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ロシアのウクライ侵攻で金融市場は乱高下 

ひと目で分かる昨晩の動き 

NY市場

◆東京市場で114円台半ばまで売られたドル円は海外市場で
大きく反発。ウクライナが侵攻されたことで、ポンドやユーロが
対ドルで大きく下落したこともあり、ドル円も115円69銭まで
上昇。
◆ユーロドルは大きく売られ、1.1106までユーロ安が進む。
地政学的リスクが顕在化した。
◆ロシアのウクライナ侵攻で株式市場は売りが先行したが、その後
急反発。ダウは92ドル上昇し、ナスダックは前日比3.4%の
上昇となる436ポイント反発。
◆債券は買われ長期金利は1.96%台へと低下。
◆金は大きく買われ、一時は1976ドル台まで上昇。
WTI原油価格も大きく上昇し100ドル台を示現したが、その後
上げ幅を大きく縮小。

◆新規失業保険申請件数        →  23.2万件
◆10-12月GDP(改定値)    →  7.0%
◆1月新築住宅販売件数        →  80.1万件

本日の注目イベント

◆日  2月東京都区部消費者物価指数
◆日  12月景気先行指数(CI)(改定値)
◆独   独10-12月期GDP(改定値)
◆欧   ユーロ圏2月消費者信頼感(確定値)
◆欧   ユーロ圏2月景況感指数
◆米   1月個人所得
◆米   1月個人支出
◆米 1月PCEデフレータ   
◆米   1月PCEコアデフレータ
◆米   1月耐久財受注
◆米   1月中古住宅販売成約件数
◆米   2月ミシガン大学消費者マインド(確定値)

ついにと言うか、やはりと言うべきか、ロシアはウクライナへの侵攻を断行
しました。「ロシアのウクライナ侵攻が秒読み段階に入った」とのコメント
を昨日のこのレポートでも書きましたが、昨日の昼過ぎ、一部メディアが「
ロシアのプーチン大統領は、ウクライナ東部のドンバス地方を『守る』ため
、特別作戦を命じたことを明らかにした」と報じました。ウクライナ侵攻の
始まりです。
バイデン大統領は、「ロシアによるウクライナ国民に対するいわれのない不
当な攻撃だ」と直ちに非難し、NATOのストルテンベルグ事務総長も、「
欧州・北大西洋の安全保障への重大な脅威だ」とロシアを非難しました。


これらの報道を受けドル円は114円台後半から114円台半ばまで売られ、
前場は288円安で引けた日経平均株価も後場の取引開始から一気に下げ、
一時は670円程の下げを演じました。
動きのなかったドル円も、やはり侵攻と武力行使が実際に行われたことで、
リスク回避の円買いが進みましたが、思いのほか底堅く、NYでは115円
台後半まで上昇しています。
侵攻が開始されればユーロが最も売られると予想していましたが、ユーロド
ルは2020年6月以来となる1.1106近辺までユーロ安が進みました。
ユーロ円も一旦は売られましたが、ドル円の急激な反発もあり、想定以上に
戻っています。
昨日のコメントで株価は反発するかもしれないとも書きましたが、結局ハイ
テク株を中心に大きく反発しました。「噂で売って、事実で買う」という市
場のセオリー通りの動きと言えます。WTI原油価格も同じような動きでし
た。昨日の夕方には100ドルの大台に乗せたものの、その後上げ幅を大き
く縮小しています。

バイデン大統領は24日ホワイトハウスで追加の制裁措置を発表しました。
ロシアの主要行へ制裁を行い、外貨取引能力を制限するとした上で、「現在
は欧州全体にとって危機的状況だ。ウクライナ国民にとって今後数週間ない
し数カ月は厳しいものになろう」と語っています。
イギリスのジョンソン首相も全てのロシア主要銀行に対する資産を凍結し、
ロシア企業が英国市場で資金を調達することを禁止する計画を含む、厳しい
制裁パッケージを公表しました。ただ現時点では、世界の金融機関が加盟し、
資金決済を一元化している「SWIFT」からロシアの銀行を排除するには
至っていないようです。

ロシア軍はミサイルや大砲による攻撃や空爆を全土に広げており、ウクライ
ナの防空能力は事実上、無力化されているようです。
西側情報当局の高官によると、首都キエフは数時間以内に陥落してロシア軍
に掌握される可能性があると述べている(ブルームバーグ)ようです。
ウクライナへの侵攻を行った以上、プーチン氏は早急にウクライナの非軍事
化を行い、現政権を倒し、ウクライナに「かいらい政権」を樹立することを
目指しているとの観測があります。
伝えられるように、今後はいつ首都キエフが陥落し、「かいらい政権」が樹
立されるのかが注目されます。

ウクライナ情勢は最悪のシナリオとなりましたが、FOMCメンバーはそれ
でも3月の利上げスタンスは変わらないとの発言を行っています。
クリーブランド連銀のメスター総裁は「経済が予想外に転換しない限り、3
月にFF金利を引き上げ、今後数カ月で追加利上げを行うことが適切だと考
える」と述べ、アトランタ連銀のポスティック総裁も同様な考えを示してい
ます。同総裁は、「緊急時レベルの緩和策を解除する必要性を変えるとは思
わない」と述べ、その上で、「今後の展開を見守る必要がある。過去数週間
で石油価格は天然ガスと同様に急上昇した。それが波紋を広げる可能性があ
る」と話しています。

ロシアのウクライナ侵攻は、想定されていたこともあり、市場への影響は現
時点ではそれほど大きくはありません。
もっとも、株式市場に目をやれば、これまでに大きく下落していたこともあ
り、実際に侵攻が開始されたことで買い戻しが入ったと見られます。
これで終わったわけではなく、仮にキエフが陥落したとしも今後はロシアと
欧米とのつば競り合いは続くとみられます。

本日のドル円は115円~116円程度を予想します。


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