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ドル円小動きの中127円台半ばを超える 

ひと目で分かる昨晩の動き 

欧州市場

◆ドル円はNY市場が休場の中、小動きながら堅調に推移。
127円83銭まで買われ、約1週間ぶりに127円台
半ばを超える。
◆ユーロドルは続伸。1.0787まで上昇。7月の
利上げに加え、スペインのCPIや9月の利上げを支持する
報道が支えに。
◆欧州株式市場ではFT、DAX、CACなどが
1カ月ぶりの高値に。
◆原油価格は続伸し、117ドル台に。

本日の注目イベント

◆独   独4月輸入物価指数
◆豪   豪1-3月期経常収支
◆豪   豪4月住宅建設許可件数
◆日   4月失業率
◆中   5月中国製造業PMI
◆中   5月中国サービス業PMI
◆独   独5月失業率
◆欧   ユーロ圏5月消費者物価指数(速報値)
◆英   英4月消費者信用残高
◆米   3月FHFA住宅価格指数
◆米   3月ケース・シラ-住宅価格指数
◆米   バイデン大統領、FRB議長と会合

昨日のドル円は、いつものように東京時間朝方には127円を割り込み、
126円86銭まで売られましたが、その後は127円台を回復したもの
の、上値の重い展開が続きました。日経平均株価が大きく買われ、リスク
オンが進み、円が売られ易い状況だったにもかかわらず、127円台前半
では「蓋をされた」状況でした。
しかし海外市場ではこれまでの動きとは異なり、127円台半ばを抜け、
127円83銭までドル高が進み、5月24日以来となる127円台後半
までドルが買われました。
相場のセンチメントが一夜にして変わったとは言いませんが、再びインフ
レ懸念が台頭してきたことがドルを押し上げたとみられます。
昨日はNY市場が休みだったため、米長期金利の動きはありませんでした
が、今夜のNYでは長期金利が上昇すると予想します。

FRBのウォラー理事は、インフレが米金融当局の目標に向って緩和され
るまで0.5
ポイントずつ利上げしていくことを望むと述べました。
ウォラー理事はフランクフルトのイベントに出席し、「数回の会合でさら
に50ベーシスポイントの引き締めを支持する」と述べ、「具体的にはイ
ンフレ率が当局の目標である2%に近づくまで沈静化しない限り、50b
pの利上げを選択肢から排除しない」との考えを示しました。
高インフレは国民の不満を招いており、中間選挙を控え、バイデン政権の
支持率にも影響しているとみられます。バイデン大統領は今夜、パウエル
議長と会合を持つことになっており、政治的圧力もないとは言えない状況
です。
市場の観測では6、7月の0.5ポイントの利上げは既に「確定」してい
るとみており、焦点はその次の会合である9月のFOMCで、利上げがあ
るかどうかに移っています。
少なくとも、昨日までの見方では、0.25ポイントの利上げ、もしくは
見送りといった選択肢が想定されており、どちらかと言えば「見送り」が
優勢な状況でした。
昨日のウォラー理事の発言に加え、WTI原油先物市場では原油価格がさ
らに上昇し、
117ドル台まで買われていることも、インフレ率は簡単には鈍化しない
ことを示唆しており、ドル高に一役買ったようです。北海ブレント原油は
121ドル台で取引を終えています。

普段余り注目されませんが、スペインの5月のCPIが「8.5%」と前
月を上回ったことで、ECBに対する利上げ圧力が一段と強まりました。
ECBのチーフエコノミストであるレーン理事はインタビューで、「正常
化は25ベーシスポイント単位の利上げが自然な焦点だ。7月と9月の2
5bp利上げが基準のペースだ」と語り、「これ以外の動きについての議論
は7月や9月にこれより大幅な利上げをする根拠を示さなければならない
」と述べ、ラガルド総裁と同様の考えを示しました。

これまで重かった127円台半ばが一旦上抜けしたことで、ややドル上昇
の余地が出てきた印象です。ただ、昨夜のウォラー理事の発言だけでドル
高を予想するのは早計です。今後も物価上昇に関するデータを見極める必
要がありますが、急速に買い戻しが進んだ株式市場の動きも重要です。
また、バイデン大統領とパウエル議長の会合も気になるところです。

本日のドル円は127円20銭~128円50銭程度を予想します。


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