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ジョンソン英首相辞任 

ひと目で分かる昨晩の動き 

NY市場

◆ドル円に大きな動きはなく135円台半ばから136円前後
で推移。米長期金利が上昇したことで136円10銭まで買われたが
続かず。
◆ユーロドルは連日で20年ぶりの安値を更新。1.0145まで
売られ、前日記録した安値をやや下回る。
◆株式市場は3指数が揃って大幅に続伸。ダウは346ドル
買われ、S&P500も57ポイントの上昇。
◆債券は続落。長期金利は再び3%に迫る。
◆金は8日ぶりに反発。原油も上昇し102ドル台を回復。

◆6月ADP雇用者数     →  月次統計方法の変更により発表を一時停止。
◆5月貿易収支        →  -85.5b
◆新規失業保険申請件数    →  23.5万件

本日の注目イベント

◆日   5月国際収支
◆日   5月貿易収支
◆欧  ラガルド・ECB総裁講演(フランス)
◆米   6月雇用統計
◆米   5月消費者信用残高
◆米   ウィリアムズ・NY連銀総裁講演(プエルトリコ)
◆加   カナダ6月就業者数
◆加   カナダ6月失業率

イギリスのジョンソン首相が辞任を表明しました。
不祥事が相次ぎ、閣僚や与党・保守党内の離反が相次ぐ中で3年にわたった波乱
の政権に幕を下ろすことになります。
当初、首相は「続ける」と述べ、最後まで戦い抜く意志を示していましたが、つ
いに辞任が避けられないことを認めた形です。ジョンソン氏は新党首選出のスケ
ジュールを来週発表するとし、新党首が決まるまで首相職にとどまる意向を示し
ています。余談ですが、「ジョンソン氏はバッキンガムシャーにある英首相の公
式別荘『チェッカーズ』を利用できなくなるようです。ジョンソン氏はここで延
期されていた結婚パーティーを今月開く予定でした。招待状は既に発送済みで、
しかも同氏のパーティー好きは周知の通り」と、ブルームバーグはやや皮肉めい
た記事を配信しています。

タカ派のFOMCメンバー二人は、やはりその姿勢を維持していました。
ウォラーFRB理事はオンラインイベントで、「もっと大いに抑制的な設定に向
う必要がある。可能な限り迅速に動くべきだ」と述べ、7月会合で2会合連続と
なる75ベーシスポイントの利上げを支持する考えを示しました。またさらに9
月会合では「恐らく50bpの利上げを支持する」と語っています。
セントルイス連銀のブラード総裁も講演で、「米国のインフレ期待は、連邦準備
制度による信頼できる行動がなければ動揺し、高インフレと実体経済の不安定な
動きを伴う新たな状況につながりかねない」とし、次回会合での0.75ポイン
トの利上げを支持する意向を示しています。
筆者もこの欄で何度か述べたように、今月のFOMCでは0.75ポイントの利
上げがあると予想していますが、発表される経済指標の結果はその可能性を低下
させています。
昨日発表された新規失業保険申請件数も23.5万件と、おおむね18万件台で
推移していた4月からは大幅に悪化していました。
ただその割には、NY株式市場は堅調でした。債券は売られ長期金利は再び3%
前後まで上昇してきましたが、主要3指数は揃って大幅高で取り引きを終えてい
ます。
これまで大幅に売られてきたことで、割高感がなくなって来たと同時に、利上げ
環境にも慣れてきたとも言えそうです。
株式市場は、今月の0.75ポイントの利上げはほぼ織り込んできたように思え
ます。

今度の日曜日は参議院選挙です。
事前予想では自公が安定多数を確保する見込みのようでが、多くの一人区の予想
は不透明で混戦が続いており、予断を許さない状況のようです。
岸田政権が安定的に継続されるようなら、現行の金融政策はそのまま維持される
と思われ、株価の安定からドル円も堅調に推移するとみられます。
21日の日銀金融政策決定会合でも、政策変更はないと思われますが、ひょっと
したらガイダンスに何らかの変化があるかもしれません。
6月の会合後の黒田総裁の発言がその後物議を醸したことは記憶に新しいところ
ですが、今度は慎重に言葉を選ぶと思われ、注目度は上がっています。

本日は雇用統計があります。
市場予想の「23.7万人」を下回るようだと、FRBの積極的な利上げスタン
スが後退するとの見方からドルが売られる可能性もあります。
一方予想を上回った場合は、雇用の拡大がインフレの高進につながり、パウエル
議長に圧力をかけることになります。
パウエル議長にとって、「悪いニュースは良い知らせであり、良いニュースは悪
い知らせ」といった構図が続いています。

ドル円は134円80銭~136円80銭程度を予想します。


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