がますます不安を募らせていることの表れだ」とのコメントを
掲載していました。
トルコでは高騰する物価が政治問題化しており、抗議デモも散発的に発生し
ています。今朝の時点でドルリラは13.40近辺で推移しています。

昨日も述べたように、ドル円は日足の雲の中で推移しており、雲の下限であ
る111円90銭近辺を試す動きのようにも思えます。
東京タイムでは日本株の上げ下げが材料となりドル円が動きますが、本日も
日経平均株価は下げ、底値を探る展開が予想されます。

本日のドル円は112円40銭~113円40銭程度を予想します。


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